スマートフォン表示用の情報をスキップ

京都へのメッセージ

ページ番号75207

2020年4月23日

<メッセージ・肩書きは加入当時のもの>

浅野史郎氏 【東北大学大学院教授】
古い町並みの京都の小路を朝のジョギングで走り抜けるたびに「ありがとう、ありがとう」とつぶやきます。
そして、この風情を残しておいて欲しくて「お願いです、お願いです」と心の中で叫ぶのです。
いつまでも走り続けていたい町として、京都は世界で一番魅力的なコースです。
どうか「攻めの姿勢」で、守るべきものを守り続けてください。

新木直人氏 【賀茂御祖神社宮司】
京都1200年の歴史は、乱に明け暮れた歴史でもあります。しかし、そのつど創生を繰り返し、新たな文化を育んできました。いまここで、京都の有様を多面的に見つつ、推進されるよう望みます。

マタイス・アンセルモ氏 【聖母女学院短期大学学長】
私は25年間スペインで過ごし、その後44年間関東で生活し、最近の8年間は京都で人生を楽しんでいます。
全く趣が違いますが、おそらくパリと並んで京都は世界で最も誇れる町だと思います。そのことを日本人はあまり気づいていないようです。京都はとても素敵な町です。京都のすべてが「世界遺産」と言っても過言ではありません。神様、仏様が宿る町でもあり、自然に祈りの心が生まれてくる町です。また「食」に関しても、フランス料理と並んで、京料理は深みのある「グルメ」だと思います。
大好きな京都のこれからを心から応援していきたいと思います。

池田有隣氏 【京都工芸繊維大学名誉教授】
生まれ、育ち、学び、そして働いている京都、ただ実践あるのみです。

池坊美佳氏 【華道家元池坊青年部代表、京都館館長】
京都がもつ素晴らしい景観、文化、芸術を育み、継承していくためにお役にたてればと思っております。

池坊専好氏 【華道家元池坊次期家元】
ひとびとがどのように考え、生きてきたのか、日々の思いと暮らしの集積が文化となって京都の街をつくってきました。
21世紀だからこそ原点を見つめなおし、日本全国に、そして世界に、その意義を発信していかなくてはならないのではないでしょうか。

石井幹子氏 【照明デザイナ-】
いま日本の文化を知らない日本人が増えているのは、大変残念なことだと思います。私たちの祖先が数千年に渉って培ってきた素晴らしい文化を少しでも理解し、そして将来に向けて継承することが、きわめて大切なことと考えます。京都はそういう活動を支える中心の地として、古い良いところを残しながら、新しいものをとり入れ醸成させてもらいたいと思います。

石川九楊氏 【書家、京都精華大学教授】
京都は、漢字を受容し、平仮名・片仮名つまりは日本語を生み育てた町。
御所を中心とする「和」の文化と寺院を中心とする「漢」の文化をもつ「二重文化」の町。それゆえ日本の故郷。
まず何よりも、京都市民が快適に仕事と生活ができる町であって、それに加えて、世界の文化を受容し、また世界に開かれた文化都市としての再生・創生を願っています。

石田隆一氏 【株式会社イシダ代表取締役社長】
欧米がイニシアティブを握って進めている“グローバルスタンダード”に、日本もある程度は歩調を合わせねばなりませんが、日本人の持つ良さをなくしてしまっては何にもなりません。私たちは、日本人共通の風土・文化、共通の価値観を持つ必要があります。そのためのキーワードは、明治維新の頃によく使われた「和魂洋才」の精神です。月や花を愛で、虫の音を愛でる心、そして人を思いやるきめ細かい心配りやものの哀れを知る心、こうした日本人固有の文化と精神、すなわちヒューマンタッチの部分を大事にしながら国際化に対応していく。これこそ、世界の中で生きていくべき日本のあるべき姿ではないでしょうか。この「和魂洋才」にぴったりマッチする京都創生の取り組みに大いに期待致します。

伊勢桃代氏 【財団法人女性のためのアジア平和国民基金専務理事兼事務局長、(元)国連大学事務局長】
文化は生きている人間の生活と結びついている時が最も輝いているようだ。
京都が日本の文化の基盤であり中心であった歴史を保ちながら、今尚、現代社会に大きな意味を持ち続けている理由は、そこに人々が住み生活の営みがあるからであろう。又、京都ほど国家そのものの文化の礎となる基盤を備えている都市は世界でもごく少数であろう。仏教という宗教、京都学派を中心とした知識層、食、能と狂言と各種芸能、織物や工芸、茶の湯とそれに関わる工芸技術、庭と建築などの文化を通し、精神的、知的、感性と人間の技術が関連しながら、日常の生活と結びついている空間である。ここで文化が生きてこられたのは、京都に住む人々の並々ならぬ日々の生活における犠牲と努力である。
精神の荒廃や、日本全体がおかしくなっているという感じは大多数の日本人が日々感じていると思われる。日本を変える為に武士道や修身教育を薦める動きがあるが、日本の精神性は深く文化と関わっているからこそ文化を知り、体験し、自己の一部としていく社会的気運を作っていくことが大切であると思う。競争社会の実態、便利主義の横行、税制の幾つかの問題も含み、京都を保っていくにはいろいろな点でぎりぎりのところに来ているのではないだろうか。京都を国家戦略の一環として支援していくことは、日本が文化を重要視する国であるという国家像を国内特に若い人々、同時に国際社会に伝えることとなると思う。国の政治が「未来のためにある」のであれば、検討中の「国土形成計画」は、従来の単なる経済と人口数値による国土の使い方ではなく、日本と日本人が将来どうあれば国際的にも尊敬される存在に成りえるかという視点から策定されることを望むものである。

市田ひろみ氏 【服飾研究家】
京都って深い。京都って新しい。
どんなに日本が変わっても京都だけは、日本人の精神を持っていたい。

伊藤謙介氏 【京セラ株式会社取締役相談役】
芭蕉の「不易流行」の思想のように、伝統と革新が見事に調和する風土を大切にすることができるならば、京都は今後も人々に夢を与え続ける都市として、その役割を果たしていくことができるものと信じます。

井上道義氏 【指揮者】
私達の時代の京都を作るのです。
我々時代と美的感覚とテクノロジーを信じて。
多くの異論をはらむだろうが、まず国の包括的な建築規制を大枠ではずし、京都特区の市条例を、我々の時代と未来を60年と限定して制定する。60年は取り決めたものを変更しない。
意匠の大まかな策定をし、しかし同時に強い規制をかけ、違反建築にははっきりとした罰則をも規定し、2000年代の京都スタイルを目指す。
例えば国の基準よりかなり低い高層建築部、中層建築部、低層建築部と分け、例えば中層建築部では地下容積規定をはずすなど大胆な規制緩和をするなど。
電信柱はすべて撤去し替わりに耐久性と伸縮性があり、しかし直径の太いライフラインシールド材を開発し、道路の掘り起こしをなくし、同時に雨水をすべて地中に引き込む下水管をめぐらし夏でも蚊のいない環境を作り出す。
(河川は別問題)
衣食(住?)が足りた現在、人生をとらえ直し、市内全体を劇場ととらえなおし、税金を免除される建物として古い町家などと共に多くの劇場志向の建物を新たに指定し、伝統的、また先端的な能力を持つ人が発表の場を容易に得ることを模索し小さな起業の種をまく。
大学も市内に再誘致する。
観光客が古い日本ばかりを見るだけでは住むものにとってはつまらないではないか。

