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市長記者会見(2004年1月19日)

ページ番号13625

2013年6月7日

平成17年1月19日 桝本市長定例記者会見資料

はじめに


 本日は,皆様にお知らせしたいことが2点ございます。
 1点目は,「京都市消防活動総合センター(仮称)の整備」について,2点目は,「携帯電話を活用した次世代型観光案内システムの構築」についてでございます。

 

1 京都市消防活動総合センター(仮称)の整備

 

 まずはじめに,「京都市消防活動総合センター(仮称)」の整備についてでございます。
 昨年は,京都府北部地域に多くの被害をもたらした台風23号をはじめ,過去最多となる10回に及ぶ台風の日本列島上陸や震度7を記録した新潟県中越地震などにより,全国各地で尊い生命や財産が失われました。また海外では,スマトラ沖地震によるインド洋大津波により,15万人を超える方々が犠牲となる史上最悪と言われる被害をもたらしました。早期の復興を願いますとともに,犠牲になられた方々の御冥福を147万人の京都市民の皆様とともに,改めてお祈りする次第でございます。
 折りしも,今年は,阪神・淡路大震災から10年という節目を迎えており,また,国連防災世界会議も神戸市で開催中であり,今一度,自然の脅威,猛威に対する防災の重要性を認識し,災害に対する危機管理の強化をしっかりと行っていかなければならないと心を新たにしております。
 中でも,21世紀前半は近畿内陸の活断層が活動期に入ったと言われており,地震災害を想定した大規模災害に対する備えを更に強化していくことは喫緊の課題であると認識いたしております。
 京都市では,これまでから地震被害想定の策定やこれに基づく地域防災計画の見直し,あらゆる危機に対応した危機管理基本計画の策定など,防災危機管理体制の整備に全力をあげてまいりました。そして,今回ご報告いたします「京都市消防活動総合センター」につきましては,地震などの大規模災害が発生した際に,近隣の府県から緊急消防援助隊を受け入れることができる災害救助活動の拠点として,平成14年度から準備を進めているものでございます。このたび,第1次整備分が3月に完成し,来年度から第2次整備分に着手する見通しとなりましたので,センター全体が持つ総合的な機能についてお知らせいたします。
 センターは,名神高速道路京都南インターチェンジや国道1号線などに近接し,大規模災害発生時に緊急消防援助隊が結集しやすい南区の鳥羽水環境保全センター西側の敷地約34,000平方メートルに,2次にわたる計画で整備を進めているものでございます。
 各施設の機能につきましては,のちほどパワーポイントを用いて詳しくご説明いたしますが,このセンターは,右京区天神川御池にある「装備課」と伏見区深草にある「消防学校・訓練施設」を移転するもので,平常時の機能といたしましては,消防車両の点検整備や活動器材の備蓄・補給等を行う「活動支援施設」,そして,消防職員や消防団員の教育研修を行う「消防学校」,消防職員や消防団員の訓練を行う「訓練施設」の3つの機能を併せ持つ施設として運用いたします。移転により,それぞれの3つの施設規模を移転前後で比較しますと,敷地面積では1.5倍,建築面積では2.4倍と格段に増加する予定で,各機能が十二分に役割を果たすことはもとより,施設が持つ機能を総合的に活用し,密集した市街地から中高層建築物,更には,危険物施設やNBC(核・生物・化学)まで,あらゆる災害を想定した訓練が実施できることとなります。
 一方,地震等の大規模災害発生時には,広大な敷地と建築物を活用し,緊急消防援助隊の第1次応援隊が最大限派遣された場合を想定した約400隊の車両と1,800人の隊員すべてを収容できるものとなります。内容的には,第1に「後方支援拠点」,第2に「作戦情報室」,第3に「援助隊集結場所」の3つの機能を持った,長期の援助活動を支える全国最大規模の拠点施設として運用いたします。
 災害発生時の施設運用で最も優れたものといたしましては,消防局の指揮命令の中枢であります「消防指令センター」に直結された情報通信ネットワークの端末機を配備した「作戦情報室」を有している点であり,指令センターから送られてくる指令や災害情報をこの作戦室でリアルタイムに受信し,具体的な作戦を立てて,被災現場に配備・投入を行うことができることでございます。更に,平常時の活動支援施設としての機能を活かして,援助隊の車両整備や活動器材,燃料等の補充を行う「後方支援機能」を有することも総合施設ならではの大きなメリットでございます。
 全体計画のうち,「活動支援施設」「後方支援拠点」となる第1次整備分につきましては,本年3月18日から運用を開始し,続く,第2次整備は,平成17年度に実施設計を予定しており,平成20年度の完成を目指してまいります。
 平常時の高度な訓練から大規模災害時の活動拠点まで,幅広い用途に活用でき,平常時と大規模災害時の両方の機能を有機的に運用できる当センターは,全国で初めての総合的な消防活動施設でございます。
今後はこの施設を京都消防の強力な砦にしながら,地域防災の中核となる消防団や自主防災組織と一体となり,全国でトップレベルの消防・防災活動を展開し,市民の皆様の大切な生命と暮らしを全力で守り抜いてまいる決意でございます。

