市長記者会見(2003年2月17日)
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2023年4月12日
平成16年2月17日 桝本市長臨時記者会見資料
はじめに
市長選挙に際しましては,大変お世話になりました。ありがとうございました。
多くの市民の皆様からご信託を賜り,引き続き京都市長として市政を担っていくこととなりました。今後とも,どうぞよろしくお願い申し上げます。
本日は,来年度予算編成が概ね完了いたしましたので,予算案の規模・特徴と予算編成に当たって政策的に盛り込みました項目について,ご説明をいたします。
なお,本日発表いたします案件以外の予算案の内容につきましては,後日,担当部局から発表いたしますので,どうぞよろしくお願いいたします。
平成16年度予算案の概要
平成16年度は,2期8年間の実績を生かしながら,市民の皆様との契約である私の「ますもとマニフェスト」を実行に移す初年度として,誠に重要な年度でございます。予算案につきましては,限られた時間ではありましたが,年間を通した本格予算として編成し,市民の皆様の安心・安全なくらしの保障と,将来の京都の発展に必要な政策を盛り込みました。
平成16年度予算案の編成に当たりましては,厳しい財政状況が続く中で,従来の方式では限界があるため,新たに「戦略的予算編成システム」を導入いたしました。これは,市税収入や国の財源措置など,歳入見通しを立てて全体の予算枠を固め,それを市全体の政策重点化枠と局配分枠として配分するもので,歳入の範囲で,行政評価を活用した「選択と集中」により,最も効果的な予算を編成することを目指すものでございます。これにより,特別な財源対策を可能な限り少なくすることに努めましたが,国の三位一体改革の一環として,地方交付税や臨時財政対策債が対前年度比125億円減と大幅に削減されるなど,より一層厳しい歳入見通しの下での予算編成を余儀なくされたため,やむなく繰入金の活用や,前年度とほぼ同程度の財政健全化債の発行による特別の財源対策を講じたところでございます。
こうして編成しました平成16年度一般会計当初予算案につきましては,総額6,552億円を計上いたしました。
15年度当初予算と比較しまして,一般財源ベースでは90億円,2.1%の減となり,予算編成は困難を極めましたが,何とか必要な財源を確保し,経費ベースでは,84億円,1.3%増と,5年ぶりに前年度を上回り,景気回復に配慮した積極予算といたしました。
歳入予算についてみますと,歳入の根幹をなす市税収入が前年度並を確保でき,低落傾向に一定の歯止めが期待できるとはいうものの,依然として15年前の平成元年度を下回る低い水準にあり,引き続き財政非常事態にあることには変わりはありませんが,使用料・手数料等につきましては,厳しい市民生活に十分配慮し,芸術大学の授業料など国の基準改定によるものなどを除き,据え置くこととしております。
歳出予算につきましては,京都創生の実現や,市民とのパートナーシップによる安心・安全ネットの構築,また不況対策など,マニフェストに掲げました重点戦略と7つの基本政策に基づく各政策項目をしっかりと盛り込むことができました。
なお,マニフェストに掲げた111政策の内,都市経営戦略会議の設置や権限委譲などを除く,予算措置を必要とする政策は104でございます。その内,88政策を平成16年度当初予算(案)に盛り込みました。79.3%,およそ80%でございます。マニフェストにおいて平成16年度に実施すると期限を付したものは,すべてこの予算(案)に計上いたしました。
また,今回の予算編成では,生活保護等の義務経費等を除く1,308件の事務事業につきまして,市民と行政の役割分担や目標達成度などの観点から事務事業評価を実施いたしました。その結果,430件の事業について,多くの市民の皆様にご理解,ご協力をお願いすることになりますが,休廃止や縮小などの見直しを行い,約100億円を捻出し,この貴重な財源を有効に活用して約160の新規事業を盛り込んだところでございます。
それでは,ごく一部ではありますが,特徴的なものをいくつかご紹介申し上げます。
まず,はじめに,「分かりやすい」「借りやすい」融資制度の構築についてでございます。
依然として厳しい環境にある中小企業者がより円滑,かつ,スピーディーに必要な資金を調達できるよう,中小企業融資制度を抜本的に改善し,「分かりやすい」「借りやすい」融資制度の構築を図ってまいります。