井上満郎氏 【京都産業大学日本文化研究所所長、京都市歴史資料館長】 
京都は人の生きる街です。けっして博物館ではありません。京都のあらゆる文化は、人の暮らしのなかで受け継がれてきましたし、これからもそうだと思います。私は、今を生きまた未来をも生きる人の観点に立って、京都創生を考えてみたいと思っています。

井上礼之氏 【ダイキン工業株式会社代表取締役会長兼CEO】
京都には、悠久の歴史に育まれた伝統文化・風土・技術が、脈々と受け継がれています。神社・仏閣・祇園祭に代表される行事、西陣織・清水焼といった工芸品などを、頑なまでに保存し支えていこうとする誇りと熱意があります。
また、京都には、ノーベル賞受賞者を生んだ島津製作所をはじめ、最先端技術と旺盛な起業家精神で世界をリードする企業が、互いに鎬を削っています。
京都の強みである歴史と革新、この二つのエネルギーがぶつかり合うことで、全く新しい京都の魅力が生み出される―「京都創生」の取り組みに期待しています。

井上八千代氏 【京舞井上流五世家元】 
いつまでも心のよりどころとなる京都であってほしいと思います。

井端泰彦氏 【京都府特別参与、(前)京都府立医科大学学長】 
私も昭和33年府立医大入学以来(米国留学2ヵ年を除き)47年間京都で仕事をしています。京都は794年平安建都以来、1200余年に亘る古都として我が国の文化、歴史、芸術、学問の中心になっている世界的都市であることを今後共大きく、広く世界にアピールすると共に是非2008年サミットを京都の地に迎える努力が必要であります。活力ある京都をつくりましょう。

井村裕夫氏 【財団法人先端医療振興財団理事長、(元)京都大学総長】 
文化は人類共通の資産であり、それを次代に伝えて行くことが、現代を生きる人々の使命であります。京都の持つ貴重な文化遺産を官民が力を合わせて守って行かねばなりません。

上杉孝實氏 【龍谷大学教授、京都大学名誉教授】 
文明の発展が一方で多くの問題をもたらすなか、これからの時代は文化の充実・発展が大きな課題になっています。京都は豊かな文化の業績の上に立って文化の創造・発展・発信の拠点としてますます重要性を増しています。そのような文化を育むためにも市民の学習・文化活動を支えるしくみのさらなる整備によって、日本や世界のモデルとなる都市づくりの促進が期待されます。

上田篤氏 【建築学者、建築家、都市計画家】 
ようやくこのごろ町家が脚光を浴びてきたが、お町内にはまだ光があたっていない。お町内あっての町家である。お町内にもっと光をあててほしい。

上田正昭氏 【京都大学名誉教授】 
京都は古い歴史や文化を誇るだけの伝承のまちではありません。古きを受け継ぎ、絶えず新しい創生を試みてきた伝統のまちです。千年を超える日本の首都としての京都の伝統の再発見に期待します。

上村多恵子氏 【NPO法人うるわしのまち みちづくり理事長】
「京都」という土地を、「kyoto」という言葉そのものを世界に向けてのメッセージにまで、より一層高めていきたい。それは生きとし生けるものを愛し、共に生き、平和を愛し、人の幸せを願うやさしい心そのもののシンボルとして、発せられるものである。又それが日本人の心そのものとして伝わっていくことを願う。世界に向けた日本の、「文化国家戦力」となる京都創生として。

牛尾治朗氏 【ウシオ電機株式会社代表取締役会長】 
「春暁やひとこそ知らぬ木々の雨」「春の夜のわれをよろこび歩きけり」(日野草城)
日野草城に刺激されて昭和23年、第三高等学校に入学して以来58年、毎年京都を訪れている。多くの桜を求め、いろいろな紅葉を楽しみ、平野屋の鮎、吉兆の季節の趣品々等、京都は仕事を離れた最も心の残るところです。二十一世紀は日本がルーツを求めて未来へのアイデンティティーを確立する時代。京都の薫り溢れる生活文化を大事にしたい。

臼井祥子氏 【成安造形大学非常勤講師、(元)白鳳女子短期大学教授】 
京都人のイメージに多様性を!
日本史は京都の歴史と云われるように、京都に各地から来た名僧や武将が8世紀以来、京都を舞台に活躍し、日本の歴史を作って来た。30年前京都に留学して陶芸に出合い、今も制作を続けるアメリカ人も精神的には京都文化に帰化した人なのだ。これからも国内外から多彩な人々を受け入れ、京都合衆国を繁栄させよう。

内田昌一氏 【京都経済同友会代表幹事、京都青果合同株式会社代表取締役名誉会長】 
京都は京都の人の京都であるだけでなく、日本国民の心の故郷であり、世界の歴史遺産としての京都であります。
日本人のこころの故郷京都を世界に発信させましょう。

内田芳明氏 【比較法文化学会会長、日本景観学会名誉会員、(元)横浜国立大学教授】 
京都創生百人委員会の提言は、「京都創生」のための具体的諸提言であるだけでなく、荒廃した国土再生のための新しい計画策定への提言でもあって、これは、日本文化の運命に関わる重大な一つの文化運動だと思います。
それにしても、「まちづくり」の基本は、やはり市民一人一人の覚醒に始まり、やがておぼろげながらも、一つの新しい「美しい都市風景」というヴィジョンに向けての共通感情に立った市民連合の運動にまで進展していく、ということでしょう。現にこのメッセージの中で俳優の津川雅彦さんは、「駅前に俗悪なローソクタワーを建てる京都人の恥ずべきセンス」を批判しているのですが、これは京都市民が深く反省して覚醒すべきことへの、きびしいが心暖かい呼びかけの言葉ではありませんか。

海原徹氏 【京都大学名誉教授、(前)京都学園大学学長】 
王城1200年の時を刻んだ京都では、至る所に歴史的時代に活躍した学者や文人の足跡が残されていますが、必ずしも丁寧に扱われているとは限りません。今ではすっかりビル街に蔽われ、碑文も怪しげなまま漠とした記憶の世界へ消えつつあるものも沢山あります。常に時代を先取りし、ざん新な思想や教育を発信してきた先人たちに学び、将来へ受け継ぐためには、隠された史蹟を尋ね掘り起こす作業もまた、大切ではないでしょうか。

尾池和夫氏 【京都大学総長】 
約60万年前、二条城あたりは牡蠣の住む海で、その牡蠣の殻は京都大学の博物館にある。活断層運動で京都盆地が形成され、旧石器時代の人が住んだ。4世紀には樫原に豪族が住み、6世紀には松尾や嵯峨に群落があった。京都盆地の厚い堆積層の豊富な地下水は、秦氏の伝えた技術で銘酒を生み、茶の湯の文化を、湯葉や豆腐を、友禅染めを、さらには半導体産業を生みだした。その豊かな地下水の文化を大切にして暮らしていきたいと思う。