 

2 携帯電話を活用した次世代型観光案内システムの構築

 

 次に,「携帯電話を活用した次世代型観光案内システムの構築」についてでございます。
 京都市では,「5000万人観光都市・京都」の実現を目指し,オール京都の体制で,京都ならではの観光資源の発掘や創出,きめ細やかな情報発信,国内外からお越しになる観光客の皆様の受入環境の整備など,様々な施策や事業を展開しております。
 近年,急速に進展し続ける情報通信技術(IT)は,情報の流通量やスピード,効率性などを飛躍的に高め,情報の受信・発信に大きな革命をもたらしております。とりわけ携帯電話の普及が著しく,1人1台の時代も目前の状況であります。京都市ではこの「ITの活用」を観光振興の重点戦略の一つに位置付け,行政区別情報や界わい観光情報をはじめ,最新の観光情報等をインターネット上で発信する「京都市観光文化情報システム」の充実を図っており,更に,携帯電話で簡単に豊富な観光情報を入手することができる「次世代型観光案内システム」の構築を進めてまいりました。
 そして,このたび,情報通信市場で従来のバーコードに比べ数百倍の記録情報量を持ち,新たに普及しつつある2次元コード(QR(Quick Response/クイックレスポンス)コード)を活用した「京都観光ケータイ情報サービス」を展開していくことといたしました。
 このサービスは,お手元の資料にございますように,散策中の観光客や市民の皆様が,市バス停留所の観光案内図板に表示した2次元コードを対応機種の携帯電話で読み取り,関係サイトにアクセスすることにより,観光施設や市バス情報などの「豊富な」情報を「その場で」「簡単に」入手することができます。
例えば清水道バス停留所の観光案内図板の2次元コードを読み取り,アクセスいたしますと,まず「清水寺の観光案内」が入手でき,この画面からさらに,「付近の地図」「清水道バス停の時刻表」「市バス接近情報」に直接アクセスすることができ,観光施設の由来や見どころ情報はもとより,観光地での移動や旅行スケジュールの管理に大いに役立つものでございます。
 3月上旬から統一ロゴマークと一緒に2次元コードを表示した観光案内図板を当面87箇所の市バスの停留所に順次設置し,約170箇所の観光施設情報を提供いたします。2次元コードを観光分野で総合的に活用するのは,全国で初めてでございますが,市バス・地下鉄など公共交通機関による観光を促進する全国のモデルケースとなるよう,今後,全ての市バス停留所や地下鉄駅構内などに表示を拡大し,あわせて,観光施設や関連業界に2次元コードの表示を広く呼びかけ,京都観光を携帯電話1台で巡ることができる「京都観光ケータイ情報サービス」の更なる拡大を図ってまいります。
更に現在,本サービスに続き,携帯電話を活用した「観光コース自動作成・転送システム(仮称)」の開発を進めております。
 このシステムは,観光客の皆様が京都を訪れる前に自宅等のパソコンを使って,訪れたい市内の観光地等を選択するだけで,市バスの路線案内を含めたオリジナルの観光コースが自動的に作成され,また,そのデータを携帯電話に転送することができるという全国で初めてのものでございます。これにより,いつでもそのデータを持ち歩くことが可能となり,京都を訪れた際に,市バス接近情報などを入手しながら,設定したコースをスムーズに観光することができ,観光客の利便性の飛躍的な向上につながることから,平成17年度の早い時期から運用できるよう鋭意作業を進めてまいります。
 今後とも,進化し続ける最新の「IT技術」を活用しながら,観光の大競争時代に勝ち残れる戦略的な観光政策を積極果敢に推進してまいりたいと考えております。

