市長記者会見(2007年5月2日)
ページ番号24134
2023年4月12日
平成19年5月2日桝本市長記者会見資料
はじめに
1点目は,「京都市北部の周辺地域等における総合的な下水処理対策」についてでございます。
2点目は,「子どものためのホームページ『きょうと こども情報館』の開設」についてでございます。
1 京都市北部の周辺地域等における総合的な下水処理対策について
私は,これまでから,すべての市民の皆様が住み慣れた地域社会のなかで,健やかに日常生活を送れるよう,くらしの基盤づくりに努めてまいりました。とりわけ,市内の周辺地域におきましては,水道及び下水道の整備に鋭意取り組んでまいりました。
まず,水道につきましては,その未普及地域を解消し,生活用水の安全・安定的な供給を確保するため,平成9年度から地域の皆様の御理解,御協力をいただきながら,山間部の20の地域において,総建設費約87億円にのぼる簡易水道等の整備を進めてまいりました。平成20年度には完了する予定であり,これにより,京都市の水道普及率は99.8パーセントとなります。
一方,下水道の整備事業につきましては,市民の皆様に快適で衛生的な生活を送っていただくため,また,河川の良好な水環境を保全するという観点から,市政の重要政策と位置付け,整備区域の拡大を着実に図って参りました。この結果,京都市の公共下水道の普及率は,平成18年3月現在で,99.1パーセントに達しました。
しかしながら,比較的人口密度の高い未普及の地域からは下水道整備を待ち望む声が大きく,また,大原,鞍馬,高雄など多くの観光客が訪れる地域では生活排水も相当量にのぼることから,これら地域の下水処理対策が喫緊の課題となっておりました。
そこでこの度,市民の皆様とお約束いたしました「ますもとマニフェスト」と,それを盛り込んだ「基本計画第2次推進プラン」に基づき,京都市全域の生活排水処理率100パーセントの実現を目指し,北部の周辺地域等における総合的な下水処理対策に着手することといたしました。
まず,北部周辺地域のうち,大原,静原,鞍馬及び高雄の4地域においては,山間部等で実施する「特定環境保全公共下水道事業」により,延べ53キロメートルにも及ぶ下水道管を新たに整備し,鳥羽水環境保全センターにおいて処理することといたしました。
スケジュールでございますが,平成19年度中に国土交通省の事業認可手続きを終え,平成20年度から実施設計を行います。そして,平成21年度から順次工事に着手し,平成26年度までに4地域すべてを整備する予定でございます。
総事業費は,約79億円という多額の経費を見込んでおりますが,この整備により,山間地域等における公共下水道の普及拡大の計画が完了することとなり,京都市の公共下水道の普及率は,
99.4パーセントに達します。
一方,今回整備を行う4地域を除く市内の周辺地域等では,現在,個人の宅地内に設置していただく浄化槽の設置促進を図るため,整備に要する費用のうち国が示す基準額の40パーセントを補助しておりますが,平成20年度からは50パーセントに引き上げてまいります。また,住宅が隣接しているケースをはじめ,複数戸が共同で設置する場合に対しましても,平成21年度から新たに補助の対象とするなど,浄化槽の普及を大きく後押ししてまいります。
今後とも,市民生活や市域の隅々に至るまで各種施策が行き届く「心の通った温かみのある市政運営」に全身全霊で取り組み,環境にやさしく,誰もが安心して暮らせるまちづくりの実現に努めてまいります。
2 こどものためのHP「きょうと こども情報館」の開設について
次に,こどものためのホームページ「きょうと こども情報館」の開設についてでございます。
本年2月に制定いたしました「子どもを共に育む京都市民憲章」にも謳っておりますように,私たちのまち京都には,子どもを社会の宝として,愛し,慈しみ,将来を託してきた人づくりの伝統があり,そうした伝統を受け継ぎ,子どもを健やかで心豊かに育むことは,京都市民の使命であると考えております。
このため,京都市では,子どもたちが京都の優れた文化に「触れて学ぶ」取組として,「みやこ子ども土曜塾」や「京(みやこ)の雅(みやび)探検隊」など,また「読んで学ぶ」取組として,京都市独自の副読本,「わたしたちの伝統産業」や「わたしたちの環境」などの発行を積極的に行ってまいりました。
そしてこの度,情報を得る手段として近年インターネットが子どもたちに広く活用されるようになってきた状況に鑑み,「京都のまちの特徴や魅力」,「市役所の仕事」について,子どもたちが「見て学ぶ」取組としてホームページを立ち上げることといたしました。
このホームページへは,京都市の公式ホームページ「京都市情報館」のトップページから直接アクセスできるように設定し,子どもの日を控え1日も早く,多くの子どもたちに活用していただくために,早速,本日2日から稼働いたします。
