市長記者会見(2006年7月5日)
ページ番号14139
2023年4月12日
平成18年7月5日桝本市長定例記者会見資料
はじめに
本日は,皆様にお知らせ申し上げたいことが2点ございます。
1点目は,「生ごみ処理機及び生ごみコンポスト容器の購入助成」について, 2点目は,「市庁舎前広場における「子ども夢広場」の整備」についてでございます。
1 生ごみ処理機及び生ごみコンポスト容器の購入助成
はじめに,「生ごみ処理機」及び「生ごみコンポスト容器」の購入助成についてでございます。
京都市では,年間約70万トン,西京極総合運動公園の野球場14杯分に相当する大量のごみを1日1億円の経費をかけて処理しておりますが,これらごみ問題は,処理経費の問題に止まらず,温室効果ガスの大量排出など,地球環境に様々な影響をもたらしております。
本市のごみ処理状況に照らし合わせてみますと,家庭ごみの重量の約4割は生ごみが占めており,その減量やリサイクルは喫緊の課題であります。
そのため,京都市では,生ごみ量を削減することを目的に,「生ごみ処理機」と「生ごみコンポスト容器」購入への助成制度を新たに創設し,8月から募集を開始することといたしました。
生ごみ処理機は,大きく大別すると生ごみを熱風乾燥させる機種や熱と微生物の力により発酵・分解させる機種があり,機種や生ごみの種類により差はありますが,ごみの重量を5分の1から20分の1と大幅に減少させることができるものでございます。
身近なごみ減量を家庭で実践できる機械でありますが,価格が概ね5万円以上と高価なため,購入経費の2分の1,上限35,000円を助成することといたします。
また,生ごみから堆肥をつくるコンポスト容器は概ね8,000円程度で,こちらも購入経費の2分の1,上限4,000円を助成いたします。
なお,具体的な応募に当たりましては,7月中旬を目途に作成する募集案内チラシが出来次第,改めてお知らせいたします。
私たち一人ひとりの生活に密接に関連したごみの減量化は,ごみの発生量を減らす「上流対策」,そして,ごみを資源として有効に活用する「分別・リサイクル対策」が相俟って効果を挙げるものでございます。
9月に発行を予定しております総合環境情報誌「ごみ事典(仮称)」や本年10月から導入致します家庭ごみの有料指定袋制は,ライフスタイルを見直し,ごみ減量を更に促進する「上流対策」として取り組んでまいります。
また,この度の生ごみの減量等を目的とした2つの助成制度の創設をはじめ,すでにお知らせしております「コミュニティ回収団体への助成制度」や「リターナブルびんの回収拠点の拡大」,10月を目途に新たに開始する「蛍光管拠点回収制度」は,「分別・リサイクル対策」として大きな効果が期待できると考えており,有料指定袋制の導入に伴う手数料収入を財源に取り組んでまいりたいと考えております。
合わせて,生ごみを活用した水素ガス生成実験やバイオディーゼル燃料化事業など先進的な取組を更に進め,市民の皆様の御理解と御協力を得ながら,「環境共生型都市・京都」を実現し,かけがえのない恵み豊かな環境を次の世代に引き継いでまいる決意でございます。
2 市庁舎前広場における「子ども夢広場」の整備
次に,市庁舎前広場における「子ども夢広場」の整備についてでございます。
市庁舎前広場は,地下鉄東西線や御池地下街の開業を契機に,平成9年に「市民が憩える広場」「災害時の防災空間」として整備致しました。以来,憩いや散策の場として,また,「大風流」や「京都文化祭典」といったイベントやフリーマーケットの会場など,賑わいとふれあいの空間として,多くの市民や観光客の皆様に御利用いただいております。
この度,都心部の貴重なコミュニティ空間であるこの市庁舎前広場が更に身近で魅力あるものとなり,合わせて市庁舎前での様々な催しに,小さな子ども連れでも安心してお越しいただけるよう,河原町通側の緑地を活用し,親子連れや子ども同士で楽しく遊べる「子ども夢広場」を整備することと致しました。
「子ども夢広場」には,子どもたちが中に入れる「ログハウス」や背中に乗って遊べる「カブトムシ」などを配置し,これらの遊具の材料には,木の温もりを感じながら遊べるよう,右京区京北産の木材を使用いたします。
明日7月6日に着工し,約1箇月の工期を経て,8月下旬のオープンを予定しております。
なお,この度の整備は,国際ソロプチミスト京都-弥生様から,創立20周年を記念して頂戴致しました御寄付を有効に活用させていただくもので,改めて御礼を申し上げる次第でございます。
「子ども夢広場」の整備を契機に,市庁舎前広場が子どもたちの笑顔と笑い声に包まれ,市役所及び市庁舎前広場を訪れる多くの方々に,和みや癒しを与えてくれる,御池通シンボルロードのランドマークとなることを期待しております。
私からは,以上でございます。
平成18年7月5日(市長記者会見資料)
京都市
環境局循環型社会推進部循環企画課
TEL 222-3460
「生ごみ処理機」及び「生ごみコンポスト容器」の購入助成について
~家庭ごみの約4割を占める生ごみの減量化のために~
家庭から排出される生ごみは,家庭系ごみの総重量の約4割を占め,その減量やリサイクルは喫緊の課題です。
そのため,この度,生ごみを大幅に減少させることを目的に,有料指定袋制導入に伴う財源を活用した「生ごみ処理機」,「生ごみコンポスト容器」の購入助成制度を下記のとおり創設し,8月から募集を開始することとしましたのでお知らせします。
1 概要
家庭から排出される生ごみの減量を図ると同時に,ごみ処理に対する市民の意識を向上させるため,電動式生ごみ処理機を購入する場合に本市がその費用の一部を助成する。
2 対象者
京都市内在住で京都市内の販売店で機器を購入する方(法人を除く)
3 助成額等
種類 | 機器 | 機器 |
---|---|---|
生ごみ処理機 | 購入額の2分の1以下 | 上限35,000円 (100円単位) |
生ごみコンポスト容器 | 購入額の2分の1以下 | 上限4,000円 (100円単位 |
4 対象機種
生ごみ処理機 | 乾燥式 |
---|---|
バイオ式(ハイブリッド式を含む) | |
生ごみコンポスト容器 | 種別なし |
地球温暖化防止の観点から二酸化炭素の発生を抑制するため,消費電力量の多い機種を補助の対象外とし,(財)日本環境協会のエコマーク認定基準である1.5kwh/kg以下のものとする。
5 募集方法
ア 募集時期
第1期 : 平成18年8月1日から同年9月30日まで
第2期 : 平成18年11月1日から同年12月31日まで
イ 助成対象者の決定等
1)葉書による事前申込
2)助成対象者を決定(多数の場合抽選)
3)決定通知書の送付
4)京都市内の販売店で購入
5)機器を購入後,期限内に助成金を郵便にて請求
6)申請者名義の銀行口座に振り込み
※申込の様式等,申込方法の詳細については本年7月中旬に改めてお知らせします。
6 予算額
生ごみ処理機 | 70,000,000円 |
---|---|
生ごみコンポスト容器 | 2,000,000円 |
【参考】
○生ごみ処理機の概要
■イメージ図
乾燥型