 

私からは,以上でございます。

 

(市長記者会見資料)

 

平成17年1月19日
京都市
消防局庶務課
212-6629

 

京都市消防活動総合センター(仮称)の整備について

 

 京都市では,現在,平常時,大規模災害時を通して消防活動の拠点となる総合的な機能を持つ「京都市消防活動総合センター(仮称)」を,全国の消防機関では初めての施設として整備を進めています。
 当センターは,平常時には,消防車両の点検整備や活動器材の備蓄・補給等を行う消防活動の支援施設や,消防学校・訓練施設として運用し,地震等の大規模災害発生時には,緊急消防援助隊(以下,「援助隊」とする)の活動拠点として最大約400隊・1,800人が長期の支援活動を行える施設として運用します。
 この度,第1次整備分が3月に完成し,第2次整備分に着手する見通しとなりましたので,センター全体が持つ総合的な機能について,次のとおり,お知らせします。

 

 

1 施設概要
(1)建設場所  南区上鳥羽塔ノ森下開ノ内他   
[名神高速道路京都南インターチェンジ,国道1号線・171号線に近接した土地] 
(2)敷地面積  約34,000平方メートル
(3)施設内容  平常時:活動支援施設,消防学校,訓練施設
大規模災害時:後方支援拠点,作戦情報室,援助隊集結場所
総延床面積 約15,500平方メートル
(4)総事業費  112億円(予定)

 

2 整備計画
(1)第1次整備  
ア 敷地面積 約7,000平方メートル
イ 整備施設 管理棟(資器材備蓄倉庫,消防活動支援車両車庫,事務室)
整備棟(車両整備,燃料等補給施設,化学消火薬剤保管庫等)
2棟計延床面積 約3,900平方メートル
ウ 年次計画
実施設計 平成14年度
建  設 平成15~16年度
開所予定 平成17年3月18日(金)
エ 事業費 23億2,700万円
※ 右京区天神川御池にある装備課を移転・整備

(2)第2次整備
ア 敷地面積 約27,000平方メートル
イ 整備施設 消防学校,訓練施設等  延べ約11,600平方メートル
ウ 年次計画(予定)
実施設計 平成17年度
開所予定 平成20年度
エ 事業費 89億円(予定)
※ 伏見区深草にある消防学校,訓練施設を移転・整備

 

3 施設機能
(1)平常時
 消防車両等の点検整備や活動器材の備蓄・補給をはじめ消防活動支援車両等を一元管理することにより災害現場活動を支援するとともに,消防学校として消防職員及び消防団員に対する訓練,研修を実施する。

(2)大規模災害時
 地震等の大規模災害発生時には,全国から集結する援助隊の活動拠点として,最大約400隊・1,800人の援助隊を収容し,情報提供や効率的な部隊運用を行うとともに,長期活動に備えた消防活動器材,燃料の補充等を行う。

 

4 機能比較

機能比較

区  分

平 常 時

大 規 模 災 害 時

第1次整備

活動支援施設

・特別装備隊(空気充填車,電源照明車等で構成)の配置,運用( 24時間体制)

・消防車両の点検整備

・活動器材の備蓄,補給

後方支援拠点

・援助隊への活動器材,燃料の補給

・援助隊の車両,器材の緊急修  繕

・特別装備隊の運用

第2次整備

 

 

消防学校

・新規採用職員の研修(全寮制)

・消防職員の教育研修

・消防団員の教育研修

・鑑識,危険物の性状試験等

作戦情報室 

・消防指令システムを活用した援助隊の指揮統制

・消防機関相互の情報連絡

・援助隊の受付・登録

  ・援助隊への情報提供

  ・援助隊の待機,宿泊施設

訓練施設

・消防職員訓練

一般建物や中高層建築物,街区を想定した火災訓練や救助訓練

・消防団員訓練

操法訓練等

・自衛消防隊,自主防災会等の訓練

援助隊集結場所   

・援助隊の車両集結場所

  (消防車両最大400台分収容可能)

・ヘリコプター緊急離着陸場

・援助隊の待機,宿泊施設

  ・物資の応急集積

 

※ 緊急消防援助隊
 阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ,国内で発生した大規模災害に迅速に対応するために平成7年6月に発足した全国的な消防機関相互の応援部隊。
 大規模・特殊災害発生時には,消防庁長官の指示又は求めにより部隊が出動。