大谷光真氏 【浄土真宗本願寺派門主】 
歯止めのない人間の欲望、いのちの繋がりを破壊する暴力的文明に対して、節度ある生き方、持続できる文明や文化都市の姿を発信したいものです。そのためには、内なる伝統を深く極めると共に、広く、国内外から、人々を迎えいれることが大切ではないでしょうか。

大谷孝彦氏 【武庫川女子大学教授、NPO法人京町家再生研究会理事長、株式会社設計事務所ゲンプラン取締役、日本建築学会京都の都市景観の再生特別調査委員会委員】 
京都のくらしや職人の技の歴史を集積している京町家が最近注目され、色々な活用が行われつつあります。歴史的資産を活用してのまちづくりとして歓迎されるべきことではありますが、中には商業性が優先して、町家らしからぬ改装や使い方の事例が見受けられます。歴史性の継承と新たな展開が調和と創造の中においてなされること。洗練された本物の京都創生の実現が必要です。

大西國太郎氏 【京都造形芸術大学客員教授、日本建築学会京都の都市景観の再生特別調査委員会委員】 
都心部の建物高さの制限強化など、先般発表された市の景観施策の改善計画に深い敬意を表するものです。しかし、制度を充実するだけでは、京都の景観をよくすることはできません。制度を支える人材の養成が不可欠です。
風致地区や美観地区、伝建地区内においても、ふさわしくない建築物や工作物が増えています。市の景観担当の専門官や、民間の景観技術者の質の向上をはかる必要があります。たとえば、市の景観・まちづくりセンター内に、「景観人材養成施設」を設けてはどうでしょうか。建築・土木・造園・都市計画などの技術者を対象にして、土日、祝日などを活用し、長期連続的な(1クール:2年間)セミナーを開いてはどうでしょうか。講義や演習科目のほか、現地実習も含めた実質的かつ高度な内容にしていく必要があります。
また、今回の景観施策の改善計画に、必要なすべてを網羅することは不可能です。京都の景観を本当によくしていくためには、必要な制度の新設や、財政的な支援を国に要請していく必要があります。既存制度の適用の拡大や運用の工夫も必要です。市民や地域住民の合意に時間を要するものもでてきます。これらは一気呵成にできるものではありません。地道な調査と準備を重ねる必要があります。そのためには、10ヵ年計画的な「景観基本計画」の策定と、これを策定する部署が必要です。
先の「人材養成」とともに、この「景観基本計画」の策定と実施を車の両輪にして、京都の景観施策の改善を長期持続的に行っていく必要があります。

大西清右衛門氏 【釜師十六代】 
私の住む三条釜座(かまんざ)は、七百年を超える歴史をもつ鋳物の町です。
古来、釜座は、座としての強力な自治と格式を誇り、桃山時代には八十余軒もの座人(ざにん)が座を列ねていました。
現在は町並みの近代化が進み、鋳物町の面影もほぼ失われていますが、私の家はこの釜座の地で、今も茶の湯の釜を作り続けております。
今日、私が釜師として仕事をすることができるのも、このように長い歴史と文化が蓄積された京都の土壌があってのことです。
京都という土地柄は、伝統を守る一方で、革新をも育んでくれる気風を有していると言われています。
私もそのなかで日々、伝統の継承と創造に励んでいます。
京都は、日本人の心を象徴する日本の伝統文化が、今も生活の中に息づく町です。
しかし昨今、日本文化に対する意識が、人々のなかで急速に失われていると感じます。京都に息づく伝統の文化と、そこに関わる人や、知や、技を、いま真剣な危機感をもって見つめ直すことが、真の日本の豊かさにつながるのではと思います。

大橋進也氏 【京都商工会議所監事】 
(京都)日本の誇り。私の誇り
山あり (五山)
川あり (賀茂川)
歴史あり(1200有余年)

大原謙一郎氏 【財団法人大原美術館理事長】 
日本の権力首都が機能不全におちいった今、世界とまともに交信出来るのは文化首都しかありません。頼りにさせていただきます。

小倉善明氏 【社団法人日本建築家協会前会長】 
千二百年にわたる京都の文化をぜひ継承していきたいと考えます。

尾崎護氏  【株式会社ワコールホールディングス取締役】
人口減少という歴史的大転換期に直面している日本の将来を思うとき、文化と技術ほど重要なものはない。京都は長い歴史に培われた伝統的文化と技術の宝庫であるうえに、新技術で知られる近代企業も輩出している土地柄である。京都にこそ人口減少下でも豊かに繁栄を続ける社会を創造する知恵が秘められているはずだ。自信を持って創造に進もう。

朧谷寿氏 【同志社女子大学教授】
朝な夕なに鴨川堤を散歩し、比叡山を仰ぎ見て久しく、どれほど心が癒されたかわからない。これは千年の都の賜物と信じている。貴重な文化遺産をはじめとし、伝統の名のもとに受け継がれてきた産業・芸能・文化などは京都の地で生まれ、育まれてきた。その土壌となった自然、幾世代にもわたって守り伝えてきた人々と暮らしが途絶えることなく今も息づいている町、こんなところは他にない。これらを後世に継承する責任を強く感じる。

片倉もとこ氏 【国際日本文化研究センター所長】
京都は豊饒な文化を抱きこんできた国際的な都です。世界人類のためにも、大事にしていきたいものです。

加藤哲夫氏 【放送評論家】
最先端の技術開発と千年の歴史が育んだ文化を併せ持つ京都。
京都の心こそが21世紀の世界を救う。
我々、一人一人がこのことを深く思い、努力を続けよう。

川上貢氏 【京都大学名誉教授、財団法人京都市埋蔵文化財研究所所長】
これまで市が手がけた文化財保護の施策が立ち消えになっていて継承・発展されていない傾向がこの近年に著しい。
平安京の大模型を遊ばせておかないで展示・活用を図ること、歴史博物館の構想の提案が眠ったままになっている。町家の消失への対応施策・商業資本に任せないでほしい。

木田安彦氏 【版画家】
京都に住める喜びをつくづく感じる今日この頃ですが、腹立ちは益々つのるばかりです。

北川正恭氏 【早稲田大学大学院教授、(前)三重県知事】
【温故知新】
社会の変革がすごいスピードで進む今日、立ち止まって悠久の歴史をたずね、心落ち着かせ、目指すべき方向を考えることも大切です。
京都には、それをする実力と雰囲気があります。

北村武資氏 【人間国宝】
国家戦略としての京都創生の提言に賛成します。大多数の良識ある京都人の心を裏切らないものであってほしいと思います。

衣笠祥雄氏 【プロ野球解説者】
人間が人間らしく生きるには自然が大切になります。
現代の人々の心の支えになれる町が京都だと思います。
これからも「京都らしさ」を大切にして欲しいと思います。

絹谷幸二氏 【東京藝術大学教授、日本芸術院会員】
京都の魅力は新しいセンスへの進取の気性だと思います。見捨てられた古い所にこそ本当の新しさがある。日本の魅力京にありと言えます。絵画芸術のビエンナーレを希望します。

木村重信氏 【京都市立芸術大学名誉教授、大阪大学名誉教授】
物質にたとえると、京都は固体、大阪は液体、神戸は気体である。近時、その固体が硬化して、しなやかさを失いつつあるように思われる。

小林隆彰氏 【比叡山延暦寺学問所長】
京都は日本の宝であるとともに日本人の心の拠りどころです。世界の人々に日本と日本人を理解していただく場所は京都です。京都を更に一層強く、かつ優しい街にと希ってやみません。

