スマートフォン表示用の情報をスキップ

「旧鳴滝寮」宿泊施設計画

ページ番号293950

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

2022年1月24日

 京都市では,地域の魅力を活かした宿泊施設を開業しようとする事業者の皆様等から相談を受け,計画検討の初期段階から地域住民と事業者を橋渡しし,地域住民の生活との調和を前提として,地域の活性化等に寄与するとともに,そこでしか味わえない奥深い京都の魅力が体験できる,より良い宿泊施設計画となるよう支援する「上質宿泊施設誘致制度」を推進しています。

 この度,同制度に基づき,上質宿泊施設計画者から上質宿泊施設計画書の提出があったため,本市において,外部有識者の意見を聴取しつつ,計画書の内容を確認し,下記のとおり,上質宿泊施設候補として選定いたしましたので,お知らせいたします。

 

                                記

 

1 上質宿泊施設計画者名

 株式会社ホテルニューアワジ(代表取締役社長 木下 学)

 

2 建築計画等の概要 (詳細別紙)

 ⑴ 所在地 京都市右京区宇多野御屋敷町14

 ⑵ 敷地面積 3,158.00㎡

 ⑶ 建築面積 794.88㎡

 ⑷ 延床面積 1,253.42㎡

 ⑸ 建物高さ 10.233m

 ⑹ 構造・規模 木造,地上2階

 ⑺ 客室数 10室(最低面積56.28㎡,最高面積138.20㎡)

 ⑻ 付帯設備 レストラン,バー,茶室 等

 ⑼ 主な都市計画上の条件等

 

用途地域

第一種低層住居専用地域(過半)/第一種住居地域

高度地区

10m高度地区/12m第二種高度地区

建ぺい率

30%/40%

(風致地区条例による)

容積率

80%/200%

その他

風致地区(第二種地域,第五種地域),

眺望景観保全地域(近景・遠景デザイン保全区域),

宅地造成工事規制区域,屋外広告物規制区域

【位置図】


 

【「旧鳴滝寮」の外観】


 


 


 

【「旧鳴滝寮」の内観】


 


 


 

3 「上質宿泊施設候補選定のための有識者会議」による意見概要

 「上質宿泊施設誘致制度要綱」では,上質宿泊施設計画者から計画書の提出があった場合,本市が上質宿泊施設計画に期待する事項(地域・周辺との調和や京都経済活性化など約30事項)について外部有識者の御意見を聴取しつつ,本市において,上質宿泊施設として適当であるかどうかを総合的に判断することとしています。

 本計画について,令和3年12月21日に有識者会議を開催し,御意見を聴取した結果,以下のように御講評いただきました。

【令和3年12月21日:有識者会議講評】
 

⑴ はじめに

○ 計画地が所在する右京区宇多野・鳴滝地域は,平安時代から山稜の地とされ,明治初めに宇多野村として多くの文化人や経済人が住まう格調高い住宅地とされた。1939年に京都電燈重役の邸宅として建築された「旧鳴滝寮」は,この時代の宇多野を象徴する建物で,今では市内でも数少ない昭和初期の大規模邸宅建築として,京都市の「京都を彩る建物や庭園」に選定されている。

○  上質宿泊施設候補の選定について(「旧鳴滝寮」宿泊施設計画) 「旧鳴滝寮」は,戦後長らく,京都市交通局の保養所として使用されたが,2015年に民間に売却された後は,所有者が変遷し,当時の建築物や庭園が滅失する恐れが生じた。この計画は,貴重な歴史的建築物を良好な状態で維持・継承するための保存・活用計画を立て,敷地の過半を占める第一種低層住居専用地域に相応しい上質な宿泊施設として,文化的価値を保護するものである。

