共同記者会見(2012年8月2日)
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2012年9月11日
京都市山ノ内浄水場跡地活用に関する基本協定締結式について
出席者紹介
基本協定締結
市長挨拶
京都市は京都学園の建学の地で,明治41年,100年以上前に志高く発足された学校であります。大学自体は昭和44年に亀岡で発足されましたが,源流は京都市内にあります。
我が国の政策として,工場等制限法が数年前に廃止され,大都市に大学が新たに立地できることとなりましたが,この度,京都学園大学が京都市内,山ノ内浄水場跡地にキャンパスを開設されることを心から歓迎申し上げます。
今年の3月に学校法人京都学園と協議を開始し,基本的な事項について合意に至り,ただいま基本協定を締結いたしました。いよいよ本日から,大学の素晴らしいキャンパス,優れた研究教育施設の開設に向けて具体的に動き出します。大学のまち京都,学生のまち京都に新たな大学の風が吹き込まれることをうれしく思っています。
この間の協議を通じまして,西井理事長,内山学長をはじめ,京都学園関係者の皆様の新しいキャンパス開設への熱い思いに感銘を受けました。この熱意によって,しっかりと発展していっていただけるものと確信しております。また,新たなキャンパスには,京都太秦キャンパスという素晴らしい名前も付けていただきました。
御案内のとおり,古来太秦は高度な技術を持った秦氏がここに住まい,様々な機械,土木などの技術者を養成され,平安京造営に大きく貢献された,本拠地であります。
また,山ノ内という地名も,比叡山延暦寺の開祖最澄ゆかりの地でありまして,延暦寺の飛び地境内として,山ノ内と名付けられたといわれています。
地下鉄東西線太秦天神川駅下車すぐで交通アクセスが良く,歴史的にも,学問の地,大学の地,人を育てる地として素晴らしい場所と考えています。
京都学園大学は開学以来,半世紀近く,亀岡の地で大学教育を展開されてきました。
亀岡のキャンパスでも引き続きバイオ環境学部等の教学を継続されると伺っておりますが,京都太秦キャンパスでは更に強みを発揮していただけるものと考えております。
とりわけ,京都太秦キャンパスにおいて,地元の経済界,産業界,文化界との連携を図られると聞いています
私は,大学は歴史都市,文化都市,地域力のあるまちにあり,学生たちがそうした,地域力や歴史力,文化力に触れ,育っていく,こうした形が素晴らしいと考えています。
京都学園大学が地域の熱い人々とのふれあいにおいて発展されることを期待しています。
また,新キャンパスは塀のない緑豊かで,大学生に限らず多くの人々が集えるキャンパスにしていくというプランを示していただいています。
また本市では右京区ゆかりの大学と右京区大学地域連携に関する協定を結ばせていただいておりますが,これにも加盟したいとのお考えと聞いています。大学のまち,学生のまち右京区の更なる発展にもつながると確信しています。
京都市としても,しっかりと連携を深めて,京都学園の発展と大学のまち学生のまち京都の発展に,また中小企業や京都の文化,伝統の発展にも寄与するようにしてまいりたいと考えています。
学生さんが地域で学ぶ,地域は大学の知の成果,学生さんの若いエネルギーをしっかりと受け止め,そして地域と大学,学生が共に学び,共に発展していく,そうした取組をしていただけるものと確信しています。
いよいよ,スタートです。しっかりと信頼関係を築いて進めてまいりますのでよろしくお願いいたします。
西井理事長挨拶
まず初めに,この度,山ノ内浄水場跡地活用についての基本協定を締結できましたことについて,京都市,そして京都市民の皆様に対しまして,学校法人を代表して心から御礼申し上げます。
学校法人京都学園は,京都市内に大正時代に京都商業学校として発足し,いわゆる京商の名前で市民の皆様に非常に親しんでいただいてきました。
今回,京都市内に大学の新しいキャンパスを設置する,願ってもないチャンスを与えていただいたことに深く感謝しております。