坂井東洋男氏 【京都産業大学学長】
京都に生まれ育ち、京都をこよなく愛しています。そのうえで申し上げるのですが、京都の伝統ある洋書店、変じてカラオケ店、というのはもってのほかです。事情はあったでしょうが、こんな愚行をなぜ未然に食いとめることが出来なかったのか、悔やまれます。歴史や背景を考えていただきたいということであって、一律にカラオケ店がだめだと言うつもりは勿論ありません。一方では、大学の街、京都です。景観を守るために、様々な規制があるのはある意味当然ですが限られた土地を文化学術の拠点として有効活用させていただくために、杓子定規に規制を適用するのではなく、趣旨や目的に照らして、一層の融通性を願いたいものだと思います。

坂本春生氏 【2005年日本国際博覧会協会事務総長、財団法人流通システム開発センター会長】
京都の由緒ある歴史・文化や美しい景観を保存する情熱的な努力の中でこそ、未来に向けての京都の活力ある姿、存在価値が鮮明になってくるのではないでしょうか。

佐々木雅幸氏 【大阪市立大学大学院教授】
新景観条例の制定に心から拍手を送ります。
国に頼るのではなく、市民が自発的に京都の歴史的文化的価値を守り、洗練させていくことで、「京都創生」に近づくものと思います。

佐藤友美子氏 【サントリー次世代研究所部長】
次世代のためにこそ京都を保全・再生・創造することが必要です。若い人達と共に、考え行動したいと思います。

マノジュ L.シュレスタ氏 【甲南大学教授、スタンフォード大学客員教授】
京都は京都という空間、背負ってきた歴史、受け継がれてきた伝統・文化、それらが重ねあってあふれ出るエネルギーから成っていると思います。
「日本の京都」ではなく、「世界のKYOTO」に発展させていただきたい。そのためには、国外においても、KYOTOをアピールできる企画もご検討いただければ幸いです。

進士五十八氏 【東京農業大学学長、同大学教授】
京の三山、池、川の基盤となる自然、その湧泉などをとりこむ敷地の立地と造園、それに経済、政治が重なって都市が興り町家が連なる。そこでの生活の積み重なりで京の文化が醸成された。自然・歴史・文化のトータルがほんものの社会と都市を創ることを京都が教えてくれる。京都は、真の日本人を育てる国民教育の学校だと思う。

新宮康男氏 【住友金属工業株式会社名誉会長、関西広域連携協議会代表理事】
様々な分野において先進的な技術、ノウハウ、デザインを取り入れていくことは必要不可欠であるが、その際、基本的な考え方として、1200年育んできた京都の歴史・文化・伝統を継承してもらいたい。

末次攝子氏 【ジャーナリスト】
熱心なお取り組みに敬意を表します。皆様と御同様に京都を大切に思っていますが…。御所はもとより、岡崎一帯に、又市の内外に貴重で由緒ある経世のみごとな社寺庭園をかかえているので、さらに広大な土地の必要なハコモノを造営するのは…。国家予算をとり込むことは大変結構ですが。このさい先端の映像文化を活用なさっては?

杉田啓三氏 【株式会社ミネルヴァ書房代表取締役社長】
このかけがえのない古都・京都の、1200年以上に及ぶ歴史と伝統文化の本当の素晴らしさを次代を担う若い世代にいま伝える責務がわれわれにはあると思います。

杉本秀太郎氏 【国際日本文化研究センター名誉教授】
京都盆地を囲む山々は緑に被われていますが,市内に緑は少なく,年を追って減少するばかりです。京都御所内に迎賓館が建設されたため,御苑の緑はさらに減少しました。苑内には広すぎる砂利道が縦横に走っていますが,あの道を狭めて緑化し,償いをつけるべきです。

鈴木博之氏 【東京大学大学院教授】
未来の都市を考えるとき、ひとつの機能に特化した高度機能都市がもっとも先端的な都市だと考えられた時代があった。しかしながら、単機能の都市は、社会や技術の方向性が変わるとともに寿命を終えてしまう、短命な都市であった。
持続的に存在しつづけられる都市、人々の生活を安定して支えてくれる都市は、さまざまな機能と要素を備えた複合文化都市であろう。京都は日本における複合文化都市の由緒正しいモデルである。京都には歴史があるからこそ、未来がある。

須田寛氏 【社団法人日本観光協会中部支部長、東海旅客鉄道株式会社相談役】
「新しい観光京都をめざして」
体験観光、学習観光など、観光客のニーズは変りつつあり、国際観光都市京都でもそれへの対応が求められます。
京都に残る「琵琶湖疏水」(遺構を含む)こそ、今後の観光ニーズにふさわしい京都観光の新しい核にすべきものと思います。
100年前の近代京都創造の大プロジェクトは、今なおその足跡が市内各所に残されています。
「体験」(舟行)「学習」(記念館、発電、浄水場)「見る」(哲学の径、水路閣)等幅広い立体的な観光を通じて京都観光の未来を拓きたいものであります。

須藤眞志氏 【京都産業大学世界問題研究所所長、同大学教授】
京都の良さや強みが独自の文化的な伝統や歴史的遺産にあることは疑いない事実であるが、ややもするとそのことに安住してはいないかと思える。世界の潮流に意味なく迎合する必要はないが、グローバル化の時代を迎え、京都の国際性をもっと高めるべきではないかと痛感する。多くの外国人観光客に満足してもらえ、また世界に誇れる国際都市としての京都を創生すべきである。

千宗室氏 【裏千家家元】
太陽や月の動きは今も昔も変わらぬままなのに人間だけが慌しく日を送っています。昨日までの歩みを振り返ることを疎かにし、いたずらに未来ばかりを追い求める。世界中がそんなせわしいこの頃だからこそ、余計に「温故知新。不易流行。」の言葉の意味を見直さなくてはならないと思います。
京都のまちはその精神によって今日まで守り伝えられてきました。このまちに根付いた精神を日々確認するためにもこのまちの良さをひとりでも多くの方に触れていただきたいと願っております。

仙田満氏 【環境建築家、東京工業大学教授、(元)日本建築家協会会長、こども環境学会会長】
京都の文化、街並みを次世代に継承していくことは私たちの責務です。

高城修三氏 【作家】
京都は日本そのものであり、その創生を国家戦略として打ち出すことに賛成いたします。

高田宏氏 【作家】
海外の姉妹都市との交流をよりいっそう活発にして、諸国民諸民族との相互信頼の種子を播いていただけたら、と思います。

高田光雄氏 【京都大学大学院教授】
私が生まれ育った京都は、決して同じ考えを持つ人々が暮らすまちではない。異なる考えを持つ人々が共に暮らす知恵を長い時間をかけて蓄積してきたまちである。多様な時代と多様な場所が混じり合う京都で継承されてきた文化も、この知恵に支えられている。この知恵を学び育むことが、異なる価値観の共存が、とりわけ強く求められている現代を生きる私たちの使命である。

巽和夫氏 【京都大学名誉教授】
京都は戦災を免れたおかげで、優れた文化財やまちなみが数多く保全されているのは誠に幸いなことです。しかしその反面、災害の危険いっぱいの密集住宅地区もたくさん残されているのです。景観と防災の両面作戦で、京都の輝きをいっそう高めて行きましょう。

