門川市長記者会見(2012年1月4日)
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2023年4月12日
はじめに
新年明けましておめでとうございます。
早いもので市長に就任して,4回目の新年を迎えました。私は,就任以来,徹底して,現地・現場主義で,現場から学ばせていただく,あるいは,京都の地域力,文化力,それを支える多くの人々の人間力から学ばせていただく,同時に,現場から京都市政を改革していこうということで,3000を超える現地・現場に足を運びました。この年末年始も多くの現場に足を運ばせていただきましたが,改めて京都のまちのすばらしさ,その人々のすばらしさに感銘を受けているところであります。そして,この4年間で,現場からの市政改革も大きく前進したと感じております。
年頭に当たりまして,3点申し上げます。
一つは,徹底して,市民のいのちと暮らし,京都の中小企業を守っていく。同時に,経済を活性化して雇用を創出していく。こうしたことが,今の厳しい社会経済状況の下で,京都市の責務である。このように感じています。
二点目は,今,京都は,世界の方々から注目されています。このすばらしい京都の魅力,京都の強み,これを徹底的に生かして,府市協調により,また,経済界も大学も一緒になってオール京都で,世界の文化首都・京都を作っていく。世界に開かれた京都をつくっていく。これが東日本大震災や円高等で苦しむ,閉塞感に満ちた今の日本の状況の中で,京都が果たす役割だろうと改めて実感しています。
同時に,京都の成長戦略等の分野において,国の政策と,京都府の政策,京都市の政策を徹底的に融合し,オール京都の体制をつくっていくことが今一番大事だと思います。そうしたことをしっかりと踏まえまして,厳しい社会経済状況の下で,京都から日本を元気にしていく取組を市民の皆さんと共に汗をかいて力強く進めていきたいと思っています。
また,東日本大震災から10箇月を経ようとしていますが,被災地,被災者に心を寄せて,しっかりと被災地支援にも取り組んでまいりたい,このように思っています。
「安心救急ステーション事業」の全市展開
では,本日は,私の方から2点御報告させていただきます。
一つは「安心救急ステーション事業」の全市展開,もう一つは「コトチカ京都の概要」と「経営健全化計画に定めています地下鉄運賃改定の先送り」について決断いたしましたので,報告申し上げたいと思っています。
まずは,「京都はどこに居ても,何があっても安心なまちだ。平安京だ。」,このことを京都市民や観光客の皆さんに実感していただくことを目指して,「安心救急ステーション事業」を全市展開してまいります。
この事業は,すでに御案内のとおり,市内の商店街やコンビニ,お土産物屋さん等多くの市民の皆さんの御理解を得て,そうした事業所を「安心救急ステーション」として認定し,付近で救急事案が発生した場合に,迅速な119番通報や応急手当,的確な救急隊への引継ぎなど救命リレーの第1走者を担っていただこうというものであります。
昨年9月から東山区で,12月から右京区でモデル事業として実施しており,清水坂で70代の男性が心肺停止状態となられた際は,この安心救急ステーションが大きな役割を果たしました。そのことを契機に,清水寺門前会で10箇所だったステーションが37箇所まで増加しました。市民の皆様の御理解を得て,年内に1500箇所まで拡大していきたいと思っており,本日から認証を始めます。
京都は国内外から年間5000万人のお客さんがお越しになります。そして,年間の救急要請(66,421人)のうち,実に1割(6,334人)が京都市域外からお越しになられた方であります。市民はもとより,地理や医療情報に不案内な観光客の方が,もしものときに,しっかりと対応する。これこそが,「隠れたおもてなし」だと思います。「5000万人観光都市」から「5000万人感動都市」へという取組をしっかりと進めてまいりたいと思っています。
安心救急ステーションの認定に当たっては,特別な技術や資格は不要でありますけれども,各事業所には消防署から応急手当や119番通報の要領等について指導をきっちりとさせていただく。そして,応急手当セットや4箇国語での対応シートなど必要な器材を配備し,救急事故に備えていただく。そうしたことに取り組んでまいります。
地下鉄京都駅の新たなにぎわい空間「Kotochika京都」の概要と待ち合わせ空間の愛称募集について
駅ナカビジネス「コトチカ」が大変好評でございます。その3駅目となる「コトチカ京都」の概要をお知らせさせていただくとともに,後ほど,運賃改定のことについても申し上げたいと思っています。