この稼働により,24時間,市民の皆様に市政情報を提供し,1日平均22万件を超えるアクセスがある「京都市情報館」の更なる充実を図ってまいります。
さて,こどものためのホームページ「きょうと こども情報館」の特徴は4点でございます。
1点目は,子どもたちに親しみをもってホームページを読み進んでもらえるよう,小学6年生の女の子と3年生の男の子の2人の姉弟(きょうだい)キャラクターが登場し,ホームページ内を案内いたします。
2点目は,子どもたちに楽しんで「京ことば」を学んでもらえるよう,クイズ形式による紹介をいたします。
3点目は,ホームページを案内してくれる姉弟(きょうだい)キャラクターの家族の1日の1コマ1コマを追いながら,市民の皆様の暮らしを支えている京都市役所の仕事を分かりやすく紹介いたします。
4点目は,自分たちの住む地域を知り,愛する心を育むため,行政区ごとの歴史や見どころなどを各区の「お国自慢」を交えながら紹介いたします。
そのほか,消防局と上下水道局が既に立ち上げております子どものためのホームページにもリンクを張るとともに,京都の歴史や世界文化遺産,姉妹都市,通りの名前など,京都に関する基本的な情報も紹介しており,京都に住む子どもたちだけではなく,京都への修学旅行生をはじめとする全国の子どもたちにも活用していただきたいと考えております。
今後とも,京都を愛し,次代を担う子どもたちを健やかに育む「子育て支援都市・京都」の実現に向け,全力を挙げてまいります。 私からは,以上でございます。
(市長記者会見資料)
平成19年5月2日
京都市
総合企画局プロジェクト推進室
TEL 222-3176
環境局環境企画部環境指導課
TEL 213-0928
文化市民局市民生活部地域づくり推進課
TEL 222-3049
上下水道局総務部総務課
TEL 672-7706
京都市北部の周辺地域等における総合的な下水処理対策について
京都市では,快適で衛生的な市民生活の確保や河川の良好な水環境保全のため,下水道の整備区域を着実に拡大し,その普及率は99.1パーセントに達しています。
しかしながら,比較的人口密度の高い未整備の地域では,下水道整備を待ち望む声が大きく,とりわけ観光地は汚水量も相当量であることから,下水処理対策が喫緊の課題となっていました。
そこでこのたび,市北部地域の皆様の快適な暮らしを支え,大原,鞍馬,高雄などの観光地や下流域の水環境を守るため,延べ約53kmに及ぶ下水道の整備と家庭用浄化槽の設置促進による,総合的な下水処理対策に着手することとしましたので,お知らせします。
京都市全域の生活排水処理率100パーセントの実現に向け,この対策を推進していきます。
1 下水道の整備
(1) 事業名称
京都市北部地域特定環境保全公共下水道事業
(2) 整備区域 … 別紙参照
大原,静原,鞍馬,高雄の4地域
対象面積は,125.6ヘクタール
(3) 整備内容
延べ約53キロメートル(京都-大阪間は約42.8キロメートル)に及ぶ下水道管等を整備し,1,465戸(4,310人)のご家庭等に下水道を接続
(4) 総事業費
約79億円
(5) スケジュール
平成19年度 国土交通省への事業認可の申請・取得平成20年度~ 実施設計平成21年度~ 工事に着手
順次,供用開始平成26年度 4地域の整備を完了
2 家庭用浄化槽の設置促進
下水道の整備対象外の地域における下水処理対策として,現在実施している家庭用浄化槽設置の補助額,補助対象を拡充すると同時に,普及啓発を進める。
(1) 補助率の拡充
現行の補助率約40パーセントを,平成20年度から50パーセントに引き上げる。
この措置により,浄化槽設置時の市民負担は約10万円軽減する。
(例)7人槽モデル △9万8千円(現行61万5千円 → 見直し後51万7千円)
(2) 浄化槽の共同設置に対する補助制度の創設
住宅が隣接している場合や,世帯単独での設置が困難な高齢者世帯等の浄化槽設置を促進するため,平成21年度から,複数戸が共同で設置する浄化槽への補助制度を創設する。
【参考1】 京都市全域の生活排水処理の状況,対策
下水処理の方法,対策対象人口(人)割合(%)整備済地域下水道整備等約1,457,80099.1浄化槽設置約4,4000.3未整備地域大原など4地域の下水道整備約4,3000.3浄化槽の設置促進約4,1000.3備考―合計
約147万600人整備後の生活排水処理率は
100%
【参考2】
浄化槽 … 生活排水を微生物の働きを利用して処理し,清浄な水にして河川などに 放流する設備
(市長記者会見資料)
京都市
総合企画局市長公室広報課
TEL 222-3094
子どものためのホームページ
「きょうと こども情報館」を新たに開設!