具体的には,京都府と共同で小規模企業者向けの「京都独自の無担保無保証人融資」として「小規模企業おうえん融資(仮称)」を創設するとともに,セーフティネット対象の「あんしん借換融資」の実施期間を延長してまいります。そして,この2つの制度を柱に,現行16ある融資制度を4制度へと大幅に簡素化し,「京(きょう)の企業いきいき金融支援」として,府市共同で推進し,新たに市内200店舗を超える金融機関の窓口で,直接,融資の申込みが行えるようにいたしてまいります。
次に,ユニバーサルデザイン推進条例(仮称)の制定についてでございます。
福祉に対する需要が増大,多様化する中,一人ひとりの多様な生き方が尊重された「安らぎのある暮らし」を実現するためには,製品や建築物等のデザイン面だけではなく,福祉・教育・情報などあらゆる分野において,「すべてのひとにやさしい人づくり・ものづくり・まちづくり」を進める「ユニバーサルデザイン」の取組を行政と市民,事業者の皆様が手を携えて推進する必要がございます。
そのため,全庁的な庁内推進体制の構築に併せて,行政・市民・事業者等の役割分担や推進の方策等を盛り込んだ「ユニバーサルデザイン推進条例(仮称)」を平成16年度中に制定し,「共に等しく生き,支えあって暮らすまち・京都」を実現してまいりたいと考えております。
次に,小・中学校の教育環境の整備についてでございます。
お手元の資料にございますとおり,小・中学校の普通教室約2,900室の冷房化を図るとともに,市立学校全校において校内LANを整備し,情報通信ネットワーク化を図り,全ての普通教室・特別教室からインターネットに接続できる環境を整備するなど,いずれも5箇年計画で子どもたちがしっかりと学習できる教育環境を着実に整備してまいります。
次に,「みやこ子ども土曜塾」の創設についてでございます。
学校休業日である土曜日をはじめ,夏休みなどの長期休業期間中に,子どもたちが学力や情操,個性を培う地域に根ざした教育環境づくりを進めることは,大変重要でございます。そのため,京都ならではの多様な学習資源を活用して,ボランティアやNPO法人の皆様などと連携しながら,様々な体験学習や学習活動の場となる「みやこ子ども土曜塾」を創設いたします。平成16年度は,全市的なネットワークづくりを進めるとともに,モデル地域で事業を開始いたします。
次に,「京(みやこ)・華やぎ隊」の創設についてでございます。
年間14万人にも及ぶ市民や事業者の皆様による自主的な美化・啓発活動や本市の取組と相まって,美しいまちづくりの輪は大きな広がりを見せているところでございます。
しかし,これらの活動は「落ちているごみを拾う」,「放置された自転車を撤去する」といった事後措置を中心とする取組であり,ごみのポイ捨てや不法投棄,放置自転車,違法看板等を一掃するには至っていないという現状がございます。
そこで,まちの美観を損なう対象物が発生する段階において指導や啓発を行い,即時にごみ等を収集する活動部隊「京・華やぎ隊」を創設することといたしました。従来の事後措置の取組から一歩進んだ攻めの環境美化活動を積極的に展開し,誰もがまちの美しさを実感できる「世界一美しいまち・京都」の実現を目指してまいります。
次に,電線類の地中化事業についてでございます。
悠久の歴史と文化が息づく山紫水明の京都を美しく品格のあるまちとして保全・再生するため,昨年6月の京都創生懇談会からのご提言に基づき,電線類の地中化事業を,伝統的な町並みを保全・再生し,市街地景観の向上を図るための重要な地域において集中的に実施いたします。
平成16年度は,仁王門通や神宮道などの「祇園・岡崎地区」において実施するほか,重要伝統的建造物群保存地区である「二年坂・産寧坂(さんねいざか)地区」で地中化事業着手のための調査を実施いたします。
最後に,外国人観光誘客の推進についてでございます。
都市活力創造の基軸である「観光」の活性化はますます重要であり,特に,京都経済の活性化を図る観点からは,滞在型観光の振興,中でも外国人観光客誘致の強化は必要不可欠でございます。そのため,訪日外国人旅行者数1,000万人(約500万人/2001年現在)を目指す国の「ビジット・ジャパン・キャンペーン」において重点市場に位置付けられている東アジア地域をターゲットにした観光客の誘致を積極的に展開してまいります。
