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共同記者会見(2014年8月18日)

ページ番号171628

2023年4月12日

「京都文化フェア」の呼びかけについて

文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課(電話366-0033)

1 出席者 

(1)呼びかけ人

 千  玄室 氏(茶道裏千家家元/ユネスコ親善大使/(一財)東京オリンピック・パラリ

ンピック競技大会組織委員会顧問)

 冷泉貴美子 氏((公財)冷泉家時雨亭文庫常務理事)

(2)呼びかけを受ける側

 山田 啓二(京都府知事)

 門川 大作(京都市長)

 立石 義雄(京都商工会議所会頭/京都商工会議所連合会会長)

 

2 次第

(1)呼びかけ人と呼びかけを受ける側の出席者の紹介

(2)オリンピック・パラリンピック競技大会と文化プログラムについての説明

(3)呼びかけ文披露

(4)出席者コメント

山田啓二 京都府知事

 本日は千玄室大宗匠様,冷泉貴実子様が代表して呼びかけをして頂き,こころから感謝申し上げます。まさに京都を代表するというよりも,日本を代表する文化人の方々から,この京都文化フェアの呼びかけを頂きました。

 東京オリンピックが決まった時に,京都としても東京オリンピックを機に,日本の理解をしっかりと広めていく,そうしたきっかけとなることをしていかなければならないという想いがありました。今日の呼びかけは,本当に我々がやらなければならないことの意義を具体的に現して頂けたと思っています。日本の文化を育み,育ててきた京都から,東京で競技が行われ,そして東日本大震災で大きな被害を受けてこれからの日本の復興の象徴となる東北へと続く,つながりというものを私たちはしっかり意識して,京都文化フェアの成功に向けてオール京都の力を結集して臨んでいきたいと考えているところです。

 源氏物語千年紀,古典の日の制定,和食の世界無形遺産の登録などオール京都の力が,日本の文化を動かしてきたと思います。その力を更に結集して,2020年とは申しましても,ロンドンのオリンピアードを見ますと4年前からもう始まっているわけで,あまり時間もありません。出来る限りこの呼びかけを基にオール京都の推進委員会を組織して,しっかりとこの呼びかけに応えるようにして参りたいと思います。

門川大作 京都市長

呼びかけ人の皆様から,呼びかけをいただいたことに敬意を表します。

オリンピック憲章には,平和,人権,その他人類が直面する様々な課題を克服することがオリンピックの目的とされておりますが,これは,京都に伝わる日本の文化や京都が大切にしてきた理念と一致するものであり,2020年に向けて京都の果たす役割は大きなものがあると思います。

 オリンピックに合わせてパラリンピックが開催されます。ノーマライゼーション社会も推進していきたいと考えています。

 また,京都には世界から評価される伝統文化や,それを支える伝統産業がありますが,厳しい現状に直面しています。これらの価値を再認識して担い手を育んでいくという課題にも真正面から取り組む機会にしていきたいです。

 そして,京都ならではの創造的な文化を生み出す機会にもしたいです。

 「京都文化フェア」(仮称)は,日本の文化を京都から世界に向けて発信していくものと考えています。米国のトラベル・アンド・レジャーという雑誌で,京都は世界で最も人気のある観光都市として選ばれました。これは,京都が日本の文化を大切にしてきた結果であり,世界が京都に注目をしています。

 2020年に開催するイベントも大事ですが,2020年に向けて,人材育成などの過程を大事にしながら,本市では文化芸術プログラムや次期観光振興計画の策定を進めてまいりたいです。出来ることは早く取り組んでいきます。

立石義雄 京都商工会議所

 千玄室大宗匠より力強い呼びかけを頂戴して,京都において文化フェアを開催する意義の重要性について,改めて痛感しました。

 私は常々,「高い文化と学術を有する創造的都市は,その時代の産業に革新を起こす」ということを持論としています。京都は日本の都として千年を超える歴史に培われた文化,あるいは学術,芸術といった知恵の蓄積を付加価値の源泉として,顧客のニーズを満たす新しい価値の創造を繰り返えしてきました。若者に魅力のある創造的都市であると考えています。この創造的都市において「京都文化フェア」を開催することは,こころの豊かさや人間本来の幸せ,また生きていると言った生の歓喜など,工業社会が未解決のまま残してきた忘れ物を取り戻すとともに,人類の平和と幸福を目的に都市の創生に向けた新たな価値を見つける絶好の機会であると考えております。

 昨年,京都の未来を考える懇話会で取りまとめた「京都ビジョン2040」におきまして,オール京都で共有する30年後の京都のありたい姿として,「世界交流首都・京都」を提案するとともに,「世界の文化首都・京都」,また「大学のまち・京都」の姿と併せて,経済界として,地域内外の資源や知恵を活かし,幅広い分野で新たな価値を創造する,いわゆる少子化の歯止めにもなるであろう,若者に魅力のある価値創造都市京都の姿の実現を目指すことにしています。

 東京一極集中が進み少子高齢化に閉塞感が漂うなかで,それを打ち破る国民的イベントが,歴史と伝統を誇る京都からスタートすることの意義はきわめて大きいと考えています。

 オリンピック・パラリンピックで世界の注目が東京に集まる中で,オール京都で実施する今回の京都文化フェアが,国内外を問わず多くの人々が集い,交流し刺激しあって活力を生み,文化を共有するような事業となるよう,地元経済界としても知恵を出して行きたいと考えています。

3 質疑応答

(1)推進体制について

山田啓二 京都府知事

 本日の呼びかけを受けて推進体制を早期に立ち上げたいです。

 これまで国民文化祭や源氏物語千年紀などオール京都の取組をしてきましたので,同じように各界各層の方々に呼び掛けて,推進委員会を作りたいです。

 本年9月か10月には第1回目の実行委員会を開催したいです。

(2)今後のスケジュールについて

門川大作 京都市長

 本年10月には推進委員会を立ち上げ,文化芸術,観光,経済など,幅広い分野の有識者の方に参画していただき,明確な構想を考え,国や東京都への提言も行っていきたいと考えています。

 京都国際現代芸術祭や琳派400年記念祭など準備を進めている事業があるので,連携や融合を図っていきたいです。

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