市長年頭記者会見(平成20年1月4日)
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2023年4月12日
平成20年1月4日桝本市長年頭記者会見資料
はじめに
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
本日は,私の最後の年頭会見となりますので,まず「年頭に当たっての所感」を簡潔に申し上げ,そのあと「新右京区総合庁舎及び右京地域体育館の開所日」について,お知らせいたします。
1 年頭に当たっての所感について
近頃,「12年間を振り返っての感想は」という御質問をよくお受けいたしますが,現在のところ,後ろを振り返って感慨に浸っている余裕はなく,残された2箇月間を大車輪で頑張り通したいというのが,私の真摯な気持ちであります。残された任期で特に取り組んで参りたいことについて申し上げます。
ひとつは,京都市政への信頼回復についてでございます。
京都市におきましては,とりわけ一昨年,不祥事を続発させ,市民の皆様の市政に対する信頼を著しく失墜させるという,誠に残念で悔しい事態を引き起こしました。
現在,「信頼回復と再生のための抜本改革大綱」に掲げた64項目全てに着手し,一定の成果を上げてきてはおりますが,残念ながら,「大綱」策定後にもかかわらず服喪休暇の不正取得など,一部に膿が出し切れていないのも事実でございます。
毎年12月に「今年の漢字」が発表されますが,平成19年は「いつわる」という「偽(ぎ)」という字でありました。
市民の皆様との厚い信頼関係の構築は,行政を推進するうえでの基盤となるものであります。信頼回復が,「偽(いつわり)」と評されることが決してないよう,「大綱」の完全実施はもちろんのこと,市民の皆様から「京都市職員の仕事ぶりは信頼できる」と評価していただけるよう,職員の一人ひとりの意識と職場風土の改革を通じて,信頼の回復に不退転の決意で取り組んで参ります。
今一つは,「国家戦略としての京都創生」についてであります。
京都市におきましては,平成16年の景観法制定を機に,歴史都市にふさわしい景観の保全・創出を図るため,全国でも類例のない「新景観政策」を9月に実施いたしました。
また,10月には,全ての人々が,安心・安全,快適にゆったりと楽しみながら散策できるまちを目指す「歩いて楽しいまちなか戦略」において,大都市では最大級となる交通社会実験を行いました。
いずれも,市民や事業者の皆様の温かい御理解と御協力をいただきながら,世界の宝である京都を守り発展させるため,京都が総力をあげて軌道にのせたものであります。
一方,国においても,国家戦略としての京都創生を本格的に押し進めていただかねばなりません。昨年末には,京都市が強く要望しておりました「歴史的環境形成総合支援事業」が新たに国家予算に計上されました。今後とも,京都の歴史的・文化的価値を守り活かすための取組を市民の皆様と一緒になって進めると同時に,国に対しても粘り強く要望活動を続けて参りたい考えであります。
本年は,1月16日に地下鉄東西線二条・太秦天神川間の延伸開業,その3日後には阪神高速8号京都線,いわゆる京都高速油小路線が開通し,5月には新十条通りが完成するなど,交通の大動脈がいよいよ始動します。また,6月には,「サミット外相会合」という京都の魅力を全世界に発信することができる絶好の機会が訪れます。
今年は京都にとって明るい年になると予感しております。何としてもそうなるように,これらの事業を成功に導くと同時に,市政への信頼の回復,国家戦略としての京都創生の実現に向け,残された任期に全力を投じて参ります。
2 新右京区総合庁舎及び右京地域体育館の開所日について
次に,「新右京区総合庁舎及び右京地域体育館の開所日」を決定いたしましたので,皆様にお知らせいたします。
地下鉄東西線二条・太秦天神川間の延伸開業日である16日がいよいよ目前に迫って参りました。その延伸にあわせて,太秦天神川駅を玄関口として整備を進めて参りました「サンサ右京」は,新右京区総合庁舎及び右京地域体育館を中核に,地下1階,地上5階建ての右京区の新たな交流拠点施設として,平成17年11月から総額約110億円をかけて整備を進めて参りました。ちなみに駅前広場や地下自転車等駐車場等の周辺整備事業も合わせますと約213億円にのぼります。この「サンサ右京」という愛称は,屋上緑化した施設に太陽がサンサンと降り注ぐ様子などを表現したものであり,全国47都道府県,2,074作品にものぼる多数の応募の中から決定したものであります。
この施設の計画に当たりましては,市民参加によるワークショップを開催し,市民の皆様の御意見を反映させながら,「誰も」が,「安心」して,「気軽」に利用できる庁舎づくりを目指して,鋭意,整備を進め,いよいよ来月・2月末に竣工する運びとなりました。