具体的には,外国語対応のインターネット発信や観光案内図板等の整備,更には,外国人観光客の利用が多く見込まれる市バス路線を外国人向けの「観光推奨バス路線」に設定し,外国語による車内放送や路線案内標識を整備するなど様々なサービスを盛り込んだ実証実験を行ってまいります。
以上,来年度予算(案)の概要について申し上げました。
誠に厳しい社会情勢にはありますが,困難な時代を,自らが先頭に立って乗り切ることが私の市長としての信条でございます。
市民の皆様の期待と信頼に応えるため,引き続き,全力で市政運営に取り組んでまいる決意でございます。
私からは,以上でございます。
(市長記者会見資料)
平成16年2月17日
京都市
理財局財務部主計課
222-3291
平成16年度当初予算(案)について
1 一般会計予算の規模
平成16年度(案) | 平成15年度 | 差 引 | 伸 び 率 |
---|---|---|---|
6,552億円 | 6,468億円 | 84億円 | 1.3% |
<参考>平成16年度国一般会計予算の伸び率: 0.4%(一般歳出の伸び率: 0.1%)
平成16年度地方財政計画の伸び率:△1.8%(地方一般歳出の伸び率:△2.3%)
2 主な財源
区 分 | 平成16年度(案) | 平成15年度 | 差 引 |
---|---|---|---|
市税 | 2,309 | 2,310 | △1 |
地方譲与税・府税交付金 | 327 | 295 | 32 |
うち所得譲与税(新設) | 25 | - | 25 |
地方交付税 | 912 | 946 | △34 |
臨時財政対策債 | 238 | 329 | △91 |
財政健全化債 | 100 | 106 | △6 |
特別会計繰入れ | 54 | - | 54 |
3 予算編成の柱
基本計画推進プランに掲げる以下の3点を柱に予算を編成した。
(1)すべてのひとがいきいきと安心してくらせる「安らぎのあるくらし」づくり
(2)魅力と活力あふれる「華やぎのあるまち」づくり
(3)信頼とパートナーシップの市政
4 予算編成の特徴
新たに導入した戦略的予算編成システムに基づき,予算を政策重点化枠予算と局配分枠予算とに区分するとともに,事務事業評価を活用した聖域なき市政改革により事務事業の休廃止や縮小などの見直しを行った。こうした取組により確保 した貴重な財源を効率的・重点的に配分し,今年度初めて策定した「政策重点化方針」に掲げる次の重点分野を中心に,政策の一層の推進に努めた。
(1)歴史都市・京都の創生と美しいまちづくり
(2)不況対策・京都経済の活性化と都市基盤整備
(3)環境を基軸とした施策の展開
(4)福祉の向上と安心・安全なくらしづくり
(5)子育て支援と学校教育の充実
(6)市民参加の推進による信頼の市政の構築
5 主な施策・事業
(1)「分かりやすい」「借りやすい」融資制度の構築(32,058,472千円)
小規模企業者向けの「京都独自の無担保無保証人融資」として「小規模企業おうえん融資(仮称)」を京都府と共同で創設するとともに,「あんしん借換融資」の実施期間を延長する。この2つの制度を柱に,現行16の融資制度を4制度に大幅に簡素化し,これらの融資制度を総称し,「京の企業いきいき金融支援」として京都府と共同で推進する。
<事業概要>
○「京の企業いきいき金融支援」の概要(実施時期:平成16年4月中旬)
これらの融資制度は,中小企業者の利便性の向上と融資手続のスピード化を図るために,市内200店舗を超える金融機関の窓口で,直接,融資の申込みが行えるようにする。
(ア)「小規模企業おうえん融資」(仮称)‥《創設》
・小規模企業者向けの京都独自の無担保無保証人融資
・融資限度額:1,250万円(事業実績6ヶ月以上1年未満:500万円)
・融資利率:2.0%(売上減少企業等の特別利率:1.8%,1.5%)
(イ)「あんしん借換融資」‥《延長》
・平成16年3月末までとしていた実施期間を関係機関と調整し,引き続き実施
・融資限度額:有担保2億円,無担保8,000万円,無担保無保証人1,250万円
・融資利率:1.5%
(ウ)「一般振興融資」(仮称)‥《充実》
・中小企業者等に対し無担保でも円滑に融資
(エ)「経営支援特別融資」(仮称)‥《充実》
・少しでも売上減少している中小企業者等に対し低利で円滑に融資