京都市の地下鉄の経営状況は全国で最も厳しく,全国で唯一,国の経営健全化団体に指定されているところであります。開業28年目の平成21年度において,初めて現金収支が黒字になりました。そして,昨年度はそれを43億円まで拡大することができましたが,経常損益が大きな赤字であることは事実であります。一方で,大きく経営が健全化していることも事実であります。その一つの要因が「駅ナカビジネス」であります。
「駅ナカビジネス」の収入は,平成23年度は3億8千万円を予定しておりましたけれど,今の見込みでは4億3千万円近くになり,予想を約12%超えると思っています。ちなみに,4年前は年間5千万円でした。四条や御池での「コトチカ」のにぎわい,これが地下鉄の増客にもつながっていると考えております。
そこで,「駅ナカビジネス」の切り札として,毎日10万人の御利用がある京都駅で展開していきたいと思っています。
資料にもございますが,1,350平方メートルにわたる「コトチカ京都」の中に,今,雑貨店等が営業している面積の5倍となる約630平方メートルの店舗面積を生み出します。ポルタに隣接する北改札口エリアを本年秋に,中央改札口エリアを来春に開業させます。京都駅周辺は,今,全国からも注目を浴びておりまして,60店舗もの応募がございました。選定委員会により,厳正に選定していただきまして,9店舗を決定いたしました。お手元の資料のとおりであります。北改札口エリアには,京都初出店のお店が3店入ります。中央改札口エリアでは,京都になじみの深い「志津屋」さんや「小川珈琲」さんが入ってくれます。
リニューアルに伴いまして,4点の改善を行います。
1点目は,今までホームにしかなかったトイレを「コトチカ京都」に新たに設置します。特に女性に気持ち良く利用していただけるよう,パウダーコーナーなども設置いたします。
2点目は,「地下鉄案内所」を新幹線やJRから来られる方にも見えやすい,目立つ所に移転します。
3点目は,「コトチカ京都」の中に,待ち合わせや小休止などに御利用いただける,ゆったりとした空間を設けます。
そして,4点目ですが,この待ち合わせ空間の愛称を,広く市民の方々,全国の方々から募集したい,そのように思っております。
この「コトチカ京都」の開業によりまして,ここだけで年間2億円の収入を見込んでおります。現在の経営健全化計画では,「平成25年度までに年間5億円の収入を得る」という目標を立てておりましたけれども,これらを合わせまして,予定より4割増となる7億円の収入を確保できると見込んでおります。努力していきたいと思っています。
こうした取組も含めまして,現在,10箇年の経営健全化計画を推進しているところでありますが,その中で,上半期である平成25年度までに運賃改定を予定しております。
京都市の地下鉄の経営がなぜこれほど厳しいのかと言いますと,まず,開設したのが全国に比べて非常に遅かった。大阪等は,戦前から開業している地下鉄が大きな黒字を出しておられるわけですけれども,京都はやっと30年ということであります。しかも,東西線の建設がバブル期と重なりました。様々な要素がございまして,非常に経営が厳しいわけでして,以前の経営健全化計画では,平成22年度に5%の運賃改定をし,以後,5年ごとに5%の運賃改定を行うことになっておりました。
私は,その計画を抜本的に見直しまして,10年間の計画期間の上半期に1回だけ運賃改定をお願いする計画を国に示して,市議会の議決もいただいたところであります。
そこで,25年度に運賃改定をするとしますと,今から準備にかからなければならない時期に差し掛かっております。しかしながら,リーマンショック以降の景気の低迷,あるいは東日本大震災,あるいは円高等による京都の厳しい社会経済状況が続いております。こうした中で,市民の皆さんに新たな負担をお願いすることは非常に厳しい。そのように思います。また,議会からも現在の状況下での運賃改定については懸念を示されているところであります。避けられるものなら避けたいということで,あらゆる検討を進めてまいりました。
着実なコスト削減,駅ナカビジネスの展開等により,地下鉄,市バスの両事業では,計画を上回って経営の健全化が進んでおります。さらに京都市としても,市民の皆さんの御理解を得て,一層増客に努めていく。こうしたことを前提に,25年度までに予定していた運賃改定を見送りたいと思っております。
なお,おかげ様で,地下鉄では,昨年度,1日当たり3000人の増客ができました。今年度は,東日本大震災以後,非常に厳しい状況がございましたけれども,夏以降,増加に転じまして,現時点で,対前年度比1日3500人の増客ということで,計画を上回り,2箇年で6500人の増客ができてきております。
