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京都府,京都市,京都商工会議所共同記者会見(2009年1月28日)

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2011年12月8日

平成21年1月28日京都府,京都市,京都商工会議所共同記者会見

「京都 知恵と力の博覧会 ~発信!京の底ぢから~」

立石会頭

私からは,今話がございましたように,今回2つの事業につきまして,共同発表に至る経過につきまして説明をさせていただきます。昨年の12月25日に京都経済の安定成長を図るためのオール京都でこの難局に立ち向かう決意を示しました「中小企業等の経営安定と雇用の維持・確保のための緊急アピール」を地元の経済団体,あるいは,労働者団体そして行政機関が一体となり取りまとめたことは御存知のとおりでございます。その後具体的に雇用機会をどのように創造していくかということにつきまして, 山田知事,市長と私の三者で二度にわたり協議を致しました。緊急的な雇用につきましては政府の二次補正予算に盛り込まれております特別交付金を活用しまして,具体的な取組を進めていこうと協議を今始めているところでございますが,京都としては,世界全体が暗いイメージに陥っている中で,何か皆が元気なるようなイベントはできないものかと考えました。私は100年に一度と言われておりますこの不況を,苦難と役割を分かち合いながら乗り切って,明日の活力ある京都経済を目指さなければならないと考えております。そのために今年はまず足元を固めるための1年として,金融,雇用,観光という「3つのK」を緊急対策として掲げ,推進していくことを年初に申し上げたところでございます。本日発表させていただく「京都 知恵と力の博覧会」,まだ仮称でございますが,この事業は行政,企業,市民といったオール京都で取り組むことによりまして,不況の中で落ちこんでおりますマインドを向上させることに繋がるとともに,「3つのK」のうちの二つ,すなわち新たな観光需要の掘り起こしや観光面での新たな雇用の創造を可能とする事業となることを期待しております。
 また,二つ目の「KYOTO地球環境の殿堂」につきましては,京都議定書誕生の地として,京都イコール環境というイメージが世界で定着していますこともあり,2012年第一の約束期間の終了後も環境の都市として,世界にアピールしていくことが必要であろうと,これも三者の間で意見が一致しまして,これもオール京都で取り組むこととなりました。私は環境につきましてオール京都でビジョンを持つことが重要であると考えております。この事業は,地球環境の殿堂というモニュメントの下で,京都全体で一体となって,環境に取り組む動機付けになるのではないかとこのように期待しております。京都経済界としましても持続可能社会への社会変化にいち早く対応できる,いわゆる環境対応経済への変換を推進していく必要があると考えております。そういった意味におきまして,この事業も将来に向けた産業構造を,環境をキーワードとして変革することにより,新たな雇用機会の創造への取組であるといえるのではないかとこのように思っています。また事業内容につきまして,詰めきれてない部分もございますが,これから山田知事,門川市長にそれぞれの事業の概要を説明いただきますので,マスコミの皆さんにも本事業の趣旨を御理解いただきまして,オール京都の一翼を担う立場としても御賛同,御協力賜りたいと思いますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。以上でございます。