龍村光峯氏 【織物美術家、日本伝統織物保存研究会理事長】
今日京都の伝統工芸といわれるものの多くは、かつては生活文化の中にあって、その仕事は、多くの職房の人々の「協働作業」によるものです。現在これらの職房の多くが廃業や、後継者難などで危機的な状況にあります。京都の伝統文化を謳歌するならば、私達自身の足元を見つめ、これからの伝統文化を荷う後継者の育成や、現代の生活文化の中に生かすことに積極的かつ地道に取り組むべきであると考えています。

立石義雄氏 【オムロン株式会社代表取締役会長】
京都が世界の中で輝いているのは、「守るべきは守りつつ」新たなライフスタイルを創造し、提案する力があるからです。
世界から多くの人が京都にやってきます。この街の吸引力が、新たな融合を促し、新しい産業と生活文化を創造する「知の創造と活用」の好循環を保つ原動力になっています。
21世紀は、情報のスピードと量が増大し、時間と距離を越えて「価値ある地域」に人もお金も集まる時代です。京都の魅力を高め、世界に向けて発信し続けることが“トップオブジャパンKYOTO”を際立たせ、「京都の都市格」を、さらに高めていくことでしょう。

田中田鶴子氏 【学校法人大和学園名誉学園長】
1200余年の時に磨き上げられた国際文化観光都市、京都。
悠久の時が過ぎても変わらぬ京都、時代の前衛と先端を受け入れる都市、それが京都の魅力ではないでしょうか。
世界に誇る永遠の都として、これからの千年を守り、育てる活動に期待いたします。

田中真澄氏 【岩屋山志明院住職】
鴨川の水源地の山寺に住んで60年。多少なりともメッセージを発信して来ました。
京都からの精神的ルネッサンスを。

田中安比呂氏 【賀茂別雷神社宮司】
京都は「古都」というイメージがありますが、今もなお発展し続けております。
祖先が守り伝えてきた京都の伝統や文化を、私達の手で次世代に継承することが使命であると存じます。

田端泰子氏 【京都橘大学学長】
京都の町は、「千年の都」としての機能を果してきましたが、もう一つの面としては庶民が生き生きと仕事をし、暮らし、文化をはぐくんできた土地でもあります。
さまざまな利害が対立する場面もありましたが、「京都」という町を守り、発展させて、後世に伝えようとした点では、すべての人が共通の意識を持っていたと思います。
このよき伝統を後世に継承するために、市民の一人として百人委員会に加入します。

津川雅彦氏 【俳優】
何でもかんでも賛成ではありません。
京都駅前の俗悪なローソクタワーを建てる京都人のセンスこそ恥ずべきだと思っています。
メンバーの中にその人達がいないことをのぞみます。

筑紫哲也氏 【ニュースキャスター、ジャーナリスト】
町家の破壊はやっと‘逆回転’の兆しが出てきました(商売になる転用でもよいと私は思っています)。だが、ミニバブルとかで、全体状況はまだ油断は禁物のようです。
圓通寺の借景を何とか守れませんか。
今春から立命館で講義を行っています。「京都創生」のため何かやれればと思っています。

常森壽子氏 【声楽家、京都市立芸術大学教授】
京都創生とは「守ること」の一方で「新しい魅力を生み出すこと」が重要と考えます。新しい魅力を生み出すには、まさに人の魅力、若い京都人の魅力を生かすことではないでしょうか。

遠山敦子氏 【財団法人新国立劇場運営財団理事長、(元)文部科学大臣】
京都は、日本文化の豊かな海に生まれた大粒の真珠。
その輝きは、見る人の心、心にまかせて彩りを変える。
四季折々の風情、寺社や仏像の凛とした佇まい。
さんざめく古式の祭り、茶を点てる音の静寂。
舌鼓の深い愉しみ、京ことばのやわらかい響き。
すべてが千二百年余の文化のつらなりを物語る。
この至宝を守り、伝え、新たな創造につなげたい。
それが現代の私たちの崇高な使命なのである。  

徳倉修氏 【株式会社川島織物セルコン身装・美術工芸事業部製作部部長】 
京の都で育まれた技が綿綿と引継がれ伝統となり、そして今新たな技でもって「作る喜び」を「持つ喜び」へと創りあげる匠の技を次の世代へと伝え続けたい。

富野暉一郎氏 【龍谷大学教授】 
私の知る範囲では、京都はボローニャと共にひとつの都市でありながら、それがそのままひとつの世界を構成しているという、世界でも稀有な存在です。欧州で環境首都という運動がありますが、世界の文化首都運動を京都が国際社会に提案してみてはいかがでしょうか。

豊田章一郎氏 【トヨタ自動車株式会社取締役名誉会長】 
これからの日本の新しい国土づくりにおける、京都の町づくりの持つ意義は大きいと思います。
千年の古都に流れる日本人の心、文化、伝統美を継承しつつ、世界第一級の国際観光都市としての機能が共生できる「京都創生」をめざしたいと思います。

中井真孝氏 【佛教大学教授、同大学前学長】 
京都が政治・経済・文化の三者一体の首都であったと言えるのは、平安時代と室町時代だけです。現代にまで継承されている文化事象の多くは、室町時代に起源をもつか、または大成されています。「室町文化テーマ・パーク」を作り、洛中洛外図屏風の世界を、部分的にしろ実物大で再現するのです。いかがでしょうか。

仲尾宏氏 【京都造形芸術大学客員教授】 
多文化共生のまち・京都
古代から現代まで京都は海の向こうからやってきた民族の人も住み、その文化を受容してきた。それが融合して京都の文化を創ってきた。天皇や貴族だけが創ったものでなく、さまざまな階層の民衆もその文化の担い手であった。
そのような視野をもって京都を見直すことが最も大切だと思う。

長尾真氏 【独立行政法人情報通信研究機構理事長、京都大学元総長】
京都には神社仏閣、庭園、伝統工芸品のように目に見える文化財のほかに、1回や2回の訪問では分からない無形文化財がたくさんある。これらの無形文化財活動に支えられた人々の日常生活こそ、これからの文化国家日本にとって大切であり、これをよく認識し、実践することが大切だろう。

中島貞夫氏 【映画監督】
京都の映画は、京都の伝統芸能、伝統工芸、歴史的景観等々の力、わけてもそこに生きた人々の美意識があってこそ生れ、育ちました。その結実を如何に次代の映像文化に生かし、つないでゆくのか、微力ながら力を尽せればと思っております。

永田和宏氏 【京都大学再生医科学研究所教授】
文化・伝統は、有形無形を問わず、それを継承、創出する作り手・送り手と、それを理解し、十分に楽しむことのできる受け手・享受者の存在なくしては成り立ちません。ともすれば作り手の方に目が行きがちですが、「歴史都市・京都の創生」のためには、文化芸術の目利き、より広範な受け手を育てるという観点が大切であると思っています。