ただ,5%の運賃改定で,年間11億円の増収を見込んでおり,この運賃改定を見送るということは,非常に厳しさがあるわけですけれど,なお一層の増客の取組を進めていく。あるいは,コトチカも含めた駅ナカビジネスで,利便性の向上と収益を上げていく。同時に,バスも含めました経営の健全化を更に力強く進めることで,市バスに支出しております任意の補助金を地下鉄に振り替えるということも含めて,どんなことがあっても25年度の運賃改定を見送っていきたい。そのように決断した次第であります。
今後とも,市バス,地下鉄含めて,利便性を向上させ,そして,お客さんを増やしていく。さらに環境問題も含めまして,「歩くまち京都」,「歩いてこそ京都」の公共交通優先の取組をしていく。そうした総合的な取組を行い,地下鉄の経営健全化に全力を尽くしていきたい。そのように考えております。
質疑応答(要旨)
<報告案件に関する質疑>
(安心救急ステーション事業について)
記者 200万円の予算の内訳は。
市長 配備する物品の購入費用等です。
記者 観光地は交通渋滞等で救急車両が進入しにくく,安心救急ステーションの役割は重要なものだと思う。こうした形で市民や事業者に協力を求める一方で,市としては何か取り組むのか。
市長 ありがたいことに,各学区の自主防災会や消防団,商店街の方々の観光客に対する心配りや気遣いの機運が大きく向上しています。清水門前町でも,救急車が到着するまでに地域の皆さんに直ちに対応していただいた事例がありました。住民の力がいかに強く,必要かということを実感しています。行政の最も重要な仕事は,地域の皆さんが力を発揮しやすい仕組みを作っていくことだと思います。
記者 観光客へのPRはどうしていくのか。
市長 インターネット等様々な形できっちりと発信していきたいと思います。また,認定事業所には,認定ステッカーを店先に掲示していただくなど「安心救急ステーション」であることが一目で分かるようにしていただきます。
(地下鉄運賃改定の先送りについて)
記者 今後いつ頃改定する見込みなのか。
市長 経営健全化計画では,10箇年の計画期間の上半期に5%の値上げをすることとしていますが,それを何が何でも回避したい。厳しい社会経済状況にあることはもとより,そうした中でも計画を上回る経営改善が実現しています。今後については分かりませんが,可能な限り先送りするのは当然だと思います。
記者 社会経済状況を見ながらということになるのか。
市長 社会経済状況もありますが,経営改善がどこまで進んでいくかということだと思います。何よりも増客が経営改善の要ですので,利便性の向上につながる取組を進め,利用者を増やしていきたいと思います。
(地下鉄の増客について)
記者 コトチカに来られたお客さんをどのように地下鉄の利用者に繋げていくのか。
市長 烏丸通が活性化してきていることもありますが,一昨年のコトチカ四条の開業を契機に,烏丸線の利用者がじわじわと増えてきています。駅が便利になることが増客に繋がる,こうした取組を地道に進めていきたいと思います。
芸術系大学の学生達が駅をアート空間にするという取組も着実に進んでいます。こうした京都の大学,学生の力を生かした取組も今後一層進めていきたいと考えています。
(地下鉄運賃改定の先送りについて)
記者 計画では運賃改定により11億円の改善を見込んでいるが,それがカバーできるようになったから今回改定を見送るのか。
市長 今のままではカバーできません。市バスに任意で出している補助金を地下鉄に振り替えるということも含め,11億円の増収見込を補填していく努力が必要です。
記者 11億円相当の補助金を地下鉄に振り向けるということか。
市長 駅ナカビジネスなど想定よりもお客さんが増えている分がありますので,それらを見込みながら,市バスの経営健全化に支障のない範囲で地下鉄に補助金を振り替えるなどの工夫を行い,25年度までの値上げはしないという決断をしました。
(交通不便地域について)
記者 京都バスが雲ケ畑地域の路線を廃止することについて,どのようにお考えか。
市長 地域の皆様と具体的なことを議論しております。まだ発表の段階ではないですが,新たな方策を含めた取組を地域の方と京都市で研究しております。
記者 市バスを走らせることも考えにあるのか。
市長 ございません。それは無理です。市バスの場合は,市からの任意補助も含めて何とか黒字を維持しておりますけれども,4分の3が赤字です。74系統の内4分の1で収益をあげ,4分の3の赤字を補填しているというのが現状であります。1便にお客さんが2,3人という状況で京都バスでは経営が成り立たないのに,市バスを新たに走らせると,市バスの経営破たんが起こります。現在,地域の人々と相談して,どういう方法があるかということを詰めています。
