第147回京都市中小企業経営動向実態調査
ページ番号316134
2023年8月22日
広報資料(市政・経済同時)
令和5年8月22日
産業観光局(産業企画室 222-3325)
第147回京都市中小企業経営動向実態調査
京都市では、市内の中小企業者の経営実態や経営動向を把握するため、四半期ごとにアンケート調査を実施しています。この度、第147回(令和5年度第1四半期)調査を実施し、その結果をまとめましたので、お知らせします。
また、今回は付帯調査として、担い手確保について調査しましたので、その結果の概要も併せてお知らせします。
調査概要<市内中小企業の景況について>
調査目的:京都市域中小企業の経営実態を把握し、経済行政に反映させる。
調査時点:令和5年6月
調査対象期間:令和5年4月~6月期(3箇月実績)/令和5年7月~9月期(3箇月見通し)
調査方法:郵送アンケート
回収状況:製造業372社、非製造業428社、計800社に対しアンケートを送付。487社が回答(回収率60.9%)
○ DI=Diffusion Index(ディフュージョン・インデックス)
増加、上昇などと回答した企業の企業割合から、減少、低下などと回答した企業割合を差し引いた数値。50を基準として、それより上である場合は、上向き傾向を表す回答が多いことを示し、下である場合は、下向き傾向を表す回答の割合が多いことを示す。
結果概要
1 今期(令和5年4月~6月期)実績
・ 今期の企業景気DIは、全産業で+1.4ポイント(53.2→54.6)。引き続き、原材料の価格高騰等の影響により、厳しい状態であるという意見が見られたが、一方、コロナ禍からの改善・回復を示す前向きな意見も多く見られた。また、基準となる50ポイントを5期連続で上回る結果となった。
・ 業種別では、製造業で+0.9ポイント(50.7→51.6)。非製造業で+1.6ポイント(55.5→57.1)。
・ 製造業については、「西陣」「印刷」「機械」の3業種でDIが上昇(他5業種のうち4業種は低下、1業種は横ばい)。非製造業では、「卸売」「小売」「飲食・宿泊」の3業種でDIが上昇した(他3業種は低下)。
・ また、観光関連については、人手不足を懸念する意見があり、DIについても▲1.4ポイント(87.1→85.7)となったが、コロナ禍の影響が緩和して観光客が増加した等前向きな意見が多く、引き続き、高いDI値を維持している。2 来期(令和5年7月~9月期)見通し
・ 来期の見通しについて、全産業の企業景気DIは、今期実績と比較して▲5.1ポイント(54.6→49.5)。コロナ禍からの回復を示す前向きな声がある一方、仕入れ難やコスト高の継続を懸念する声もみられ、今期実績比でDIは低下して、基準値の50ポイントは下回った。
・ 業種別では、製造業が▲1.6ポイント(51.6→50.0)で基準値の50ポイントと同値。非製造業が▲8.1ポイント(57.1→49.0)で基準値の50ポイントを下回った。
・ 製造業のDIについては、「印刷」「窯業」「金属」の3業種でDIが上昇(他4業種が低下、1業種が横ばい)。非製造業では、「情報通信」「サービス」の2業種でDIが上昇した(他4業種は低下)。
・ 観光関連は、▲25.9ポイント(85.7→59.8)と低下しているが、基準値の50ポイントは上回った。外国人観光客の増加など前向きな意見がある一方、仕入コスト上昇や人手不足を懸念する声があった。
3 当面の経営戦略
・ 当面の経営戦略として、「営業力の強化(60.1%)」を挙げる企業が、前回調査に引き続いて最も多くなっている(割合は前期から▲2.8ポイント)。
・ 順位は次いで「人材確保・育成(59.1%)」、「生産・経営の合理化(30.8%)」、「新商品の開発・販売(30.2%)」となった。前期比では、「生産・経営の合理化」と「新商品の開発・販売」の順位が入れ替わった。
4 経営上の不安要素
・ 経営上の不安要素では、前期は、「原材料価格上昇」を挙げる企業が42.9%と最も多かったが、今期は「人材育成(40.9%)」(+6.3ポイント)が最も多く、次いで「原材料価格上昇(37.3%)」であった。物価高に起因する要素が1位ではなくなったが、引き続き影響は大きい。また「人手不足(29.0%)」は、前期比で4.4ポイント上昇。「飲食・宿泊」では、「人手不足(60.0%)」が不安要素の1位となった。
・ 製造業では8業種中4業種で「原材料価格上昇」が最も多かった。非製造業では6業種中4業種で「人材育成」が最も多く、採用や研修などを課題と考えていることが窺える。
5 新型コロナウイルス感染症による売上の減少(令和5年3月~5月)
・ 企業の直近の売上(令和5(2023)年3月、4月、5月)について、約7割の企業が、コロナ前の平成31/令和元(2019)年の同月と比較して「売上が減少している」と回答した。
・ また、令和4(2022)年3月、4月、5月との比較では、「売上が減少した」と回答した企業が約5割。
付帯調査概要<担い手確保について>
・ (広報資料)第147回京都市中小企業経営動向実態調査概要 4~6ページ 及び
・ (別紙2)付帯調査/担い手確保について
を御参照ください。
広報資料・詳細調査結果
- (広報資料)第147回中小企業経営動向実態調査概要(PDF形式, 503.74KB)
- (別紙1)市内中小企業の景況について(PDF形式, 7.88MB)
- (別紙2)担い手確保について(PDF形式, 1.83MB)
- (参考)第147回調査票(PDF形式, 260.99KB)
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お問い合わせ先
産業観光局 産業企画室
電話: 075-222-3325 ファックス: 075-222-3331