中西進氏 【京都市立芸術大学長】
この運動を市民の自覚として共有することが必要なのではないか。「内なる成熟」を考えてはどうか。

中原昭哉氏 【音楽評論家、財団法人京都市芸術文化協会副理事長】
京都の永い歴史を刻む街の風景が生活の現代化の波に押し流されて失われていく現実に直面している。この半世紀の間に新しい効率的で利便性の高い日常生活の一般化風潮が強まる一方で、歴史的な街の風物への関心や愛着が次第に弱まりつつある。京都創生とは一体、何を意味するのか。現代の市民生活との深い絆をもって伝統に根ざした京都創生を目指すことが大切であると考えている。

中村桂子氏 【JT生命誌研究館館長】
日本は穏やかで、知恵があって、心の広い人が暮らす国です。お金を求めての競争で仲間を蹴落として行く事をよしとする国ではありません。各地域にある自然に根ざした生活文化がそれを支えています。
京都は、日本人が持つよいところを、より繊細に、より美しく育てた街です。私たちの基本とこれからとがある街としてとても大切です。

中村順一氏 【財団法人国立京都国際会館館長】
京都は国際的にみて極めてユニークで貴重な都市であり、これからますます世界から注目され、関心を寄せられる都市である。京都を通して日本への理解を深めることが、国策として望ましく重要である。その意味で、京都から世界への発信の積極的な推進が今求められている。

中村英夫氏 【武蔵工業大学学長】
彼の地の文化遺産と景観に圧倒されてヨーロッパ留学から帰国した若い日、私の自信を回復させてくれたのはふるさと京都の文化とたたずまい。これが無計画に蚕食されてゆくのを見るのは耐え難い。微力ながらお手伝いできればと考える。

中村良夫氏 【東京工業大学名誉教授】
グローバル化の流れの中で東京一極集中が益々強まっているようです。京都の文化首都としての発展は、京都のみならず日本の強さのために必要です。
京都創生の具体案として、文化庁の京都移転を考えてはどうかと思います。分権国家案の中に位置づけるとよいと思います。

南部孝男氏 【弁護士】
私は、京都に60年近く住み続けている。小学生のころは、今のようなマンションはなかったけれど、近年のように小学校の統廃合がなされるようなことはなく、現在よりも多くの小学校があり、したがって、それなりの人口の人が住んでいた。町なかのどこからも、大文字の送り火を見ることが出来たし、三方の山並みを見ることも出来た。近くの山に登って、街並みを見ても、瓦屋根の建物が美しく眺められた。
それなのに、今は、種々雑多な建物が無秩序に林立して、醜悪である。元に戻すことは出来なくても、また、フィレンツェのように美しくならなくても、もう少し何とかならないのだろうか。
マンションの建設によって、京都の人口が増えたという人がいる。けれども、前には、マンションはなくても、それなりの人口の人が住んでいた。高層建築物を建築することなく、それなりの人口を確保することは可能なはずである。また、過剰な人口を抑制することも必要ではないだろうか。このようなことは京都に限ったことではないが、京都で実現できないことは、他の地域では実現できるはずもないので、京都は率先して住みよい、美しい町に戻って欲しい。

西岡善信氏 【映画美術監督】
京都創生と併行して、映像文化発生の地に生活する者として、この分野の活性化のため、今後も努力して行きたい。

西村恭子氏 【美術プロデューサー】
・京都議定書を創生した都市として責任を自覚し、行政と市民の協力で可能な現実的な施策の実行。
四方を山や社寺の緑に囲まれているが、街中の緑化が不十分。
・道路行政を車から人へ
車道の拡幅でなく中央分離帯を拡充、歩道の街路樹は低木か中木、分離帯は大木(常緑)剪定はせず整枝にとどめる。
・電柱の撤去
私の京への想いです。

西村幸夫氏 【東京大学大学院教授】
世界へ情報発信するためには日本の文化の力が鍵になります。京都はその象徴的存在としてより輝く責務があるといえます。そのためには多くの国民の支援が必要だと思います。

布垣豊氏 【京都中央信用金庫理事長】
戦後のモノのない時代からモノが溢れる豊かな時代になった今日、なぜ毎日のように陰惨な事件が起こるのでしょう。日本の将来を憂い暗澹たる気持ちになります。日本人のアイデンティティー、精神の拠り所は京都にあり、荒んだこころの乾きや貧しさに潤いを与える空間も京都というまちではないでしょうか。豊かなこころの内面からかたちづくられる都市空間は、京都の都市再生であり、私たちの人間性の回復、こころの再生に繋がるものと思います。京都を基盤とする地域金融機関として、住まう人、訪れる人々のこころ輝く京都創生にお役に立てればと思います。

野依良治氏 【理化学研究所理事長】
未来世代のために文化を尊ぶ文明を築かねばなりません。京都はそのこころです。

芳賀徹氏 【京都造形芸術大学学長】
春はあけぼの、夏は夜、そして秋は夕暮れの風情をふたたびこの都によみがえらせよう。それを感じとる一千年前の感覚は、いまなお古都の暮らしのいずこかに生きていて、日本文化の根ともなっているはず。日本を21世紀世界の文明の最先端に立たせるのも、結局は、この感覚の力であろう。

橋爪紳也氏 【建築史家,大阪市立大学都市研究プラザ教授】
日本のブランド力は源泉をさかのぼるほどに、その多くを京都に依拠していると言ってよい。
知財やコンテンツなどの創造性をもって21世紀の国力を測る指標とするならば、京都の文化資産と社会資産、さらにはこの都市が維持しているクリエティビリティを国策としてマネジメントする必要がある。
また観光立国のうえでも、京都の街が保有する価値をいま以上に高め、海外の人たちからの憧れを喚起してゆくことが必然である。
国家プロジェクトとして、21世紀の京都策をかたちにするべきと思うゆえんである。

畑正高氏 【株式会社松栄堂代表取締役社長】
伝統と革新が共存して、初めて「京都」は生きています。「温故知新」の連続的な実践こそが、結果、京都の歴史となってきました。21世紀の当事者として、日々を見つめています。

畠中光享氏 【日本画家,京都造形芸術大学教授】
車や精密機器だけがすぐれていると外国人に言わしめるのではなく、文化・芸術を大切にし、世界に広めることが文明国の証しである。
京都は決して東京を真似てはならない。
守るのではなく、京都の育んだ歴史と美意識を認識し、地域性を発揮しなくてはならない。

八田英二氏 【同志社大学長】
学生のまち京都の再生を願っています。学生の姿や創り出す文化が市民の眼にみえることが大切です。

早石修氏 【京都市名誉市民】
この歴史と伝統を誇る美しい古都、独自の文化と産業に恵まれた京都に住んでいることに心から感謝致します。同時に、内外から京都を誇れる観光客や一市民の立場から、京都の町が極めて安全で、便利で、住み易く、快適で、日常生活の面でも大変優れているという長所をさらに充実させる事ができれば有り難いと存じます。

坂東三津五郎氏 【歌舞伎俳優】
京都は日本の心のふるさと、支柱です。個人的には祖父母、母が暮らした町でもあり、我が家にとっても大切な町です。

東伏見慈晃氏 【青蓮院門跡門主】
私は京都で産まれ、東京で育ち働き、職場が4年半アメリカの時もありました。
今、私の勤める青蓮院の飛地境内の東山山頂の庭園内の展望台から京都市内を一望して見る時、原爆で灰燼に帰して復興した今の広島と全てが残ったはずの今の京都と比較して、私の目では市内全体の印象に大差がありません。皆さんも一度ご覧になることをお勧めいたします。
アメリカには歴史文化がありません。全米何処へいっても殆ど変わらない町並みです。京都はアメリカを目指しているのでしょうか?
京都は東京を目指しているのでしょうか?
京都は1200年以上の歴史が集約された町です。しかし京都は博物館ではありません。現代社会の生きた町です。世界の主要都市でこの二面性を上手に調和させた都市は極めて希です。そこに京都創生の意義と困難さがあると思います。
私は京都は決して東京やアメリカになってはいけないと考えます。