本年3月に京都学園が優先交渉事業者として選定されてから,京都市の跡地活用方針,あるいは優先交渉事業者選定委員会の審査講評等を踏まえて,京都市と協議を重ねてまいりました。協議の結果,京都市と京都学園にとって満足できる基本協定と事業計画が整いましたことを大変喜ばしく思っております。
京都学園では山ノ内の新キャンパスを京都太秦キャンパスとさせていただきたいと考えております。これは最寄駅の太秦天神川駅にちなんでいます。京都はもとより太秦という名前は日本における高名な地域であり,これをキャンパス名に持てるということは大変な誇りです。
今後,立派な大学に発展させていきたいと願っております。
この新しいキャンパスに,市民が共有できるオープンなスペースのある校舎を建築してまいります。第一期計画としては2015年4月に文系の2学部5学科を開設して,学生を順次増加させていきます。2018年には2000人規模の学生教職員が集まるキャンパスとなります。第二期計画では大学院の設置も含めて更なる発展を予定しています。
2022年には約3000人規模のキャンパスとなることを計画しています。
今回の基本協定の締結は,京都学園大学が京都市や地域社会に期待される教育機関として,京都市内に設置されている大学として,大きく飛躍する画期的な出発点となります。交通至便の都心に新しいキャンパスを設置することを機会として,本学の伝統でもございますが,これからの社会に求められる実務的な人材養成を素晴らしい教育環境と少人数に徹した教育体制によって実現させていくつもりです。合わせて京都市と共に大学のまち京都,学生のまち京都の推進を図りつつ,地域の活性化に全力で寄与していきたいと考えています。市民の皆様には新たに京都市に加わる大学として,御理解と御支援をぜひお願いしたいと思います。
内山学長 教学体制と施設構想
本日の基本協定の締結に際して,この様な場を設けていただいたことを,大学を代表いたしまして,京都市並びに京都市民の皆様方に熱く御礼申し上げます。
本学園は1925年に,京都市内で設立いたしました。その目的は,京都のビジネスを支える人材の育成でございます。
この度,本学園の発祥の地である京都市内で,学校法人京都学園の教育目的を実現する機会が与えられましたことを教職員一同大変うれしく思っております。
京都学園大学は1969年に開設されて以来,地域に生き活かされる大学を目指し,亀岡市を中心とする京都市,南丹地域の行政機関,企業と連携して実務実践力に長けた数多くの有為なビジネスパーソンを輩出してまいりました。この間,本学は小規模ながら文系理系からなる文理融合型の総合大学に成長し,今回新たに京都太秦キャンパスを開設し,京都亀岡キャンパスとの一体的な発展をすることとなりました。
先に触れましたとおり,本学は長年地域に生き活かされる大学づくりに取り組んでまいりました。このことは現在,中教審の大学教育部会でも議論されている地域社会再生のためのCOC構想とも期を一にしております。こうした地域コミュニティの拠点づくりを基調としながら本学は京都太秦キャンパスと京都亀岡キャンパス,それぞれの地域の特性を生かした教育研究活動を通じて本学の社会的使命を完遂してまいる所存でございます。
この意味でダブルキャンパスは本学の生命線でもございます。京都太秦キャンパスは,都市,ビジネス,文化をキーコンセプトに,現代ビジネス学部と人文学部を設置する構想をもっております。
現代ビジネス学部は本学園の実務教育の伝統を発展させるべくグローバル経済の基盤となる地域経済,特に京都のビジネスを支える人材の育成を目指します。
人文学部は,京都で育み,育てられてきた,伝統的な日本文化への理解を深めるとともに,その現代的な意味を問い直し,異文化交流を通じ,更に進化する日本文化の情報発信に取り組んでまいります。
地下鉄太秦天神川駅を中心とする地域は交通至便でビジネス街にも近く,企業とのコラボレーションの機会が増加するとともに,居住人口も多く,市民協働を実現するうえで,京都市の中でも最も恵まれた地域の一つだと考えています。
一方,京都亀岡キャンパスは,命,健康,食農をキーコンセプトに研究活動を展開してまいります。亀岡市は自然環境,とりわけ里山や農業生産拠点としての魅力が高く,また本学の京都亀岡キャンパスには人工芝のサッカー場や野球場などの充実したスポーツ施設に加え,実習農園等を22万㎡の広大な敷地に設置しています。