なお,市バスは,雲ケ畑に行くまでの路線もありません。雲ケ畑の途中まで京都バスが行く。そこから先の路線がないのに,そこを市バスが走る,つまり民間バスと京都市のエリア分けの関係も含めて,いわゆる交通不便地域の交通をどう確保するかという課題について,研究しているところでございます。
(地下鉄運賃改定の先送りについて)
記者 経営健全化計画の中身が変わる場合,国の許可を得る必要はあるのか。
市長 許可をとる必要はありませんが,国に説明し,理解を得なければなりません。その場合,京都市としての手立てを示す必要があります。単に,値上げを見送りますということではいけません。国の制度に基づいて経営再建しているわけですから,当初計画に対して経営改善された分と,改定を見送ることによる収入減を,どういう形で補填するかを総合的に示し,理解を求めていく必要がございます。
記者 それはいつ頃を予定されているのか。
市長 近々にやっていきたいと思っております。(交通局職員の給与カットについて)
記者 現在行われている職員の給与カットに変更はないのか。
市長 ございません。(山ノ内浄水場跡地活用について)
記者 山ノ内浄水場跡地の申込に,京都学園大のみが応募されたが,再募集などはお考えか。
市長 地下鉄の増客は,市民の皆様の御努力もあり,また多くの方々の意識の高まりもあり,計画を上回っていることはありがたいことでございます。しっかりと加速させていきたいと思っております。
山ノ内浄水場跡地ですけれども,京都学園大学さんの進出希望については歓迎しています。今後,新たにどうしていくかは検討中であります。大学が中心ということは基本ベースでありますが,これからじっくり考えたいと思います。
まだ使えない土地でありますので,時間をかけてベストな方法を検討していきたいと思っております。
記者 経営健全化計画よりも小規模な増客になることが予想されるが,どのようにお考えか。
市長 あれだけ便利な一等地ですので,増客目標はしっかりと達成できると確信しています。<その他の質疑>
(関西広域連合への参加について)
記者 関西広域連合への参加時期や議案の提出時期はいつになるか。
市長 神戸市,堺市とはすでに連携をとっていますが,まず広域連合に京都市が参加することの意義,またそこでどういう役割を果たすのかということ,これをきちんと市民の皆さんや議会に,丁寧に説明する必要があるかと思います。そして,議会の同意を得てから参加をするわけですが,時間は少しかかると思います。関西広域連合の会議に参加しましたが,そこで私は明確に2月議会への議案の提出は無理ですと申し上げています。
それでは次は5月議会かということになるのですが,それについては,議会とも相談しながら,時期ありきではなく,先ず広域連合に参加することの意義について説明責任を果たすこと,どういう役割を果たすかということの理解を求めること,これを重点にやっていきたいと思っています。
記者 年内に参加するということか。
市長 早ければ5月ということになりますが,5月にこだわらず,また神戸市や堺市とできるだけ足並みを揃えた方がいいのではないかと考えております。率直に言いますと,議員の人数をどうするのか,7つの事務分野のどこで役割を果たすのかなど,詰めなければならないいくつかの課題があります。また,京都市だけで解決できない課題もございます。そうしたこともしっかりとこれから議論し,議会,市民の皆さんに説明していきます。(関電への株主提案権の行使について)
記者 関西電力への株主提案権について,どのように考えているか。
市長 東日本大震災を経て,原子力発電に頼らないエネルギー政策をできるだけ早期に確立していくということが私の考え方でございます。そのためにどういう方法があるのか,もちろん自然エネルギーを積極的に展開していくということもあります。私も指定都市エネルギー協議会の会長もしていますし,その連携のための取組も今進めております。同時に省エネを徹底していくことも大事であります。さらに,発送電の分離ということも大きな選択肢の一つとして,国でも議論されています。世界でもヨーロッパ等でそうしたことが進んでいます。十分研究して,あらゆる前提をつけずに良いと思われるものは積極果敢に挑戦していけばいいと思います。
