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共同記者会見(2012年7月12日)

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2023年4月12日

京都国際マンガ・アニメフェア2012~事業の詳細内容について~

  • 日時  平成24年7月12日(木曜日) 午後5時~午後5時40分
  • 場所  京都市役所第1応接室

1 開会

(出席者紹介)

2 開催趣旨及び概要説明

<門川大作京都市長>

 この度,松谷孝征実行委員長,実行委員の皆様,及び「日本動画協会」などの御協力を得て,京都で初めてのマンガ・アニメの総合見本市「京都国際マンガ・アニメフェア」を開催する運びとなりました。

 近年,「クールジャパン」として海外からも高く評価され,経済波及効果も高いマンガ・アニメなどのコンテンツ産業は,海外展開を通じて大きく成長が見込めるものとして,国の「新成長戦略」に位置付けられるなど,全国的にも多くの自治体において強力に推進されています。

 京都は,日本最古の漫画と称される「鳥獣戯画絵巻」誕生の地であり,我が国初のマンガ文化の総合拠点でもある「京都国際マンガミュージアム」があります。また,多くの寺社仏閣や伝統文化,さらには伝統産業から世界的にも有名な先端企業まで,コンテンツ産業の発展を促進する地域資源が豊富に存在しており,コンテンツの振興において,最も適した場所です。

 しかし現在,コンテンツ関連企業は首都圏に一極集中しており,京都を含めた関西圏の企業にとっては,受注先や市場が遠いこと,人材の流出などの課題があります。

 そこで,人気のあるマンガ・アニメキャラクターなどの版権を持つ首都圏企業と,関西圏企業とを結ぶビジネスマッチングの機会の創出や,関西で優秀な若手クリエイターが育つための市場づくり,さらには,観光客の新たな層の掘り起こしなど,京都に限らず,関西全体を含めたコンテンツ市場の創出を図るため,マンガ・アニメを中心とした総合見本市を開催することとしました。

 本事業の柱は,3つあり,1つ目は,ビジネス取引です。マンガ・アニメ関連の企業と京都の伝統工芸品や京都の地酒やお菓子など土産物業界等とのマッチングにより,新たなビジネスチャンスが生まれることを期待しています。

 2つ目は,クリエイター人材への育成・支援です。優秀な若手クリエイターたちの絶好の発表展示の場として,活用することはもちろんですが,首都圏企業との人材マッチングの場としての機会になればと考えています。

 そして3つ目は, マンガ・アニメファン等の誘客です。西日本最大規模と言っても過言ではない今回のフェアには,全国から多くの方々が京都へ来られるものと確信しています。

 皆様に御満足いただける,すばらしいフェアになるよう取り組んでいきます。

  (記者会見資料について説明)

 最後に,このフェアに,全国から多くの皆様に御来場いただき,コンテンツの発信拠点としての京都の魅力を知っていただくとともに,京都においてマンガ・アニメなどコンテンツ産業の振興が図れることを期待しています。

3 主催者等挨拶

<松谷孝征実行委員長>

 数十年前までは,行政がマンガ・アニメを応援してくれるなんて考えられませんでした。手塚治虫の時代は,マンガ・アニメは文化のはしくれのような位置付けでしたが,それが数十年経ち,このような時代になったのだと感じています。関係者として大変ありがたいです。

 京都で開催する意味は,世界各地で色々なイベントが行われていますが,やはり観光地だと行ってみたいという気になる点にあります。海外からしても,京都は行ってみたい場所ですので,日本の京都で本フェアを開催するのは大変意義深いです。

 広報もこれからですが,2,3年経てば,海外からもブース出展してくれるかもしれませんので,是非とも継続することを望んでいます。

<角川歴彦委員>

 初開催にもかかわらず,出展企業には,ライセンスを持っている企業,ライセンスを受ける企業の双方が入っています。

 また,海外に対しては,中国語などでも案内してもらって,これを機会に京都を訪ねてもらえればと思っています。

 京都は,京都国際マンガミュージアムを含め,たくさんのコンテンツがあり,私は,クールジャパンの拠点は京都だと思っています。

<門川大作京都市長>

 補足ですが,本フェアはKYOTO CMEXのオープニングを飾ります。

<齋藤委員>

 KYOTO CMEXでは,マンガ・アニメ・映画が16事業くらいあります。昨年は8万人の来場者数でした。本フェアは,KYOTO CMEXの共催となっています。また,プレイベントで9月2日にコスプレイベント列車を行います。

 9月から12月に色々なイベントが行われるので,御支援をお願いします。

4 質疑

記者

 マンガ・アニメを活用した商品化の具体的な進捗状況は。

市長

 焼八つ橋,お酒,石鹸,扇子,バームクーヘン,和紙製品など様々な商品展開を予定しています。

記者

 焼八つ橋の中にキャラクターが刻印されるのか。

事務局

 できれば,刻印のところまで行いたいですが,時間的な問題からパッケージのみの可能性もあります。現在,メーカーと調整中です。

記者

 マンガ・アニメといったコンテンツを京都にも集結させたいという趣旨か。

市長

 東京一極集中を打破して,京都を中心に関西が大きな役割を果たしていきたいと思っています。

委員長

 昔は東京にいないと駄目でしたが,今はそんなことありません。京都で,マンガ・アニメが好きだという人を育てれば,そういう環境になります。

 そういう意味でも,今回のフェアには意義があります。

記者

 毎年,開催するのか。

市長

 毎年,開催します。2年後には,みやこめっせを全館貸し切り,岡崎地域一帯で行いたいです。

5 委員からの一言

<大山委員>

 東京の国際アニメフェアには,第1回目から関わっています。今回の京都でのフェアは,その第1回目と同じ熱気を感じているので,成功すると思っています。

 現在は,東京一極集中ですが,京都からも発信してほしいです。

<長谷川さん>

 教育機関の立場から言わせていただくと,日本のマンガ・アニメの効果は単体だけでなく,ファッションなどにも繋がっていくなど広範囲にわたります。日本の文化からすると,文化にはパラグラムがあり,マンガ・アニメは極めてコアな部分だが,世界で多くの人が影響を受けています。そうしたことを考えると,日本の経済戦略として,日本の文化たる京都から発信すべきだと考えています。

<上田委員>

 京都国際マンガミュージアムは6年目ですが,年間約30万人の方に御来場いただいています。

 この秋は,京都国際マンガ・アニメフェアの連動事業として,「ガイナックス流アニメ作法」を開催します。ガイナックスは,「新世紀エヴァンゲリオン」,「天元突破グレンラガン」などを制作したアニメ制作会社です。

 今年,京都国際マンガミュージアムでは,初めてアニメをテーマに扱うことになります。アニメーションがどう現場でできていくのかなど,プロセスの分かるような展示をしていきたいと考えているので,多くの方に御来場いただきたい。

共同記者会見資料(平成24年7月12日)

京都国際マンガ・アニメフェア2012~事業の詳細内容について~

お問い合わせ先

京都市 総合企画局市長公室広報担当

電話:075-222-3094

ファックス:075-213-0286

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