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門川市長記者会見(2008年9月17日)

ページ番号48016

2011年12月7日

平成20年9月17日門川市長記者会見

次期京都市基本計画の策定に向けた「市民聞きとりアンケート」の実施について

 こんにちは。それではまず,私から,次期京都市基本計画の策定に向けました職員による「市民聞きとりアンケート」の実施について,ご説明させていただきます。

 私は,市民の皆様と夢や誇り,責任,行動,そして成果も共有する,共に汗する「共汗」と徹底して市民の目線によりまして縦割り行政を排除していく,二重行政を克服していく 「融合」,「共汗」と「融合」で,市政を進めてまいりたい,従いまして,現地現場主義で,市民活動の場に足を運び,同時に「おむすびミーティング」等によって,市民の皆様のご意見を直接お伺いする,といった取組を今日まで精力的に進めてきました。

 また京都市の職員は,「出前講座」によりまして,京都市の政策の個々具体的なことについて説明責任を果たそうということで,市民の中に出向いて,説明させていただくとともに,ご意見も伺っております。それに加えまして,私はマニフェストで,「京都市職員1万6,000人が,市民の中に飛び込んで行って,そして市民感覚をさらに身に付けていこう。そして,市民の方々のご意見を伺っていこう,語り合っていこう。」ということを申しあげてきました。その取組のひとつといたしまして,先日9月11日に立ち上げました30名の公募職員による「次期京都市基本計画策定支援チーム」と,本年の新規採用職員150名の合計180名の職員が,実際に市民の皆様の中に飛び込みまして,生の声をお伺いする。同時に,京都の未来について語り合って,これを京都の新しい基本計画に活かすため,「市民聞きとりアンケート」を新たに実施いたします。

 具体的には,次期京都市基本計画を検討する際の市民の皆様の声をまとめるための基礎資料として活用させていただくことを目的にしまして,「いのち」,「環境」,「知恵」,「ひと」,そして「刷新」,この5つのマニフェストの分野ごとに,現在の課題も含めまして「10年後の京都像」について,市民の皆様からご意見,ご要望をお聞きしたいと考えております。

 次期基本計画策定のできるだけ早い段階から市民の方々の生の声をお聞きし,市役所の職員が直接語り合う。このことによって,市民の方々の市政への関心,あるいは次期基本計画への関心を高めていただきたい,そして市政に積極的に参画していただく契機としていただきたい。同時に,京都市の職員が市民感覚を身に付け,意識と行動改革へと繋げていきたい。特に新規採用職員が採用早々にこうしたことに関わることは,非常に意義のあることだと考えております。

 実施方法ですが,9月24日,10月7日,14日の3日間,1日ごとに60名の職員が2人でペアを組んで,市営地下鉄の駅やバスターミナル,商店街等々,市民の方々の非常に身近なところや京都市の施設など,20箇所程度で実施してまいりたいと考えております。

 3日間で1,000人を超える市民の方々から,いろんなお声をお聞きしたいと思っています。

この結果につきましては,参加した職員自身が,検討・分析し,まとめまして,次期基本計画策定に生かしていきたいと考えております。

親子でつくろう「どうぶつのお面」の発売について

 次は,市職員がいろんな仕事を進めるうえで創意工夫をしていく。同時に市民の皆様のアイデアやボランティアの協力を得まして,共に作り上げていくという事例をご説明させていただきます。

 親子でつくろう「どうぶつのお面」の発売についてであります。京都市の動物園は,日本で2番目にできたすばらしい歴史と伝統をもち,学術的にも,国際的にも高く評価されている動物園であります。
 しかし,非常に都心部にあるが故に,狭くて,また限られた予算で運営しています。他都市の動物園と比べて,条件は厳しい訳ですが,そんな中でも限られた予算を最大限いかそう,創意工夫をしていこうということで,例えば,「飼育員の動物ガイド」でありますとか,「動物のお宅拝見」,「動物の人気投票」,あるいは「獣医が行く」など,毎週末に様々な行事をさせていただき,動物園の活性化に努めております。子どもたちからお年寄りまで幅広い市民の方々に,非常に人気を呼んでおります。

 そのうえに,この度,「立体お面を作ろう」というイベントの中で,飼育課職員の長尾(ながお)充(みつ)徳(のり)が発案しました「どうぶつのお面」を商品化して,発売することになりました。
 キリン,ブラジルバク,マンドリルの3種類ありますが,初回は,ハート形の網目模様で非常に人気のあるアミメキリンのミライをモチーフにデザイン化したお面を発売します。
 親子で一緒にお面づくりを動物園で楽しんでいただきたい。台紙からはずしまして,折り目をつけて順番に折っていくと,のりやはさみを使わずに,立体的なお面ができるということで,子どもたちにも非常に人気がでると思います。
 今週の土曜日の,9月20日から動物園内で390円で発売します。初回は,1000枚の発売を予定しております。
 なお,このお面の商品化に当たっては,こうしたペーパークラフトが作れる技術をお持ちの伏見区の株式会社ジュピターに,無償で全面的に協力していただきました。中山誠さんという方が代表取締役でありますが,この方は,「楽しい動物園を作る会」のメンバーとしても活躍されており,私立幼稚園の全市のPTAの会長などとしても幅広い活動をしておられます。
 今後とも,市民の皆様のご協力を得て,また動物園職員が一丸となって,こうした取組を進めていきたいと考えております。

