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京都市中央市場新水産棟の全面オープンについて~Ⅱ期エリア(塩干・綜合部門)及び見学エリアが完成~

ページ番号325001

2023年3月14日

広報資料

令和5年3月14日

産業観光局(担当:中央卸売市場第一市場 電話:075-312-6251)

京都市中央市場新水産棟の全面オープンについて

 日本初の中央卸売市場として昭和2年に開設した京都市中央市場は、これまで95年以上もの永きにわたって、市民の食生活や世界に誇る「京の食文化」を支えるとともに、コロナ禍においても常に生産物を受け入れて産地を守るなど、社会生活を維持するうえで必要不可欠な公共インフラとしての役割を果たしてまいりました。

 しかしながら、主要建築物が築後40年近く経過し、施設の老朽化が進む中、衛生管理の更なる向上や物流の高度化など、今日求められる社会的なニーズに十分に応えられていない状況にありました。

 このため、京都市中央市場が、将来にわたって、生産者に選ばれ続け、市民に安全・安心な生鮮食料品等を安定的に提供するとともに、国内外の人々に「京の食文化」の魅力等を広く発信できるよう、平成27年3月に「京都市中央市場施設整備基本計画」を策定し、これまで再整備に取り組んでまいりました。

   この度、昨年度のⅠ期エリア(鮮魚部門)に続き、Ⅱ期エリア(塩干・綜合部門※)及び見学エリアが完成し、令和5年3月22日に新水産棟が全面オープンすることとなりましたので、お知らせします。なお、見学エリアの供用開始日は令和5年4月1日を予定しています。

 また、オープンに合わせて、市場流通食材の更なる品質向上を図るため、日本初の衛生管理基準「京都基準」を具体化するための「京都市中央市場衛生管理基準手引書<塩干部門>」を策定し、運用を開始します。

※ 塩干部門:塩しゃけ、塩さば等の塩蔵品やあじ等の干物、ちりめんじゃこ等の水産加工品を取り扱う部門 

  綜合部門:漬物、鳥類、鳥卵、つくだ煮等の加工食料品を取り扱う部門

1 新水産棟の概要(Ⅰ期エリアを含む)

(1)施設規模等

  構  造 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造

  建築面積 約29,200㎡    延べ床面積 約42,100㎡

  南北全長 約300m      東西最大幅 約150m 

  建物高さ 約20.8m(地上3階建て) 

  Ⅱ期エリア営業開始 令和5年3月22日~

  総工費 約170億

   なお、市場の整備事業は、国補助等約3割、国基準等に基づく本市負担約1割、場内事業者の皆様の

  ご負担約6割によって実施しています。

  ※施設の詳細は別添の広報資料をご覧ください。


2 見学エリアの概要

(1)施設規模等

  設置場所 新水産棟西側2階    総延長 約260m

  通路幅 約1.5~4m         天井高 約2.2m

  供用開始 令和5年4月1日~     供用時間 午前5時から午後5時まで 

  閉所日 水曜日(祝日を除く)及び年末年始(12月31日~1月4日)

  見学料 無料         

  整備費 約1.5億円

     ※営業・物流動線とは完全に分離し、見学者の安全と食品の衛生管理を確保 


(2)設置趣旨

  ア 京都市中央市場の役割や機能、重要性を知ることにより、市場流通食材の消費拡大につなげる。

  イ 「京の食文化」の奥深さや素晴らしさに触れることにより、その更なる継承・発展につなげる。

  ウ 産地や食材の大切さを学ぶことにより、食育の振興や食品ロスの削減につなげる。 

   という大きく3つのねらいに基づき、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」に代表される食文化の振興や   

  SDGsの実現などに寄与していきます。

   また、近隣施設等との連携により、「京都駅西部エリア」をはじめとする地域の活性化に貢献します。

   ※展示内容の詳細は別添の広報資料をご覧ください。

3 京都基準の概要

(1)  策定の目的

 新水産棟が有する様々な衛生機能を適切に運用し、商品の鮮度保持や付加価値の向上等につなげ、全国の出荷者や小売業者、料理飲食店等の取引先から選ばれる市場を目指すとともに、市民をはじめとする消費者の皆さまに、これまで以上に安全・安心な生鮮食料品等をお届けする。

(2)  「京都市中央市場衛生管理基準手引書<塩干部門>」のポイント

 卸売業者や仲卸業者に義務付けられている「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理※1」に加え、市場業務に対応する国際基準(PAS221※2)を独自に取り入れています。

(3)  今後の展開

 京都基準(ステップ1~ステップ2)を部門(鮮魚、塩干、青果)ごとに段階的に策定し、事業者にFSSC22000※3等の国際規格の認証取得を促します。

 ※1 HACCPの考え方を取り入れた衛生管理:小規模な事業者等において、各業界団体が作成した手引書を参考にし、簡略化された方法により行う衛生管理。

 ※2 PAS221:BSI(英国規格協会)が発行する食品卸・小売業における食品安全のための一般衛生管理プログラム。

 ※3 FSSC22000:オランダの非営利団体「FFSC(食品安全認証団体)」がISO22000とBSI(英国規格協会)PAS221等を組み合わせて開発した、厳格な食品安全に関する国際マネジメントシステム規格。

(4)  手引書の閲覧方法

 以下のホームページ(京都市情報館)からダウンロードできます。

 https://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/page/0000309654




4 主な整備経過及び今後のスケジュール

スケジュール
   年度             施設整備
平成26年度

・「京都市中央市場施設整備基本計画」策定(平成27年3月)

令和3年度

・新水産棟Ⅰ期エリア(鮮魚部門)供用開始(令和3年9月22日~)

令和4年度

・新水産棟Ⅱ期エリア(塩干・綜合部門)供用開始(令和5年3月22日~)

・新青果棟整備実施設計の完了

令和5年度以降

・見学エリア供用開始(令和5年4月1日~)

・新関連棟整備工事(令和8年度完成予定)

・新青果棟整備工事(Ⅰ期エリア:令和7年度完成予定)

・新青果棟整備工事(Ⅱ期エリア:令和10年度完成予定)

令和9年に迎える市場開設100周年に向け、引き続き市場関係者と連携しながら、再整備に取り組んでいきます。

広報資料

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京都市中央市場衛生管理基準手引書(塩干部門)

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お問い合わせ先

京都市 産業観光局産業企画室中央卸売市場第一市場

電話:075-311-6251

ファックス:075-311-6970

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