近年は大学の機能分化が進んでいますが,本学は7類型のうちの一つ,幅広い職業人の養成に重点的に取り組む大学として,学生の社会的職業的自立に不可欠な人間力の育成に取り組んでおります。2009年からは2年連続して,文部科学省の補助金事業にも採択され,教育から協育へをキーワードにした教育改革を推進し,社会人としての基礎力や問題解決能力を育む教育プログラムを展開しているところでございます。
本学はダブルキャンパスの効果を十二分に引き出せるよう,交通インフラのみならず産学公連携ネットワークの普及にも努めてまいります。本学はここ数年,産学公連携,あるいは高大連携,あるいは大学間連携を深める中で,地域共創の分野で数多くの実績を上げてまいりました。今回の京都太秦キャンパスの開設は本学がこれまで実践してきた教育研究プログラムを京都市という新しいフィールドで更に大きく発展させられる機会が与えられたと考えております。本学がこれまで実践してきたゼミを中心とする少人数教育と,実務実践教育を通じた手厚い進路支援を基軸にアクティブラーニングなどの新しい学びのスタイルを提供して,本学の教育目的である世界的視野で主体的に考え行動する人材を育成してまいります。
続きまして,キャンパスの施設構想ですが,本学は地域の防災拠点としてだけではなく,地域社会の活性化の拠点となるように今後も引き続いて検討してまいります。今回の京都学園大学の計画は山ノ内浄水場跡地のうち,御池通から南側の敷地を活用する計画としております。キャンパス全体は市民の皆様にも開放する,人と人,人と緑のコミュニティキャンパスとしております。建物はロの字型に配置される伽藍配置といたしまして,中庭のセンタープラザを中心に本学学生と地域の皆様との交流の場が広がる開放型キャンパスを目指しております。特に御池通と葛野大路通沿いには,学生の厚生施設や教育研究施設を配し,地域の皆様にも御利用いただくことによってにぎわい空間を演出し,大学のまち京都の新しいキャンパスの有りようを創造することができればと考えています。
本学は地域に生き活かされる大学を目指しております。できるだけ早い機会に,右京区大学地域連携にも参画させていただき,本学は地域コミュニティの拠点づくりを基調に京都太秦キャンパスと京都亀岡キャンパスの一体的な発展を図ってまいります。
最後になりましたが,京都市民の皆様の御理解と御協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。
共同記者会見資料(平成24年8月2日)
京都市山ノ内浄水場跡地活用に関する基本協定締結式について
総合企画局(市民協働政策推進室大学政策担当 電話222-3032)
学校法人京都学園(調査企画課 電話0771-29-3662)
- 日時:平成24年8月2日(木曜日)午後2時から午後2時40分
- 場所:京都市役所第一応接室
- 内容:京都市山ノ内浄水場跡地活用に関する基本協定を京都市と学校法人京都学園の間で締結する。
- 出席者(敬称略)
学校法人京都学園
理事長 西井泰彦
理事 内山隆夫(京都学園大学学長)
京都市
京都市長 門川大作
公営企業管理者上下水道局長 水田雅博 - 次第
(1)出席者紹介,経過説明
(2)基本協定の締結
(3)写真撮影
(4)門川市長
あいさつ
(5)西井理事長
あいさつ
学校法人京都学園の事業方針について
(6)内山学長
京都学園大学の教学体制・施設構想について
(7)質疑応答 - 資料
・山ノ内浄水場跡地活用について
・事業計画の概要「建学の地「京都」で、さらなる発展を目指す」
共同記者会見資料
山ノ内浄水場跡地活用について(ファイル名:katsuyou.pdf サイズ:244.72 キロバイト)
事業計画の概要「建学の地「京都」で、さらなる発展を目指す」(ファイル名:jigyoukeikakugaiyou.pdf サイズ:498.69 キロバイト)
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お問い合わせ先
京都市 総合企画局市長公室広報担当
電話:075-222-3094
ファックス:075-213-0286