~京都のまちや身近な市政の情報を,楽しく,やさしく,子どもたちへ発信~
京都市では,将来のまちづくりの担い手となる子どもたちが,京都のまちへの興味や市政への関心を深める機会を更に充実させるため,ホームページ「きょうと こども情報館」を開設します。
このホームページは,小学校中学年から高学年の子どもたちが理解できるレベルとし,遊び感覚で楽しみながら,京都の地理や歴史など京都に関する知識,市役所の仕事などを学べる構成としており,子どもの日を前に本日から稼働します。
1 特徴
(1)子どもたちが親しみをもってホームページを活用できるよう,小学6年生の「御池さくらちゃん」と3年生の「御池きょうたくん」という姉弟キャラクターが,ホームページの案内人として登場
(2)子どもたちが興味をもって学習を進めることができるよう,「京ことば」を紹介するページでは,クイズ形式を採用
(3)「御池さくらちゃん」と「御池きょうたくん」の7人家族の1日を追いながら,市役所の仕事が,市民の皆様の暮らしを支えていることを分かりやすく紹介
(4)子どもたちが,自分たちの住む地域を知り,愛する心を育むため,11行政区ごとの歴史や見どころ等を分かりやすく紹介する「おしえて地域の特徴」を設置
2 内容
(1)京都の「まち」のことならこっちだよ!
ア「どこにあるの?京都のまち」
京都市の位置や人口を紹介
イ「みてみよう 歴史」
平安時代から京都市の誕生まで,京都が織り成す歴史をそれぞれの時代ごとに分かりやすく紹介
ウ「おしえて 地域の特徴」
11の行政区ごとに,その概要,歴史,みどころや自慢など,個性豊かな各区の魅力を紹介
エ「たくさんあるよ 寺・神社・城(世界文化遺産)」
世界文化遺産に登録されている市内14の寺や神社,城を紹介
オ「世界に広がる 姉妹都市」
京都市が姉妹都市等の提携をしている都市を紹介
カ「行ってみよう!京都市の施設」
京都の文化・芸術・伝統に触れることのできる施設,体験しながら学習できる施設,スポーツをすることができる施設等,京都市所管の施設のうち,約50箇所を紹介
キ「知ってるかな? 京の通り名」
京の通り名とそれを覚える歌を紹介
※楽譜のダウンロードが可能
ク「クイズにちょうせん 京ことば」
京ことばをどれだけ知っているかを問うクイズと京ことばの意味,用例がわかる「京ことば辞典」を掲載
(2)市役所のことはこちらを見てね
ア「京都市長からメッセージ」
桝本賴兼京都市長から子どもたちへメッセージを発信
イ「市役所ってどんなとこ?」
市役所の各部署が行っている業務の概要を紹介
ウ「市役所の仕事とみんなのくらし」
家族の一日を追いながら,身近な暮らしに関連する市役所の仕事を紹介
エ「京都市あれこれ」
京都市紋章,京都市の花・木,京都市歌,京都市市民憲章,子どもを共に育む京都市民憲章を紹介
オ「リンク集」
既に子ども向けに発信している消防局キッズページ及び上下水道局キッズページを紹介
3 対象
主に小学校中学年から高学年の子どもたち以上
4 発信日
平成19年5月2日(水)
5 URL
http://www.city.kyoto.jp/koho/kids/
記者会見資料
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お問い合わせ先
京都市 総合企画局市長公室広報担当
電話:075-222-3094
ファックス:075-213-0286