ただ,電力が安定的に供給されるということが保障されなければなりません。京都市の市域は大阪市の市域の4倍であり,限界集落もたくさん抱えているという事情もあります。そうしたことも踏まえて,しっかりと送電も確保される仕組みがどう担保できるか,研究していくことが大事だと思います。
同時に株主提案権を持っているわけですから,必要なときに行使することも一つの選択肢だと思っております。京都市の議決権というのは極めて少なく,大阪市の20分の1ぐらいですが,大阪市も神戸市もこうした研究等について連携して取り組んでいくということも良いことだと思います。
記者 株主提案について,すでに大阪市から誘われているか。
市長 実務面で連携は取っております。もっともこれは,国策として,国家戦略として,エネルギー政策をどうしていくかという議論が一番大事です。そうしたことでも京都市として役割を果たしていく,研究を促進させていく,こういうことも大事だと思います。
記者 6月の時点で,株主提案権を行使するということは考えていないと言っていたが,変化した理由は何か。
市長 6月の時点では,ただちに原発を止めるという株主提案権を行使するかどうかということだったと思います。私は,原発に依存しない社会をできるだけ早く作っていくということが,大事なことだと思っています。しかし,ただちにすべての原発を止めるということはいかがかと思います。日本の,京都のものづくりや市民生活を考えた場合に,ただちに原発を止めるという提案には,その時点で賛成しかねるということを申し上げたわけであります。(消費税増税について)
記者 政府が消費税増税を決めたが,どう考えるか。
市長 少子高齢化が進む我が国の年金,医療,介護など,社会保障制度を長期にわたって持続可能なものにしていく,これは多くの国民の願いであろうかと思っています。また,我が国にとっても大事な課題であろうかと思っています。
そうした意味で,今回,国の方針が出されたわけですが,税制改革を論ずるにあたっては,国においても,行財政改革をしっかりと進めていくことが非常に大事だと思います。さらに,日本の経済状況,あるいは国民生活の状況,これらを見たときに,どの時期の増税がいいのか,これも十分な研究が必要だと思います。そうした点も含めて,国政において国民の理解を得ながら議論していただき,適切な判断をしていただきたいと思っていますので,国会等における議論を注意深く見守っていきたいと思っています。
記者会見資料(平成24年1月4日)
「安心救急ステーション事業」の全市展開について~「どこに居ても,何があっても安心なまち・京都」を目指して~
消防局総務部庶務課 電話212-6628
京都市では,多くの市民や観光客が訪れる商店街や観光地等で救急事案が発生した際の119番通報や応急手当等に対応する「安心救急ステーション事業」を昨年から東山区及び右京区でモデル実施しています。
この度,本事業を京都市域全体で本格的に実施し,市内事業者の皆様との共汗による「安心都市・京都」の実現を目指します。
1 事業概要
京都市内の商店街やコンビニエンスストア,観光地の土産物店等を対象に,付近で救急事案が発生した際の119番通報や応急手当,救急隊への的確な引継ぎなど救命リレーの第1走者としての活動を担っていただく事業所を「安心救急ステーション」として認定し,市民や観光客の皆様の一層の安心安全を確保するもの。
市内事業者からの申請に基づき京都市が認定を行う。(申請に当たり特別な技術や資格は不要。)認定事業所には,消防署から応急手当や119番通報の要領等についての指導を行うとともに,認定ステッカー,応急手当セット,119番通報や応急手当の方法をわかりやすくイラストで示した行動カード,4ヶ国語対応シートを配備し,突然の救急事故に備える。
※ 平成23年9月から東山区で,12月から右京区でモデル実施済み。
モデル実施での奏功事例
(1)平成23年10月12日,東山区・清水坂において,観光客の70代男性が心肺停止状態となった。安心救急ステーション認定事業所である土産物店の皆様が胸骨圧迫やAEDによる電気ショックなどの応急手当,観光客で混雑している中での的確な救急隊誘導など,懸命に活動された結果,傷病者を迅速に救急搬送することができた。
(2)平成23年11月20日,東山区・清水坂において,韓国人観光客の30代女性が転倒され,頭部を負傷し仰向けで倒れていた。安心救急ステーション認定事業所である土産物店の皆様がいち早く駆け付け,懸命に救護活動に当たられた結果,救急搬送することなく傷病者は現地で回復された。
2 全市展開開始時期
平成24年1月
3 認定事業所(平成24年1月4日現在)
- 東山区
清水寺門前会,祇園商店街振興組合,茶わん坂繁栄会,古川町商店街振興組合,今熊野商店街振興組合(83事業所等) - 右京区