山田知事

よろしくお願い致します。両事業ともあまり詰められると困ってしまうんですね。これからまさに検討委員会を作って,具体策を詰めていこうとするものでありますから,そのあたりは御了承いただきたいと思います。まずは「京都 知恵と力の博覧会」(仮称)でありますけれども,「発信! 京の底ぢから」ということで企画をさせていただきました内容について,御説明を申し上げたいと思います。
 今会頭からお話がありましたように,やはり京都といえば観光であります。京都が日本に発信し,そして日本を,京都を元気にしていく大きな力は観光にあるのではないか。この時代において,京都からしっかりと京都の魅力をアピールし,観光需要を引き起こしていくような,そうした催しを是非とも行っていきたいというのが私どもの共通の願いであります。いわゆる開発型,建設型ではなくて,京都の持っている文化と伝統の蓄積,技の蓄積,こうしたものを多くの人々に見ていただく,いわば京都の秘められた力を見ていただくことによって,多くの人たちが自信を持って,また,自分の文化の素晴らしさに触れていただく,企業の努力,企業の力というものを見ていだくことによって元気になっていただこうという趣旨のものであります。事業内容でありますけれども,実施時期は,これから色々な催しもの等の状況を踏まえて検討していきますけれども,今年の10月から12月ぐらいを想定しておりまして2,3週間程度行っていきたいと思っております。実施場所につきましては,京都市域を中心に各参加事業所,施設などをパビリオンと,いわば仮称でありますけれども,位置付けまして実施していく。想定事例と致しましては,京都企業の工場や工房,研究所の一般公開ですとか,企業はたくさんミュージアムを持っておりますので,こうしたミュージアムの公開,それから町家ミュージアム,京都府も京都市も色々美術品を持っていますので,まちかど美術館みたいなものを構想していきたいと思っていますし,京都といえばグルメのまちでありますから京の食めぐりとかですね,そういったもの,更には神社仏閣,庭園などの非公開庭園などの特別公開といったものもそれに織り込んでいきたい。さらにソフト面では,旅館や商店街,小売店等の協賛や文化芸術イベントの実施,まち歩きコースの紹介などを通じまして,京都が博覧会場になる,京都全体が博覧会を行うというそういうコンセプトで行っていきたいと思っております。
 京都府,京都市,京都商工会議所が連携協同致しまして,関係団体も参画をいただきながら,実行委員会の設立を予定しておりまして,そこで具体的な内容を詰めていきたいと思っております。第26回の伝統工芸品月間の国民会議全国大会,全国の伝統工芸品が一同に解するという大会でありますし,また,昨年の11月1日,宣言をさせていただきました古典の日といったようなものもできれば織り込んでいきたいなあという気持ちを今持っておりますが,内容につきましては,今後調整をしていきたいと思います。実は京都といいますとかつては博覧会のまちでありまして,京都博覧会というのを計56回開いて,元気になっていったという歴史のあるまちであります。一番最後は1928年,昭和3年まで行っていたんですかね,久しぶりに京都らしい元気,それも日本の底力を発揮する博覧会として多くの人々にお集まりいただけたらなと思っております。私からは以上でございます。

「KYOTO 地球環境の殿堂」(仮称)

門川市長

「KYOTO 地球環境の殿堂」についてでありますが,これも立石会頭,山田知事からも話がありましたように,オール京都で取り組むべきものでありますけれども,先日環境モデル都市に京都市が認定されました。また,京都議定書誕生の地,国立京都国際会館の受託者が京都市でもありますので,僭越ですが私から説明させていただきます。

この設立構想は,「ポスト京都」といわれる京都議定書以降の取組について,京都議定書誕生の地としての誇りと使命感を持ち,同時に,世界に発信し続けていくことが大事であるという思いから,京都府,京都商工会議所,京都市の三者の賛同の下に,オール京都で力を合わせて実現していこうと決定したものであります。「KYOTO 地球環境の殿堂」は,平成22年が「京都議定書」発効5周年となることを記念して,世界で地球環境問題に著しく貢献された方々の功績を顕彰し,併せて地球環境問題に関するメッセージを京都から広く発信しようとするものであります。殿堂には,京都の工芸品で製作した肖像レリーフとその業績を示す展示,また,京都を訪ねられた世界の首脳の環境問題に対する誓い,メッセージ,署名等を展示致します。また,今後,2月16日,これは「京都議定書発効の日」,京都では「DO YOU KYOTO?デー」と言っています,その京都議定書発効の日,2月16日に殿堂入りする方を毎年数人選び,公表していく。具体的にどのような方が「殿堂入り」となるのかは選考委員会において,今後検討していくことになりますが,現時点で話題になっておりますのは,たとえばノーベル平和賞を受賞されたワンガリ・マータイさんや,アル・ゴア米元副大統領など,地球環境保全に顕著な功績のあった方や京都議定書にゆかりのある方などが「殿堂入り」の候補と考えられております。

設置する場所と致しましては,京都議定書が採択された国立京都国際会館が最も望ましく,そこを想定しておりますが,具体的には,本年5月に立ち上げます「KYOTO 地球環境の殿堂」設立推進委員会において場所も含めて検討して参ります。また,この設立推進委員会は,国,京都府,京都商工会議所,京都市等で構成しまして,殿堂入りの選考基準や施設の設計,選考委員会の設立などを検討して参りたいと考えております。殿堂は,京都議定書発効5周年に当たります平成22年2月の開設を目指して準備を進めて参りますとともに,殿堂入りされた方による記念講演やレセプション等の事業も併せて行い,環境先進都市・京都,京都からの発信を強力に進めて参ります。