ヒーター等の熱源や風により生ごみの水分を物理的に蒸発させ,乾燥により減量化する仕組。
バイオ型
(ハイブリッド式を含む)

微生物を含むバイオチップと呼ばれるフレーク状のものと生ごみが混合され,微生物の働きで生ごみを水と炭酸ガスに分解する仕組。
ハイブリッド式は,送風乾燥の後,バイオ処理するタイプ。バイオ式の処理機に比べて臭いが少なく,分解された処理物がバイオチップの役目を果たすため,チップの補給が不要。
■その他の特徴
乾燥型 | バイオ型 (ハイブリッド式含む) | |
---|---|---|
主な設置場所 | 屋内 | 屋外 |
ごみの減量率(重量比) | 約5分の1 | 約20分の1 |
処理時間 | 85分~3時間 | 4時間3分~24時間 |
処理に必要なもの | 電気 | 電気,バイオチップ |
長所 | ・処理時間が短い ・メンテナンスが簡単 ・衛生的 | ・乾燥式に比べ,消費電力が小さい |
短所 | バイオ式等に比べ消費電力が大きい。 | ・バイオチップの交換等のメンテナンスを要す。 |
価格 | 50,000円~70,000円 | 70,000円~90,000円 |
○生ごみコンポスト容器の概要
■イメージ図