嵐山商店街,嵯峨商店街,十軒会,中ノ島会,西の会(西京区)(36事業所等)
4 設置計画(目標)
年内に,市内の157の商店街及び65の観光地エリア(※)の全ての事業所を対象として,約1500事業所の安心救急ステーションを設置する。
※ 観光地エリア
産業観光局が平成18年度に実施した「京都を中心とした歴史都市の総合的魅力向上調査に係る町家の観光活用及びまちなかにおける観光情報提供に関する調査」の報告書から引用。
5 平成23年度予算額
地下鉄京都駅の新たなにぎわい空間「Kotochika京都」の概要と待ち合わせ空間の愛称募集について~京都初3店舗を含む9店舗が出店します!~
交通局企画総務部企画課 電話863-5068
この度,「コトチカ四条」(22年10月開業),「コトチカ御池」(23年5月開業)に続き,3駅目となる地下鉄京都駅をリニューアルし,本年秋の開業を目指して整備を進めている「コトチカ京都」の概要が決まりましたので,お知らせします。
リニューアルに併せて,「コトチカ京都」の中に新たに誕生する待ち合せや小休止などにご利用いただける空間の愛称を募集します。地下鉄京都駅の待ち合せの目印となるよう,市民や観光客の皆様に親しんでいただける愛称を多数お待ちしております。
「コトチカ京都」の開業により,日々,通勤や通学で地下鉄をご利用いただいているお客様だけでなく,京都にお越しになる観光客の皆様を温かくおもてなしし,多くの方々に親しんでいただける地下鉄駅へと一新しますので,ご期待ください。
1 「Kotochika京都」の概要について
- 特色
ア 「地下空間を心弾むワクワク空間に!」という開発理念に基づいて,話題性の高い店舗が出店し,待ち合わせの場所や小休止などにご利用していただけるにぎわい空間を創出します。
イ これまでプラットホーム階にしかなかったトイレを増設するとともに,「地下鉄案内所」をJR地下改札口に近い地下鉄中央改札口付近へ移設するなど,お客様の利便性を向上させます。 - 整備概要
ア 所在地 京都市下京区東塩小路町地先 地下鉄京都駅構内
イ 開発面積 約1,350平方メートル(うち店舗面積 約630平方メートル)
ウ 店舗数 9店舗(北改札口エリア6店舗,中央改札口エリア3店舗)
エ 開業予定 北改札口エリア(平成24年秋),中央改札口エリア(平成25年春)
オ 総事業費 7億5千万円 - 出店店舗(予定)
ア 北改札口エリア
・メガネの「JINS」(ジンズ)
・アクセサリーショップ「ガーランド オブ デュウ」【京都初出店】
・アパレルショップ「ローリーズファームプラス」【京都初出店】
・雑貨「レシィーニュ」【京都初出店】
イ 中央改札口エリア
・ベーカリー「志津屋」
・珈琲ショップ「小川珈琲」
・スーパーマーケット「成城石井」
など9店舗
2 「待ち合わせ空間」の愛称募集について
- 募集概要
ア 応募資格
どなたでもご応募できます。
イ 応募方法
官製はがき又は京都市交通局ホームページの応募フォームにて受付けますので,以下の事項を記入し応募してください。
○愛称
※ひらがな・カタカナ以外の場合は,ふりがなを付してください。
※既に他の建築物等の名称になっているものや,あまりにも長い名称等は避けてください。
○愛称の説明
※名付けた理由などを簡潔に記入してください。
○住所,氏名,年齢,性別,電話番号
※いただいた個人情報は,今回の募集以外の目的には一切使用しません。
※1応募につき1点まで。ただし,お一人何点でもご応募できます。
ウ 応募先
(ア)官製はがき
〒616-8104 京都市右京区太秦下刑部町12 京都市交通局企画総務部企画課「愛称募集」係
(イ)ホームページの応募フォーム
https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000112984.html
エ 締切
平成24年2月10日(金曜日)午後5時【必着】
オ 問合せ先
京都市交通局企画総務部企画課 電話075-863-5068
カ その他
・採用作品に関する諸権利は京都市に帰属します。
・応募作品の返却はしません。 結果発表
・平成24年4月頃
・採用作品は決定次第,採用者に通知するとともに,ホームページ等で発表します。
(参考)駅ナカビジネスについて
※店舗配置図
【パース1】
北改札口エリア(店舗イメージ)
【パース2】
中央改札口エリア(待ち合わせ空間)
【パース3】
市バス・地下鉄案内所付近
お問い合わせ先
京都市 総合企画局市長公室広報担当
電話:075-222-3094
ファックス:075-213-0286