樋口和彦氏 【京都文教大学学長】
訪れる人の心を癒す世界でも稀な貴重な町です。「美」と「学」の伝統にいよいよ磨きをかけ、新しい上質な京都を創りましょう。世界広しといえどもこれは貴重です。思わず「貴重」を繰り返しました。

平山郁夫氏 【日本画家、東京芸術大学学長、財団法人文化財保護芸術研究助成財団理事長】
京都は、日本文化の花を咲かせた都です。歴史的建造物と同時に、伝統的な行事を併行して伝えるよう願います。京都は日本人の誇りでもあります。

カレル フィアラ氏 【福井県立大学教授】
ドイツ・ポーランド等で多くの歴史的な町並みは第二次大戦で失われましたが、今元の姿を取り戻しています。一方、戦禍を免れた京都では風土に合わない建物が建ち、戦後の建築政策のなさによる被害に心が痛みます。これからの選択肢について意識の転換が必要ではありませんか。平安京のランドマーク(象徴的な建物)の復元・古い民家のしかるべき修繕・不適切なビルの撤回等を含む大胆な創生計画が生まれることに期待を寄せたいと思います。

藤本義一氏 【作家】
母方が近江~京~大坂の商人・職人の流れなので、京都を大阪人の視線で捉える気持ちが強く、京が近江・大坂に与えた文化を常に考えています。

船越徹氏 【株式会社アルコム会長、東京電機大学名誉教授】
平成18年6月に、私ども日本建築学会は京都の景観問題に対して、第2次提言を出しました。その中に特に重要な三つの提言があります。
今のものより肌理が細かく、その地域ごとのイメージをはっきりさせるための「京都のグランドデザインの再構築」、現在の地域規制の方式ではよい景観は出来ないので「個別評価するための組織・方法」の提案、「景観阻害建造物の撤去」の必要・方法です。
これらは日本では初めてのことなので、京都市は是非全力を挙げてこれの実現に取り組んで頂きたいと思います。京都に何の縁故・関係のない私の京都景観への取り組みが始まってから15年が過ぎました。京都を愛する気持ちと問題意識だけで、門内輝行先生他の皆さんとやってきましたが、これからもお役に立つならばお手伝いを申し上げる所存です。

舩山龍二氏 【株式会社ジェイティービー代表取締役会長、社団法人日本ツーリズム産業団体連合会会長】
京都は世界中の人々が訪れ、感動を与えるまちになりたい。
フィレンツェのように。

堀場厚氏 【社団法人京都経済同友会代表幹事、株式会社堀場製作所代表取締役会長兼社長】
京都は日本の財産であり、世界の財産でもある。
1200年続いてきたこの文化を大切にし,
それを次の世代に手渡していきたい。

堀場雅夫氏 【株式会社堀場製作所最高顧問】
21世紀の日本の活力は、地域主権国家の建設にある。
京都がまずその手本になると信ずる。

眞木準氏 【コピーライター、クリエイティブ,ディレクター】
今年から、京都造形芸術大学で「言葉」について教えることになった。オープンキャンパスで訪れた京都は祇園祭で、観光客があふれている。そうか、京都は言葉どころか、日本人が日本について学ぶ場所なんだ、と実感した。

増田正蔵氏 【京都新聞社代表取締役会長兼社長】
千年にわたり日本の政治・文化の中心として栄えた京都には、平安朝の宮廷文化や公家の文化、武家の文化、社寺の宗教文化、各時代を支えた職人や庶民の文化が花開き、今も絶えることなく市民の暮らしの中に脈々と受け継がれています。京都を舞台に127年の紙齢を刻んできた京都新聞は、今後も地域発展のため、創生の一翼を担っていきたいと考えています。

松浦晃一郎氏 【ユネスコ事務局長】
京都は日本の文化を体現した町です。更には、京都はユネスコにより世界遺産として認定されています。ということは、京都は単に「日本の京都」であるのみならず「世界の京都」になっていることを意味します。京都の文化及び伝統が「世界の京都」にふさわしい形で後世の世代のために保存されていくことを切に希望します。

松岡正剛氏 【編集工学研究所所長】
京都を大編集するとよい。平安朝このかた明治初期まで、そういう時期が何度もあった。それには源信と保胤の、親鸞と栄西の、義満と義政の、石川丈山と頼山陽の、後水尾天皇と光格天皇の、伊藤仁斎と石田梅岩の、鉄斎と栖鳳の、対比両炎が必要である。ようするに、もっとドン・キホーテが出現するとよい。

ポール マッカーシー氏 【駿河台大学教授】
知恩院阿弥陀堂のご本尊の荘厳で慈悲深いお顔。四条大橋や木屋町のはなやかさ。「築地」の古風で欧州的な雰囲気の中で味わう熱いコーヒーやココア。京大に近い小さな尼寺の知恵に富んだご住職。向日町に住む高齢のご婦人の母親のような親切心。これらは私の京都の永年のメモリーです。

黛まどか氏 【俳人】
京都が本来の京都らしさをとり戻すためには、思い切って引き算の町づくりをするべきだと思う。
私たち日本人は世界に向けて京都を守るという責任を負っていることを自覚したい。

水谷幸正氏 【(前)浄土宗宗務総長】
日本の文化・歴史を代表する最高の都市が京都であることは、日本中いや世界中、殆ど異論がない。
ただ、「新しい国土づくりに関する京都からの提言」において、宗教(神社・仏閣・仏教美術などを含めて)の心の重要性が疎んじられているのではないか。近代国家になって140年の歴史をふまえての「京都創生」であるだけに気がかりだ。
宗教者としての我田引水ではない。むしろ、宗教者としての自己のありようを厳しく反省している。

光井正人氏 【学校法人日本放送協会学園、(前)NHK京都放送局局長)】
人類は自らの生産活動の拠点として町を作り、自らの手で破壊も繰り返してきました。世界中でどれほど多くの町が「遺跡」になってしまったことでしょう。京都は、幾たびかの戦乱で破壊も経験しましたが、そのたびに不死鳥のように蘇り、今も「生きた町」として、文化的な創造・継承活動を続けています。
世界中の人々が文化の素晴らしさと平和の尊さを学ぶことのできる、「遺跡」ではない「生きた町・京都」の存在を、世界へ向けて強力にアピールしなければなりません。
今携わっている通信教育による生涯学習においても、京都の重要性を学ぶ場を作り、発展させたいと考えています。

三輪泰司氏 【アルパック株式会社地域計画建築研究所取締役会長】
平成17年5月、「NPO平安京」の認証を受けました。10月1~2日の2日間、京都文化博物館別館で、「平安京サミット-京すずめ・都のにぎわい」と称してイベントを催しました。牛車や十二単をはじめ、今様謌舞、白拍子の舞、などなど、京都には目立たないところで、素晴らしい文化を、活き活きと伝えておられる方が、このように大勢いらっしゃるのかと、驚きました。皆さんの活動を繋ぎ、応援することが、私たちの勤めだと思いを新たにしました。