本年は,コペンハーゲンにおいて,京都議定書の次期枠組が議論される大変重要な年となります。次期枠組がどのように合意されるかが注目されておりますが,京都議定書は,温室効果ガスの削減義務を定めた国際社会で初めてのルールとして,地球環境問題に対する取組を牽引してきたものであり,地球にとって,人類にとって,画期的なものであります。今後の枠組を決定するにあたっても,大変重要な役割を果たすものと考えております。

また,「DO YOU KYOTO?」,「環境にいいことしていますか?」という言葉,京都という都市の名前が動詞になっている,環境問題の代名詞となっている。そういうことでもあります。この「DO YOU KYOTO?」の合言葉は,先日,京都市にお越しになったデンマーク大使も御存知でした。環境問題に真剣に取り組む人にとって,国際的な言葉として広まりつつあると実感しています。こうした誇りと使命感をオール京都で共有しながら世界に発信していきたいと思っています。今後とも,この京都に世界の要人が集まられ,地球環境問題について,人類の知恵を結集する場としての役割を果たして行くことが,京都議定書誕生の地として必要ではないか,そういう願いを込めて殿堂を作って参りたいと考えております。

質疑応答(要旨)

(博覧会開催に伴う雇用創出と継続開催)

記者

博覧会の方をまずお伺いするが,雇用の創出に結び付けたいという狙いがあるということで,博覧会を開いて,具体的にどのような形で雇用に結び付けていくのか,数字の方は難しいかもしれないが,例えばどのくらいの雇用に結び付けたいという思いをお持ちなのかということと,ちょっと気が早い話だが,継続開催をお考えなのか。その2点をお伺いしたい。

会頭

基本的なところをちょっと申し上げたいと思います。今お尋ねの雇用創出の効果等,あるいは経済効果,あるいは目標の来場者,費用と負担の問題,これらはこれからの実行委員会等で検討していく中で決めていきたいとこのように考えております。今ちょっと公表するものを持ち合わせておりません。それから継続ですね,これも100年に一度と言われる一番厳しい今年に開催ということを目的にしておりますので,継続する必要があるかということにつきましては,関係者とよく相談したうえで決めていきたいとこのように考えています。

知事

まあ,そうはいっても,例えば源氏物語の経済効果は1000億円以上,これはマスコミに取り上げられたとか,本に出てきた回数とか,そういったものを全部積み上げていくわけです。それからすると単に雇用創出効果だけでなくて,地域経済に及ぼす効果,波及効果としての雇用創出というのは,十分今から想定されると思いますので,それから目標を立てながら頑張っていかないといけないと思いますけれども,基本的に,こういうものを通じれば,必ず地域経済に大きなインパクトを与えると信じております。
 今からまだ2回目を考えるのはちょっと早いですよね。

記者

できれば雇用のイメージ,例えば博覧会を開いて,こういうような雇用が生まれるのではないかというような,これから決める部分もあると思うが,イメージぐらいは出していただけないか。

知事

具体的なイメージとしましては,例えば庭園の特別公開なんかをするときには,当然そこをきちっと管理をする人がいるわけですよね,そうしたものも出てきますし,それから職人さんの実演とか展示とかをお願いする場合も出てきますから,そうするとその職人さんの雇用につながってくる。こういったものが随分あると思いますけれども,やはり観光客が一杯来れば,それが地域経済に波及していくわけですので,私は今おっしゃったような直接効果もあると思いますけれども,一番基本になるのは,やっぱり地域経済に対する影響,そして,それが雇用にはね返ってくるという部分が大きいのではないかなと。逆に今一番心配をしておりますのは,既に観光客が落ち始めている。特に多分昨年の後期は,観光客は,特に外国人観光客が落ちたと思います。この前,JNTOの人と話したときも,韓国の観光客はもう半減しつつあるという話も出てきておりますから,放っておきますと,これは大変厳しい状況が観光京都にも生まれる状況。その中で私たちはやっぱりロスを防ぎ,逆にそれを前向きなものに変えていこうという努力をしていくととっていただくのが正解じゃないかなと思いますけれどもね。