以上です。

質疑応答(要旨)

(市民聞きとりアンケート)

記者

 こういった取組は,他の都市でも同じようなことをされていると思うが,京都市の独自性はどのようなところか。

市長

 一つは,市民と一緒に新しい基本計画を作っていくためにひと汗かこう,知恵を出そうとプロジェクトチームに公募した非常に意欲的な職員30名と新採職員が研修の一環として取り組むことです。もう一つは,基本計画そのものは平成22年に策定し,計画期間は平成23年からですので,まだ骨格も定めておらず,今年度にどのようなものにしていくかの検討を始めますが,その検討を始める一番早い段階から市民の方々の御意見を直接聴いていくという取組は,他都市でも例のないものだと思います。企画段階から市民の意見をしっかりと聞いていこうということです。

(親子でつくろう「どうぶつのお面」)

記者

動物のお面をそのまま置いていても,なかなか絵になりにくいので,もしよろしければ市長にかぶって頂きたい。

市長

―市長,きりんのお面をかぶる―

 中山誠さんという方は,非常に楽しい方で,10年後には自分たちの会社の製品が世界の人々の1%の方々に触れてもらいたいとホームページ上で仰っている。

 ところで,名古屋の東山動植物園が400億円をかけて再整備されると聞いている,また,旭山動物園も110億円かけて再整備された。京都市にはそのようなお金はございませんので,市民の方々の知恵と職員の頑張りで,市民により愛される,親しんでいただける動物園づくりを目指していきたいと思っています。

(自民党総裁選挙)

記者

 どなたに総裁になって欲しいとお考えか,もし,立場上難しければ,どのような政策を重視するキャラクターの方になって欲しいかお聞きしたい。

市長 

 都市間の格差,東京一極集中ということを非常に感じます。また,この半年間,経済が非常に厳しい,このような状況の中ですべての国民が未来に希望が持てるということが大事ではないかと思っています。私自身,京都市長に就任して半年,財政の健全化と同時に未来の京都を作っていく,この二つを両立させていくということに非常に苦心していますが,国も大変な状況であります。現実をしっかりと直視しながら,未来に展望が開けるような政治が大事だと思います。

(汚染米問題への対応)

記者

 汚染米の件について伺いたい。昨日の農林水産省の発表にみられるように国の対応の遅さが指摘されている。市民の不安が広がるなかで,農林水産省あるいは近畿農政局に対して京都市側から何か働きかけ等はされるのか。

市長

 情報の適切な開示をお願いすると同時に,京都市としても衛生公害研究所でいち早く分析し,その結果を公表し,相談窓口を設置するなど,緊張感を持って進めております。

 食の安心・安全というのは市民の命に関わることであります。また,京都は豊かな食文化を大切にしてきたまちでもあります。今後どのような広がりがあるのか,国とも連携しながら対応に万全を期して参りたいと考えております。

記者

 広がる市民の不安に対して何か対策をお考えか。米に関わるということで,京都だと伏見などのお酒にも影響が考えられると思うが。

市長

相談窓口を設置し丁寧に対応させていただいております。

先だっての北区の保育所の事例でも健康被害の訴えはありませんでした。冷静にかつ科学的に分析して正しい情報を市民の方々にお示ししていきたいと考えています。

薬物が混入されていたこと自体はもってのほかですが,極めて微量ですので,そのことをもって直ちに健康に害を及ぼすということではございません。こうした点についても適切にご説明をし,いたずらに不安感を煽ったり,風評被害が出たりすることのないよう,客観的なデータに基づく説明責任を果たしていきたいと思っています。

(事故米穀について)

記者

米穀の卸業者に対する支援策は考えているか。

市長

現時点では,京都市独自での支援は難しいと思っております。国において責任ある対処をしていただくべきと考えています。

(住民監査請求の監査結果について)

記者

 市長のインタビューが掲載された本に関する住民監査請求の監査結果が,先日公表された。違法性はないという結論であったが,監査委員の意見として「政治的中立性に疑問を持たれかねない」との指摘もあった。

この点を踏まえ,今後の広報活動のあるべき姿をどう考えているか。

市長

 教育委員会において広報活動の一環としてなされたことであり,監査結果でも,基本的な部分については教育委員会の主張を認めた上で,意見を付しておられる。付された意見に関しては,教育委員会において適切に対処されるものと考えている。

記者

監査委員の意見の中で,書類が残っていないことや,基本的な行政手続きに不備があったという批判もあったが,その点については。

市長

教育委員会において対処されることであると思います。

市長記者会見資料

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京都市 総合企画局市長公室広報担当

電話:075-222-3094

ファックス:075-213-0286

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