村田純一氏 【京都商工会議所会頭】
「京都創生」は、京都がこれまで蓄積してきた文化や歴史をもとに、京都の美しい街並みや景観を取り戻す取り組みであると同時に、美しい自然と四季に育まれた繊細で、感性豊かな美意識に根ざした、日本人古来の「良き心」の再興でもあります。

村松岐夫氏 【学習院大学教授】
今、東京に住んで、京都を見てます。“京都”ブランドの資産的価値を目減りさせないようにしたい。むしろ、増大・拡張して欲しいと思います。

森光子氏 【俳優】
故郷は京都でございますといつも誇らしく言える喜びを有り難く思っております。

森田嘉一氏 【京都外国語大学理事長・総長】
京都にある大学ということで、全国から多くの学生が来てくれています。京都の大学で学ぶ大きなメリットの一つに、京都が持つ豊かな歴史的資産、文化的資産に直に触れることができる点があげられると思います。一流のものや本物と出会える機会が多いということは、学びだけでなく、人格形成にも大きな意味あることだと思います。大学人としても「京都創生」は他人事ではありません。

森村誠一氏 【作家】
京都は世界共有の文化遺産です。京都の破壊は日本文化と歴史の破壊であり、世界にとっての喪失となります。

森本幸裕氏 【京都大学大学院教授】
山紫水明
庭園都市
生物共生
景観生態

門内輝行【京都大学大学院教授、早稲田大学教授】
1998年から日本建築学会の京都の都市景観特別研究委員会、京都の都市景観の再生特別調査委員会で幹事を務め、2つの学会提言のとりまとめを行いました。
2004年に京都大学に戻り、現在、「京都らしい都市景観のデザイン原理の解明とその創造的再生」をめざす研究を推進すると共に、京都市の「時を超え光り輝く京都の景観づくり審議会」、「美観風致審議会」等の委員を務めていますが、山紫水明の豊かな自然と1200年を超す様々な時代の洗練された文化が重なり合い、多種多様な景観が織りなす歴史都市・京都の魅力に気づかされる毎日です。
20世紀の工業社会で失われた環境・景観の再生と日本文化の継承・発展をめざす京都創生の活動は、優れた人的資源の蓄積をもたらし、21世紀の知識社会に相応しい魅力的な都市を育む先進的な取り組みと考えます。

山折哲雄氏 【宗教学者】
不易流行の京都を!

山口祥二氏 【和菓子株式会社末富専務取締役】
京都の先人達が築いてきた貴重な財産を大切に継続していくだけでなく、京都で生活している私達が、何を守り何を築き後に何を残していくのかを考え行動する必要があると思います。

山上徹氏 【同志社大学教授】
京都の美しい自然景観並びに社寺・庭園をはじめ、伝統工芸による造形美を国内外へと情報発信することが京都文化の創生となる。またその活動こそがもっとも重要な日本の使命と考える。とりわけ、国内の他の都市に先駆け京都の国際観光を振興することを提起したい。

山本壯太氏 【NHK文化センター常務取締役大阪総支社長、(前)NHK京都放送局局長】
世界の都市美に伍していくために、町並みの保存・再生が急務です。京都がめざすべき目標は、もはや国内にはなく、ウィーン・パリ・プラハのような世界の一流都市です。

吉澤五郎氏 【麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授】
高次の人間的都市(アンスロポポリス)を育んだ京都の「文化学」から、さらに世界の「アーバン・ルネサンス」を導く「文明学」の視座に飛翔することを、期待しています。

吉田謙二氏 【池坊短期大学学長】
第二次世界大戦で戦火を逃れた日本で唯一の大都市京都は21世紀の都市文化を育成する貴重な資産を保有している。この都市資産を利用し京都都心に生きる町衆の営みを次世代に継承発展させる都市再生が必要である。
そのため新しいまちづくりをめざし、2001年改正の都市計画法による特例容積率適用地区制度や2004年施行の景観法などの諸制度を援用して都心部職住共存地区を活性化し、魅力溢れる都心文化を築く民間学(民・官・学)ネットワークの構築を提唱する。

頼富本宏氏 【種智院大学学長】 
京都は、幾度となく首都となった歴史の縦軸と、近畿の中枢に位置する地理の横軸の統合止揚を見事になしとげた文化の中心地である。過去も、現在も、そして未来も、ユニバーサルな文化の求心性を持つとともに、そこで多元的なものを統合し、再び遠心的に、知恵と文化のメッセージを絶えず発信している。京都は、まさに地球マンダラの有効な萃点の役割を果たしていることを改めて強調しよう。

樂吉左衛門氏 【千家十職】
過去に膨大な文化力を潜在化させているにもかかわらず、京都の文化力、特に創造性の低下に強い危惧を感じています。創造エネルギーの壊失は、京都人が過去の遺産に対しても、しっかりと向き合っていない事であるとも言えます。単なるスローガンや目先の功利ではない、姿勢が必要とされています。

冷泉貴実子氏 【財団法人冷泉家時雨亭文庫常務理事】
京都を世界のあこがれの都に!

冷泉為人氏 【財団法人冷泉家時雨亭文庫理事長、冷泉家25代当主】
京都は不易流行の都市。イケズというフィルターを通した品格ある洗練が京都。そしてそれが文化。

若杉弘氏 【指揮者、日本芸術院会員】
私は、今日いうところの首都圏生まれ、東京育ちですが、クラシック洋楽を専攻する人間として、永年京都市交響楽団をはじめとする、京都市の音楽文化に携わってまいりました。「京都」が、古都としての文化遺産というにとどまらず、博物館化しそうな(もしかして風化しそうな)このすばらしい文化の歴史に、新しい息を吹き込み、21世紀の文化価値を踏まえて、世界にはばたく「京都」に、なってほしいとの想いをこめて、このたびのお誘いに共鳴し、賛同させて戴きたく存じます。

若林靖永氏 【京都大学大学院教授】
京都を語ることは日本を語ることであると思います。
京都の伝統産業が光輝くことは、日本の美、精神、生活文化をよみがえらせることだと思います。
京都創生の一環として、京都の伝統産業の活性化を位置づけて、日本の美、和の精神、ものつくりの手技の継承、創造を進めていくべきだと考えます。

渡部隆夫氏 【社団法人京都経済同友会代表幹事、ワタベウェディング株式会社代表取締役社長】
私が通った小学校の校歌に「歴史は永し千年の、匂いは今も新たなる、京に生まれし我らなり」とありました。
明治5年に創られたものです。永年の歴史と伝統に育まれた京都は常に進取の精神旺盛な都です。
その京都が次なる千年に向かっての京都を創生して行こうというこの取組みに対して大いに賛同し協力して参ります。
首都移転が議論される中、文化首都「京都」としての位置付けを確固たるものにする為、国民的合意を得る運動を盛り上げたいものです。

 

お問い合わせ先

京都市 総合企画局人口戦略室京都創生担当

電話:075-222-3375

ファックス:075-212-2902

フッターナビゲーション