(2)ユニバーサルデザイン推進条例(仮称)の制定(1,000千円)
福祉に対する需要が増大,多様化する中,市民一人ひとりの多様な生き方が尊重された「安らぎのある暮らし」を実現させるためには「すべてのひとにやさしい人づくり・ものづくり・まちづくり」というユニバーサルデザインの取組を社会全体で推進する必要がある。このためには行政の積極的な推進体制に加え,行政・市民・事業者等の理解と協力,緊密な連携が不可欠となる。そこで,全庁的な庁内推進体制の構築に併せて外部委員を含めた条例制定検討組織を設置し,市民意見の募集やパブリックコメントの実施など,市民や,事業者等の皆様の意見を十分に伺ったうえ,行政・市民・事業者等の役割分担や推進方策等を盛り込んだ「ユニバーサルデザイン推進条例(仮称)」の平成16年度中の制定を目指す。
<事業概要>
○スケジュール(予定)
平成16年4月 庁内推進組織設置
5月 条例(案)検討委員会(外部委員含む)設置
8月 市民意見募集
10月 条例(案)素案策定
12月 パブリックコメント実施
17年2月 条例(案)議会提案
<ユニバーサルデザイン推進条例が目指すもの>
一人ひとりの人間性を尊重した,ハード・ソフト両面にわたる社会環境づくりを目指す。
従 来 | 今 後 | |
---|---|---|
対象 | 障害のある市民が中心 | すべての市民 |
施策 | 主に建築物等ハード面 | ハード・ソフト両面を総合的に |
主体 | 主に行政 | 行政と市民・事業者等との協働 |
(3)教育環境の整備
小・中学校の普通教室の内,冷房化されていない約2,900室の全室冷房化を行うとともに,市立学校全校において校内LANを整備して情報通信ネットワーク化を図り,全ての普通教室・特別教室(例:理科室,図書室,音楽室等)からインターネットに接続できる環境を整え,子どもたちがしっかりと学習できる教育環境を整備する。
<事業概要>
○小・中学校普通教室冷房化の推進(898,000千円)
(ア)整備教室数 449教室(平成16年度)
(イ)市立学校冷房化整備状況
・~平成14年度:市立学校全校で,図書室・保健室・職員室の冷房化完了
・平成 15年度:高等学校(政令指定都市初)及び養護学校の普通教室全室冷房化実施
○校内LANの整備(380,835千円)
(ア)整備内容
・普通教室及び特別教室を接続する校内LAN構築
・各普通教室にパソコンを2台(児童生徒用1台,教員指導用1台)及びプリンタ1台配備
・特別教室用にパソコンを各校6台配備
・プロジェクターを各校4台配備
(イ)対象校数 270校(16年度整備予定は54校)
(4)「みやこ子ども土曜塾」の創設(20,000千円)
京都ならではの多様な学習資源を活用して,土曜日をはじめ,長期休業期間中(夏休み等)の学校休業日に子どもたちの体験活動や学習活動の場となる「みやこ子ども土曜塾」を創設し,ボランティアやNPO法人などと連携しながら,学力や情操・個性を培う地域に根差した教育環境づくりを進める。
16年度は,全市的なネットワークづくりを進めるとともに,既存の小学校区の枠を超えた広い地域での取組をモデル地域において開始する。
<事業概要>
○対 象 京都市内に在住する児童・生徒
○実施方法 (ア)全市レベルでの取組
専門性を有する全市的な団体や機関(茶道,華道,珠算,漢字,書道等)による「土曜塾運営連絡会(仮称)」を組織し,全市を対象とした講座を開設する。
(イ)モデル地域での取組
小学校区を超えた広い地域を単位とした2~3のモデル地域で実行委員会を組織し,「土曜塾運営連絡会」との連携を図りながら講座を開設する。○実施内容 茶道・華道,そろばん,漢字学習,習字,英会話,囲碁・将棋,パソコン,柔道,剣道,自然体験学習,野外活動など
○実施場所 図書館や児童館,学校等の公的施設や寺社など
(5)「京(みやこ)・華やぎ隊」の創設(21,600千円)
年間14万人にも及ぶ市民,事業者の皆様による自主的な美化活動や,庁内横断組織である「京都市美しいまちづくり推進本部」が中心となった美化・啓発活動などにより,美しいまちづくりの輪は大きな広がりを見せている。
しかし,ごみのポイ捨てや不法投棄,放置自転車や違法看板・のぼり旗等を一掃するには至っておらず,事後措置としての施策から一歩進んだ,未然防止のための取組が不可欠となっている。そこで,まちの美観を損なう対象物が発生する段階において積極的に指導や啓発を行う「京・華やぎ隊」を創設し,歩行者の目線に立った作業を展開することによって,誰もがまちの美しさを実感できる「世界一美しいまち・京都」の実現を目指す。