土を掘って20cmほど埋めて設置。生ごみ,乾いた土,枯れ草などを入れて微生物による自然浄化作用により分解,減量化し,堆肥をつくるもの。
■その他の特徴
乾燥型 | |
---|---|
主な設置場所 | 屋外 |
ごみの減量率(重量比) | 約10分の1 |
処理時間 | 3~6箇月 |
処理に必要なもの | 乾いた土,枯れ葉 |
長所 | ・生ごみのすべてが堆肥化される。 ・購入費が安価 ・維持費が安価 |
短所 | ・堆肥化に時間を要する。 ・かき混ぜるなどの作業を要する。 ・自然浄化によることから,堆肥化の速度が季節や天候に左右される。 |
価格 | 5,000円~10,000円 |
【参考】
○有料指定袋制導入に伴う手数料収入を財源とした「ごみ減量」,「分別・リサイクル」の取組例
1 コミュニティ回収実施団体への団体への助成金支給制度の概要(発表済み)
(1)概要
平成16年9月から実施しているコミュニティ回収制度をより一層推進するため,コミュニティ回収を実施する団体を登録のうえ,助成金を交付するもの。
※コミュニティ回収制度とは,町内会やご近所のグループなど地域の皆さんが自主的に参加し,古紙や缶・びんなどの資源を回収する制度。
(2)対象者
京都市内においてコミュニティ回収を実施し,概ね20以上の世帯により構成される団体。ただし,資源化物の回収を業とする団体でないこと。
(3)助成額
回収品目(※1) | 助成額(※2) |
---|---|
1 古紙類のみ | 年間10,000円 |
2 下記の回収品目のうち2品目 | |
3 古紙類+下記の回収品目のうち1品目以上 | 年間15,000円 |
4 下記の回収品目のうち3品目以上 |
※1 回収品目
・古紙類(新聞を中心として,雑誌,ダンボール,紙パックなど)
・古布類(古着,ボロ布)
・缶類(アルミ缶,スチール缶)
・びん類
・家庭用使用済み天ぷら油等
※2 平成18年度は10月からの実施のため,助成額は半額とする。
(4)申込受付
2 リターナブルびん(生きびん)等の拠点回収の概要(発表済み)
(1)概要
一升びんやビールびんなど,洗って繰り返し使えるリターナブルびん(生きびん)の利用促進と再使用(リユース)を図るため,従来の酒販店等による回収に加えて,スーパーや小売店など市民が身近に持参できる場所に回収ボックスを設置。回収拠点の拡大を順次図っている。
(2)制度開始時期
平成16年6月~
(3)拠点数
46拠点(平成18年6月末現在)
3 総合環境情報誌『ごみ事典(仮称)』の概要(未発表)
(1)概要
市民の自主的なごみ減量や分別リサイクル活動などに役立つ環境情報を1冊に集約した総合環境情報誌。
(2)配布時期
平成18年9月(予定)
(3)発行部数
71万冊
(4)配布対象
市内全世帯
4 蛍光管拠点回収制度の概要(未発表)
(1)概要
蛍光管の適正処理の促進と市民のリサイクル機会の拡大を目的として,蛍光管の拠点回収を行う制度。
(2)開始時期
平成18年10月(予定)
(3)拠点箇所
未定
平成18年7月5日(市長記者会見資料)
京都市
総務局総務部総務課
TEL 222-3045
市庁舎前広場における「子ども夢広場」の整備について
~ 京都市役所前に子どもたちの遊び空間を設置 ~
市庁舎前広場は,平成9年,地下鉄東西線の開通や御池地下街の開業を契機に,「市民が憩える広場」,「災害時の防災空間」として整備し,日頃から憩いや散歩の場として,市民や観光客の皆様に御利用いただいています。また,「大風流」や「京都文化祭典」といったイベント,フリーマーケットの会場など,多くの方々が集う,賑わいとふれあいの空間として活用されています。
京都市では,都心部の貴重なコミュニティ空間として親しまれているこの市庁舎前広場が,更に身近で魅力あるものとなり,合わせて市庁舎前での様々な催しに,小さな子ども連れでも安心してお越しいただけるよう,河原町通側の緑地を活用し,親子連れや子ども同士で遊べる「子ども夢広場」として整備しますので,下記のとおりお知らせします。
1 整備内容
○京北産の木材を使用した遊具類の設置
木の温もりが感じられる遊具類を設置

「かくれが」
三角屋根のログハウス。幅・奥行4メートル,高さ2メートル。
「かくれが」内にはベンチを設置。

「木製カブトムシ」
体長2.5メートル,幅1メートル,高さ60センチメートル。(つの部分を除く。)
カブトムシの背面に乗れる。

「丸太ステップ」
直径20~30センチメートル,高さ30~60センチメートルの大小丸太を15個設置。
○芝生・柵の整備
樹木を移植し,芝生を整備するとともに,周囲に柵を設置
2 整備場所・面積
市庁舎前広場東側 【約150平方メートル】


3 事業費
約900万円
※うち500万円は,本年2月,国際ソロプチミスト京都-弥生から,団体認証20周年を記念して,京都市に寄付されたもの。
4 スケジュール
7月6日 | 着工 |
---|---|
8月中旬 | 竣工 |
8月下旬 | 完成式開催 |
オープン |
[参考]
国際ソロプチミスト京都―弥生
昭和61年3月に結成された奉仕団体で,国際交流,聴覚言語障害の支援等の活動を行っている。現会長である宮弘子氏をはじめ,会員数は約40名である。
定例記者会見資料
「生ごみ処理機」及び「生ごみコンポスト容器」の購入助成について~家庭ごみの約4割を占める生ごみの減量化のために~(ファイル名:20060705-01.pdf サイズ:211.21 キロバイト)
市庁舎前広場における「子ども夢広場」の整備について~京都市役所前に子どもたちの遊び空間を設置~(ファイル名:20060705-02.pdf サイズ:672.73 キロバイト)
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お問い合わせ先
京都市 総合企画局市長公室広報担当
電話:075-222-3094
ファックス:075-213-0286