そして,新右京区総合庁舎につきましては,保健部を本年3月10日の月曜日に,区民部及び福祉部を17日の月曜日に順次開所いたします。これは,区民部,福祉部,保健部と3つの部からなる人・物・各種電算システムなど,輻輳する大規模な移転作業を計画的に行うためであり,これに続き,24日の月曜日から右京地域体育館の一般利用を開始することとしております。
現在の右京区役所は,昭和7年の建設であり,庁舎の老朽化が進み,手狭になっていること,駐車スペースが不足していることに加え,右京保健所が約250メートル離れていることなど,御利用の皆様に御不便をおかけしております。
このため,地下鉄東西線太秦天神川駅に直結し,バスターミナルの機能を有する駅前広場など,交通利便性の優れた「サンサ右京」内に,一体化した新右京区総合庁舎として再編し,移転・整備することとしたものでございます。
新たに完成する右京地域体育館は,地域におけるスポーツ活動の拠点であり,本市が設置する地域体育館の機能を有する施設としては9館目となります。この体育館のオープンを広く市民の皆様に周知するとともに,気軽に体験していただける機会として,3月24日・月曜日からの一般利用に先駆けて,3月13日から19日までの間,無料体験期間を設けることとしています。
また,交通アクセスの完成時期につきましては,バス路線の新設や再編を地下鉄延伸開業日に合わせて行うほか,バス・タクシーが乗り入れる「駅前広場」,京福電鉄の新駅「嵐電天神川駅」及び1000台を超す収容台数を有する「京都市太秦天神川駅自転車等駐車場」を3月末までに開設いたします。
なお,「仮称・京都市右京中央図書館」の開館につきましては,新たに導入するパソコン等の設置や開館時の醍醐中央図書館の約3倍という大量の蔵書の配架作業等により約3箇月間の作業期間が必要となることから,6月中になる予定でございます。
本年は,地下鉄東西線の延伸開業をはじめ,それに伴う市バス路線の増設や再編,JR山陰本線の高架化,嵯峨嵐山駅自由通路など,右京区の都市基盤整備を進めてきた成果が正に花開く年となります。右京区は,平成17年4月に京北町を編入し,市域の35パーセントを占める最も広い面積を有するとともに,20万人を超える人口を有する市内最大規模の行政区であります。その新たな玄関口の太秦天神川に開設する新右京区総合庁舎や右京地域体育館などの交流拠点施設は,花開く右京のまちづくりの発展を将来にわたってしっかりと支えていくものと確信しております。
私からは,以上でございます。
市長記者会見資料
平成20年1月4日
文化市民局市民生活部区政推進課 222-3048
文化市民局市民スポーツ振興室スポーツ企画課 222-4033
右京区役所区民部総務課・まちづくり推進課 861-1784
新右京区総合庁舎及び右京地域体育館の開所日について~右京区の新たな玄関口に,地域づくりの総合拠点と スポーツ交流の場が誕生~
地下鉄東西線二条・太秦天神川間の延伸に伴う地下鉄整備に合わせて整備を進めてきました,右京区の新たな地域交流拠点の施設となる「SANSA右京」が本年2月末に竣工します。この施設内に区民部,福祉部,保健部を一体化した新右京区総合庁舎及び右京地域体育館を下記のとおり本年3月に順次開所しますので,お知らせします。
1 開所日
(1)新右京区総合庁舎
ア 保健部(右京保健所)
平成20年3月10日(月曜日)から移転開所
イ 区民部,福祉部(右京福祉事務所)
平成20年3月17日(月曜日)から移転開所
(2)右京地域体育館
平成20年3月24日(月曜日)から一般利用開始
※ 輻輳する大規模な移転作業を確実かつ計画的に行う必要があることから,順次,開所していきます
2 施設概要
(1)所在地
京都市右京区太秦下刑部町12番地
(2)施設内用等
配置 | 地下1階,地上1階,2階及び5階の各一部 | |
---|---|---|
延床面積 | 8,981.36平方メートル | |
施設内容 | 地下1階 | 施設共用駐車場(77台),備蓄倉庫等 |
1階 | 区民部(まちづくり推進課,市民窓口課) | |
2階 | 区民部(総務課,市民税課,固定資産税課,納税課) | |
5階 | 大会議室,小会議室等 |
配置 | 地上4階及び5階の各一部 | |
---|---|---|
延床面積 | 2,247.88平方メートル | |
施設内容 | 4階 | 体育室(998.09平方メートル),会議室・研修室 |
5階 | ギャラリー(観覧スペース) |
~右京地域体育館の無料試用期間~
地域体育館については,平成20年3月13日(木曜日)から平成20年3月19日(水曜日)までの間(15日(土曜日),16日(日曜日)を除く),一般利用に先立ち無料で利用していただける日を設けます。