※ 特別装備隊
 平成11年4月1日,災害現場活動の支援体制の充実を図るため,消防局装備課に配置した京都市の部隊。24時間体制で電源照明車,空気充填車(消防隊員が現場活動で使用する空気呼吸器用のボンベに空気を充填する装置を積載した車両),クレーン車,多目的物資搬送車等を運用し,災害現場で活動する部隊の支援活動を行う。

※ 参考「他都市の緊急消防援助隊受入施設の機能」

「他都市の緊急消防援助隊受入施設の機能」

(市長記者会見資料)

 

平成17年1月19日
京都市
産業観光局観光部観光企画課
222-4130

 

携帯電話を活用した次世代型観光案内システムの構築について

 

 京都市では,「5000万人観光都市・京都」の実現に向け,京都ならではの観光資源の発掘や創出,きめ細やかな情報発信,お越しになる観光客の皆様の受入環境整備など様々な施策や事業を展開しています。中でも,「ITの活用」を観光振興の重点戦略の一つと位置づけ,最新の観光情報等をインターネット上で発信する「京都市観光文化情報システム」の充実を図るとともに,携帯電話を活用した次世代型観光案内システムの構築を進めているところです。
そしてこの度,新たに情報通信市場で普及しつつある2次元コード(QRコード)を活用した「京都観光ケータイ情報サービス」を展開していくこととしました。観光分野における2次元コードの総合的な活用は全国で初めてとなります。

 

 

1 「京都観光ケータイ情報サービス」の概要
 市バス停留所の観光案内図板等に表示した2次元コード(QRコード)を対応機種の携帯電話で読み取り,関係サイトに直接アクセスすることにより,観光施設や付近案内地図,市バス情報など「豊富な」観光情報を「その場で」URL入力等の手間を省いて「簡単に」入手できる。このサービスの利用により,観光のスケジュールや移動の効率性や利便性が格段に向上する。
※2次元コード:横方向のみの情報を記録する従来のバーコードに比べ,縦・横の二方向に情報を持つことにより,数百倍の情報量を扱うことができる。

<発信内容>
 利用者に分かりやすい説明をつけた統一ロゴマーク(資料2)を使用し,次の情報を得られる2次元コード(QRコード)を表示する。
○表示場所:市バス停留所の観光案内図板(観光施設等の詳細情報→付近の地図,市バスの時刻表・接近情報)

<サービスの開始時期>
平成17年3月上旬~
 2次元コード(QRコード)を表示した観光案内図板を当面87箇所の市バス停留所に順次設置し,約170箇所の観光施設情報を提供するサービスとして開始。
※今後,全市バス停留所や地下鉄駅構内等に表示を拡大していく予定。あわせて観光施設や関連業界にも2次元コード(QRコード)の表示を広く呼びかけ,「京都観光ケータイ情報サービス」の拡大を図っていく。

 

2 携帯電話を活用した「観光コース自動作成・転送システム」(仮称)の開発
 「京都観光ケータイ情報サービス」に続いて,現在新たに平成17年度の運用を目指して「観光コース自動作成・転送システム」(仮称)の開発を進めている。
 このシステムでは,観光客等がパソコンを使って訪れたい市内観光地等を選択するだけで,市バスの路線案内を含めた観光コースが自動的に作成され,このデータを手持ちの携帯電話に転送できる機能等を予定しており,全国でも初めてのシステムとなる。
 これにより,多岐にわたる路線バスを利用したコース設定が簡単にできるうえ,観光時に携帯電話でそのデータを持ち歩くことにより,市バス路線等を確認したり,市バス接近情報を容易に入手しながら設定したコースを観光できるなど,観光客の利便性の飛躍的な向上が見込まれる。

 

「観光コース自動作成・転送システム」(仮称)イメージ

 

資料1
2次元コード(QRコード)について
資料2
2次元コード(QRコード)利用統一ロゴマーク
資料3 
「京都観光ケータイ情報サービス」イメージ図
<市バス停留所で観光情報等が入手できる!>
資料4
これまでのアクセス方法との比較

(参考) 市バス停留所の周辺観光案内板イメージ

お問い合わせ先

京都市 総合企画局市長公室広報担当

電話:075-222-3094

ファックス:075-213-0286

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