第153回京都市中小企業経営動向実態調査
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2025年2月14日
京都市では、市内の中小企業者の経営実態や経営動向を把握するため、四半期ごとにアンケート調査を実施しています。第153回(令和6年10~12月期)調査を実施し、併せて「令和6年の企業経営実績と令和7年の見通し」についても調査しましたので、それぞれの結果を公開します。
調査概要<市内中小企業の景況について>
調査目的:京都市域中小企業の経営実態を把握し、経済行政に反映させる。
調査時点:令和6年12月
調査対象期間:令和6年10~12月期(3箇月実績)/令和7年1~3月期(3箇月見通し)
調査方法:郵送アンケート
回収状況:製造業369社、非製造業431社、計800社に対しアンケートを送付。488社が回答(回収率61.0%)
○ DI=Diffusion Index(ディフュージョン・インデックス)
増加、上昇などと回答した企業の割合から、減少、低下などと回答した企業の割合を差し引いた数値を基に算出する。50を基準として、それより上である場合は、上向き傾向を表す回答が多いことを示し、下である場合は、下向き傾向を表す回答が多いことを示す。
結果概要
1 今期(令和6年10~12月期)実績
- 今期の企業景気DIは、全産業で+3.4ポイント(42.5→45.9)。4期連続で基準となる50ポイントを下回る結果となった。原材料価格の高騰や担い手不足等の影響により、厳しい状態であるという意見が多く見られた。一方で、インバウンド需要により受注が増加しているという意見に加え、価格転嫁が徐々に進んでいるという意見も見られた。
- 業種別では、製造業で±0ポイント(44.4)。非製造業で+6.1ポイント(40.9→47.0)。
- 製造業では、「染色」「印刷」「金属」「その他の製造」の4業種でDIが上昇(他4業種は低下)。非製造業では、全6業種でDIが上昇。
- 観光関連については、インバウンド需要の増加により、DIは+8.0ポイント(52.6→60.6)となって、7期ぶりに増加した。
2 来期(令和7年1~3月期)見通し
- 来期の見通しについて、全産業の企業景気DIは、今期実績と比較して▲4.7ポイント(45.9→41.2)。売上増加が見込まれるなどの声がある一方、物価高騰の影響が続くことを懸念する声が多く見られ、基準値である50ポイントを下回った。
- 業種別では、製造業は+0.3ポイント(44.4→44.7)。非製造業は▲8.7ポイント(47.0→38.3)。
- 製造業では、「西陣」「染色」「化学」「機械」の4業種でDIが上昇(他3業種は低下、「金属」は横ばい)。非製造業では、全6業種でDIが低下。
- 観光関連については、秋の観光シーズン終了に伴い、観光客の減少が見込まれるなどの意見が多く、DIは基準値である50ポイントを下回り、▲23.9ポイント(60.6→36.7)となった。
3 当面の経営戦略
- 当面の経営戦略として、「営業力の強化」(61.3%)と回答した企業が最も多かった(前回調査比+0.7ポイント)。次いで「人材確保・育成」(60.3%)、「生産・経営の合理化」(34.6%)、「新商品の開発・販売」(28.0%)であった。前回調査に引き続き、「営業力の強化」と回答した企業が最も多く、次いで「人材確保・育成」が多かった。
4 経営上の不安要素
- 経営上の不安要素では、「人材育成」(38.8%)と回答した企業が、7四半期連続で最も多かった(前回調査比▲0.7ポイント)。次いで「売上不振」(35.9%)、「原材料価格上昇」(35.7%)、「人件費増加」(35.1%)であった。
- 製造業では、「原材料価格上昇」(44.7%)と回答した企業が最も多く、次いで「人材育成」(38.2%)、「仕入値上要請」(37.3%)であった。非製造業では、「人材育成」と「人件費増加」(共に39.3%で同率)と回答した企業が最も多く、次いで「人手不足」(37.4%)、「売上不振」(35.9%)であった。
付帯調査概要<令和6年の企業経営実績と令和7年の見通しについて>
「(報道発表資料)第153回京都市中小企業経営動向実態調査結果 3~5ページ」 及び
「(別紙2)付帯調査/令和6年の企業経営実績と令和7年の見通しについて」
を御参照ください。
報道発表資料
発表日
令和7年2月14日
担当課
産業観光局産業企画室(電話:075-222-3325)
報道発表資料・詳細調査結果
(報道発表資料)第153回中小企業経営動向実態調査結果(PDF形式, 515.11KB)
(別紙1)市内中小企業の景況について(PDF形式, 7.24MB)
(別紙2)令和6年の企業経営実績と令和7年の見通しについて(PDF形式, 3.93MB)
(参考)第153回調査票(PDF形式, 313.81KB)
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お問い合わせ先
産業観光局 産業企画室
電話: 075-222-3325 ファックス: 075-222-3331