市長

京都は危機のときに博覧会をやっている。先ほど知事から話もありましたが,明治維新で都の地位を失った明治4年に全国で初めて博覧会を行った。そして明治5年から博覧会を続けて開催している。第1回の全国最初の博覧会は,西本願寺で開催されて1万人を集めている。あくる年は建仁寺等で開催されて,博覧会と併せて,2500くらいのいろんな伝統産業の展示を行った。その時は3万人の方がお越しになった。また当時は外国人の入場制限がありましたが,国に制限の緩和を訴えている。さらに神戸・大阪に案内所を設置している。なんともそういうことを明治の初めに先人たちはやっていた。このことが明治の疏水を造り,日本で最初の水力発電所を造り,市電を走らせ,そして,明治5年の博覧会の余興として「都をどり」が始まった。それが今まで続いている。
 それから昭和の大恐慌,1929年アメリカ発の世界恐慌が,昭和5年に日本に押し寄せてきた。その時に京都市は観光課を作っている。また京都駅に観光案内所を作った。だから一番危機のときに,観光とか博覧会を開催して,オール京都で底力を発揮していく。全国に京都を発信していく。そういう歴史にも学ぶべきではないかと思います。

(博覧会の実施時期)

記者

実施時期についてですが,10月から12月というと秋の紅葉など観光シーズンもかぶる時期だと思うが,その時期の決定というのをどうお考えなのか,ある程度閑散期の入り込みを増やすような時期が適当ではないのかというのが一つ疑問なのと,想定事例が色々と非常に多彩だが,主眼というか,どういうお客さんをメインに来てもらいたいか,企業であるのか,普通の観光,寺社仏閣を見るお客さんなのか,ターゲットをどこに絞るのか伺いたい。

会頭

ターゲットをどこに絞るかというのは,これも実行委員会で検討することになるんですが,確かに対象をどこまで考えておくかというのは大変重要なことでございまして,考えられることとしては,やっぱり国内外の観光客が一つ言えると思いますし,国内外のバイヤー,あるいは学生も含めてターゲットを考えるということが今のところのアイデアとして出ています。二つ目としては,やっぱり期間中どう見せるかが課題になろうかと思います。そして三つ目が,博覧会の中身が全国に見えるようにどう情報発信していくのかという,この辺がこれからの実行委員会としての検討課題になってくるかとこのように思っております。

知事

時期については2つ考え方がありましてね,今おっしゃったように閑散期を狙ってやっていく,たぶん12月ぐらいがターゲットになってくると思います。もう一つは昨年源氏物語の記念式典やって古典の日というものを位置付けたとかですね,そういうエポック,イベントに焦点を併せて開催をしていく。ここは我々もまだこれから考えていかなければならない点だなと思っておりまして,趣旨全体も粗いものですからね,それを踏まえて考えていけばいいと思います。それから対象につきましては博覧会ですから,できるだけたくさんの対象でいいのではないでしょうかね。そもそもキャパシティが小さいところに持っていくというわけではなくって,街中,巨大な博覧会をやっているときに,絞らなければならない理由は,私は逆にないのじゃないかなと思って,非常に幅広く,たくさんの京都ファンに京都を愛してもらえるような形で,誰が来ても楽しいような,企業が来れば,企業の素晴らしい能力を見てもらえるとかね,子供たちが来れば,任天堂さんでもほんと出てきてくれたらね,また楽しいんじゃないかとかね,そういったような誰が来ても楽しめるようなものにしていく博覧会じゃないかなという気がしますから,あまりターゲットを絞ってしまうとそれは違うんではないかという気がしますけれどね。

(地球環境の殿堂)

記者

 「KYOTO 地球環境の殿堂」の方でお伺いするが,まずこの肖像レリーフを京都の工芸品で製作されるということだが,具体的にどのようなものを使うことをイメージされているのか,また世界の首脳のメッセージなどを展示するということだが,京都を訪れたVIPに寄っていただく場所にしていきたいということか。

市長

京都ですので,ぜひ,伝統的なものを使って作成したいと。もちろん伝統産業と先端産業の融合も含めてのことであろうかと思います。それから昨日,ブルガリアの大統領夫妻が見えましたけれど,どこの国の大統領も非常に環境問題についての関心が高く,そういった方々が環境問題についての決意をこの京都に集まって示していただく場にしていきたい。