(応募方法:市民の方を対象に往復はがきによる抽選で,利用者を募集します。
(詳細は1月下旬に発表予定))
3 右京区総合庁舎の特徴~「誰も」が「安心」して「気軽」に利用!~
区民に開かれた,人や地球に優しい総合庁舎づくりを目指して,SANSA右京建設の計画段階からワークショップを開催し,市民の皆様と一体となって施設づくりに努めてきました。
(添付PDFファイルを参照してください)
主な特徴は,次のとおりです。
「誰も」がわかりやすく
- SANSA右京(5階建て)の1,2階に区役所機能を集中
- 高齢者や障害のある方の利用される機会が多い福祉事務所と,特に利用が多い市民窓口課を1階に配置
- SANSA右京は複合施設であることから,総合案内窓口としてコンシェルジュ(総合案内人)を配置
- 各階バリアフリーとし,目的の窓口にスムーズに移動できるよう見通しの良いフロアの配置
「安心」して利用できる
- 相談案件の多い福祉部,税関係課に複数の相談室や面接室を設けるなど,プライバシーに配慮
「気軽」に訪問できる
- 1階には,南北の通り抜けが可能な区民ロビー,右京区の紹介等を行う掲示板など,市民が立ち寄りやすい交流スペースを確保
- 観光客も気軽に利用できる市民トイレ(車椅子・オストメイト対応及びベビーチェア等を設置した多目的トイレを含む)を利用しやすい1階ロビーに配置
4 関連施設の今後の予定
施設名 | スケジュール |
---|---|
駅前広場 | 平成20年3月末 |
京福電鉄「嵐電天神川駅」 | |
京都市太秦天神川駅自転車等駐車場 | |
京都市右京中央図書館(仮称) | 平成20年6月中 |
平成20年1月4日桝本市長年頭記者会見資料
会見資料(サイズ:424.31 キロバイト)
会見で配布した資料のPDF版です。完成後のイメージ等はこちらをご参照ください。
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(参考)
1 右京区役所(区民部,福祉部(福祉事務所),保健部(保健所))
(1)業務日時
月曜日から金曜日(祝日,年末年始を除く)
午前8時30分から午後5時まで
※ 毎月第1・第3木曜(祝日を除く)は,市民窓口課,福祉介護課,保険年金課の3課で次の業務の取扱時間を午後7時まで延長
窓口 | サービス | |
---|---|---|
市民窓口課 | 証明書発行 | 戸籍謄抄本,住民票の写し,印鑑証明,所得証明など |
右に記載した業務のうち,転入・転出に伴う手続き | 住民基本台帳,戸籍,印鑑登録,外国人登録 | |
保険年金課 | 国民健康保険,老人保健 | |
福祉介護課 | 乳幼児医療,児童手当,介護保険(資格,賦課,収納) |
2 右京地域体育館
(1)開館日時
年末年始(12月28日から1月4日まで)を除き,特に休館日を定めない。
開館時間:午前9時から午後9時まで(2)主な利用種目
ア 体育室(4階,998.09平方メートル)
テニス・バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球・ニュースポーツ(ソフトバレー等)など
イ 会議室及び研修室(4階)
※ 両室の間仕切りを取り外せば,約100平方メートルのスペースが確保でき,ヨガをはじめとするエクササイズなど,多目的なご利用が可能です。
(3)利用方法
ア 利用の申込み方法
利用を希望する月の前月の初日(初日が土・日・祝休日の場合は翌日)に右京地域体育館事務室で受付
(整理番号順に抽選を行い,残りの空きのある日時は先着順)
※ 平成20年3月利用分については,1月下旬頃に発表予定
イ 利用時間
午前9時から午後9時まで
区分 | 使用料 | |
---|---|---|
体育室 | 全面使用 | 1時間につき1,200円 |
部分使用(1/2使用) | 1時間につき600円 | |
部分使用(1/4使用) | 1時間につき300円 | |
会議室・研修室 | 1時間につき500円 |
(4)その他
右京地域体育館については,指定管理者制度により管理・運営します。指定管理者の募集・選定の結果,株式会社ビバが管理を行います。
※指定期間:平成20年3月1日から平成23年3月31日まで
3 完成祝賀イベント
新右京区総合庁舎及び右京地域体育館の完成を,区民の皆様とともに祝うため,右京区自治会連合会をはじめとする各種団体で構成する「右京区ふれあい事業実行委員会」の主催により,祝賀イベントが次のとおり開催されます。
(1)開催日時
午前10時から午後8時まで
(2)会場
(3)内容
新総合庁舎見学会のほか,右京区民の皆様による文化芸術ステージ,大会議室における映画鑑賞会や,地域体育館での体力測定会等