<事業概要>
○取組内容
作業地域内を隊員が音声機付啓発カートで巡回しながら,歩行者の目線に立った取組を総合的に行う。
(ア)背負い型掃除機による散乱ごみの収集
(イ)屋外広告物法に基づくはり紙(ピンクちらし等),はり札及び立て看板の除去
(ウ)歩道上にはみだしている違法看板に対する啓発
(エ)歩道上に放置されている自転車に対する啓発
(オ)喫煙マナーの向上啓発
○体制
2班体制(1班2名)
○巡回時間
毎日(土・日曜日含む)
午前8時30分~午後3時30分
○作業地域
南北:御池通から四条通までの幹線道路(木屋町通及び河原町通は,五条通まで)
東西:木屋町通から烏丸通までの幹線道路

(6)電線類地中化の推進(516,000千円)
電線類の地中化を,伝統的な町並みを保全・再生し,市街地景観の向上を図るための重要な地域においても,集中的に実施する。具体的には,「祇園・岡崎地区」において整備するほか,重要伝統的建造物群保存地区である「二年坂・産寧坂地区」で地中化事業着手のための調査を実施する。
<事業概要>
○電線類地中化工事(祇園・岡崎地区)
(ア)施工箇所
・仁王門通(南禅寺橋~東大路通)
・神宮道他(三条通~知恩院道)
(イ)施工期間
平成16年度から平成18年度
○調査箇所
二年坂・産寧坂地区他(重要伝統的建造物群保存地区)
○無電柱化推進審議会(仮称)運営
学識経験者・市民・電線管理者で構成し,電線類地中化の集中的な実施に当たっての整備手法や整備箇所の客観的な基準づくりや事業費のコスト縮減の研究などを進める。
※別途局裁量枠(774,000千円)で,京都御苑周辺の烏丸通(今出川通~中立売通),丸太町通(寺町通~鴨川)などの幹線道路の整備を予定している。
(7)外国人観光誘客の推進 107,200千円(うち交通局40,000千円)
都市活力創造の基軸である観光の活性化は重要であり,特に,京都経済の活性化を図る観点からは,滞在型観光の振興,中でも外国人観光客誘致の強化は必要不可欠である。そのため,訪日外国人旅行者数1000万人(約500万人/2001年現在)を目指す国の「ビジット・ジャパン・キャンペーン」においても重点市場に位置付けられている東アジア地域をターゲットにした観光客の誘致を積極的に展開する。
<事業概要>
○東亜細亜観光誘客
今後,海外旅行者数の大幅な増加が見込まれている東アジア地域をターゲットとした観光客誘致策を強化する。
(ア)インターネット発信(電脳)
京都の観光情報を一元的に収集・整理・発信している「京都市観光文化情報システム」の中国語版とハングル版を追加し,東アジア地域からの観光客誘致に役立てる。
(イ)ニュースレター作成(書信)
京都の観光情報を満載した英語版のニュースレターに加え,新たに中国語版及びハングル版のニュースレターを製作し,海外の旅行エージェントに送付する。
(ウ)観光案内図板等整備(招牌)
「観光案内図板」,「観光案内標識」,「駒札」の4箇国語(日・英・ハングル・中国語)併記化を行う。
(エ)西安観光ミッション京都PR事業
平成16年度に姉妹都市締結30周年を迎える西安市(中国)との交流事業において,入洛を予定している西安市旅遊協会等のミッション団の歓迎レセプションを開催する。
○外国人観光客市バス利用実証実験
京都市内を観光する際の主要な移動手段となる市バス交通を外国人観光客に利用しやすいものとするため,外国人観光客の利用が多く見込まれる市バス路線を外国人向けの「観光推奨バス路線」に設定した実証実験を行う。実験実施後,利用客数の動向等の把握や,関係業界等への意見聴取等を行い,外国人観光誘客に役立てる。
(ア)「観光推奨バス路線」の設定
・外国人観光客にも一目でわかる車体デザインの工夫
・外国人観光客向けの車内放送
(イ)バス停における路線案内標識と周辺案内図板の外国語表記の推進
(ウ)外国語表記の路線案内観光パンフレットの作成
○観光案内所外国語案内スタッフ充実強化
京都駅ビル内の京都市観光案内所に,外国語案内スタッフを増員し,外国人観光客の受入体制の一層の充実を図る。
お問い合わせ先
京都市 総合企画局市長公室広報担当
電話:075-222-3094
ファックス:075-213-0286