知事

京都は迎賓館があって,各国の首脳が見えられる。それに付加価値を付けたいわけですよね。「京都に来た首脳は,京都の環境の殿堂にメッセージが残せる。京都に来なければメッセージは残せない。」そうするともしかしたら京都に行ってメッセージを残していきたい,5年後,15年後かもしれないけれども,そういう風に思って,京都に更に迎賓館を使っていただける,京都に行こうという各国首脳が増えてくれば一番理想だと思いますけども。今,門川市長がおっしゃったように,ほんとに京都にこられる各地の首脳は,文化というイメージと同時に環境というイメージを強く持っていて,そして迎賓館の何一つ人工の構造物がみえない京都の美しい環境と共生したまちというものを,大変印象深く思っていただける。こうしたものをしっかりメッセージとして残していくということは,ここに来れば,やっぱり世界の環境に対するメッセージが出てくるんだという,そういうことを考えるうえでも私は大変大きい意義があるんじゃあないかなという風に思っております。もちろんですからレリーフの方と業績というのがあるんですけれども,こういうですね,オール・オブ・フェイムというのが殿堂なんですけれども,もう一つはハリウッドみたいにウォーク・オブ・フェイムつまり手型,足型を残して。うまく両方がミックスされるような形になっていくといいなあと個人的には思っておりますけれども,まだそれは5月からのもので詰めていかなければなりません。環境省も大変これは面白いなあと言ってくれていますので,国からも議論をいただけたらありがたいなあという風に思っていますけどね。

記者

今,門川市長が話された工芸品について,もう少し具体的な,先端産業との融合とは具体的にはどういうものをイメージしているのかというのが一つと,先ほど知事のお話で出た環境省はおもしろいと言っているとのことだが,今具体的に国との協議はどの程度までできているのか。こちらの資料にも京都国際会館を想定とあるが,殿堂を宝ヶ池に作るということはもう内諾を得たという解釈でよろしいのか。もう一つ,先ほどの説明の中で,話題の中でどんな方を想定しているかということで,ワンガリ・マータイさんや,アル・ゴア米元副大統領というようなことが出てきていたが,具体的にどういう状況でお名前が出てきたのか教えいただきたい。

市長

工芸品には様々なものがありますので,あまり固定的に考えなくてよいと思います。セラミックもあれば木工もあれば,漆もある。固める前に,多くの市民の皆さんの御意見をいただいていけばいいのではないか。京都は伝統のまちであります。伝統工芸をきちっと生かして行こうという趣旨であります。場所の問題につきましてはこれからであります。一般論としては,(京都国際会館が)いい場所だと。具体的にどうするかということは推進委員会で決めていく。内諾とまではいっていません。

(国の反応)

記者

三者がいいなと思っている段階で国のリアクションはまだないということか。

市長

国際会議場は京都市が受託管理しておりますし,どうしていくかというのは構想とともに出さないといけません。国の理解を得ていきたい。現時点において内諾が得られているわけではありません。想定です。

知事

ややこしいんですよ。管理者は京都市さんでしょ,実際やっているのは財務省ですよね,持っているのは国有財産のあれでして,施設を改築したりするのは国土交通省でしょ。環境問題は環境省でしょ。だから色々複雑に入り組んでいるので,国がすぐに内諾するのには大変な時間が掛かるというのかな,そうなってしまいます。ですから私たちは答えを待っていると時間が経ってしまいますから,環境省にはこういう話をしていまして,構想検討委員会の中に環境省が入るというのは,局長にも電話してOKをもらっていますし,先ほどの知恵と力の博覧会の方も観光庁とは連絡をしまして観光庁も書いてすぐ出されるのは困るけれども我々の方も全面的に協力をするよという風に言っていただいておりますので,全て仮定で国とは更に協力関係を深めていきたいなと思っております。全部が出来上がったわけでもない。

(殿堂入り候補者)

記者

話題に上った候補の名前はどんな感じで出てきたのか。

市長

こういう場で,誰もが納得する人という意味で二人の名前を挙げた。

記者

お三方の話し合いの中で,お二人の名前が出たということか。

知事

我々選考委員会ではありませんからね。三人で話しているときに,そういう名前が話題に出ていたということです。

記者

ラブコールを送りたいという思いはおありか。お二人が第一の候補として相応しいということか。

会頭

これから相談のうえ決めていきます。

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京都市 総合企画局市長公室広報担当

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