⑵ 周辺住民との合意形成状況について

○ 事業者は,今回の計画について,周辺住民の理解を得るため,協議を続けてきた。旧鳴滝寮は,もともと地域に親しまれた建築物で,長年保養所として使用された経緯もあり,周辺住民から宿泊施設(ホテル)への特段の意見はなかった。一方,計画地前の交差点の安全性が地域にとって長年の課題で,ホテル開業で交差点への交通負荷が増大することに,周辺住民の懸念があった。そこで,事業者は所轄警察署等に相談しつつ,周辺住民と改善に向けた協議を重ね,計画についての最終的な理解を得た。

⑶ 計画内容への評価

○ 事業者は,「旧鳴滝寮」の歴史的・文化的価値と宇多野・鳴滝地域の格調を十分理解した上で,良好に保存された建築物と庭園が堪能できる上質な宿泊空間として整備することを計画している。また,事業者は岡山県津山市において,重要文化財に指定された造酒屋であった町家を宿泊施設として運営する実績を有している。この計画でも,国の有形文化財登録を視野に再生する計画で,地域住民や市民が守り育てた建築物や庭園を,良好な状態で未来に維持・継承しようとしている。

○ また,周辺住民から懸念が示された交差点の安全性の問題については,事業者は「上質宿泊施設誘致制度」の趣旨を理解し,敷地外駐車場の確保による交差点の負荷軽減や,敷地の一部提供による公共の歩行空間の整備等,具体的な提案を示し,その姿勢と計画内容は,観光の力が地域課題の解決に貢献する好事例になり得るものと評価できる。

⑷ むすびに

○ 本計画は,「上質宿泊施設誘致制度」における「地域資源活用タイプ(歴史的建築物タイプ)」として計画されたものであり,京都市が市内に立地する宿泊施設に求める,多様で魅力ある施設の拡充に資するものと評価できる。本計画を好事例として,特色ある上質な宿泊施設が多様性を有することにより,観光による伝統文化や文化財の維持・継承が促進され,京都市の都市格がより一層向上することを期待する。

4 選定理由

 本市において,上質宿泊施設計画書の内容を総合的に確認したところ,有識者会議で講評いただいた,貴重な歴史的建築物を維持・継承するための保存活用や,周辺住民との合意形成状況などに係る評価に加え,その他の事項についても,以下のとおり,評価することができます。

 その結果,本計画は,地域資源を活用した上質なサービスを提供する宿泊施設であると認められ,本市が市内に立地する宿泊施設に求める,多様で魅力ある施設の拡充に資するものと評価できるため,上質宿泊施設候補として選定いたします。

【主な評価内容】

○ 既存建築物の景観的・文化的価値への影響を勘案し,増築棟を必要最低限の規模としているほか,近隣の住宅地のプライバシーや,騒音・振動,臭気等にも配慮した対策を講じるなど,周辺地域に調和した計画となっている。

○ 伝統産業製品をはじめとした市内産品の活用や,各種サービスにおける市内事業者との積極的な連携が計画されているほか,雇用創出にも資する計画となっており,広く京都経済への貢献が期待される。

○ 長期滞在が可能な客室空間や付帯設備が用意されているほか,和の文化や地域の魅力を活かした文化プログラムが提供されるなど,滞在型の宿泊観光の促進に資する上質な宿泊サービスが計画されている。

○ 計画者は,新型コロナウイルス感染症の影響下においても,法人グループ全体で安定的な経営を維持しているため,本計画の運営で不測の事態が生じた場合においても,事業継続が可能であると見込まれる。

 

5 今後の予定

  令和4年2月~   中高層条例に基づく手続き

              公聴会に準じる周辺住民への説明

              建築審査会

              建築工事(約9箇月)

  令和5年春頃    開業

 

 

【上質宿泊施設候補選定のための有識者会議委員】(五十音順敬称略)

氏名

役職

赤星 周平

公益社団法人京都市観光協会 事務局次長

濱崎 加奈子

公益財団法人有斐斎弘道館 代表理事

宗田 好史

京都府立大学文学部和食文化学科教授

山田 陽子

公認会計士

横山 健一郎

ホテルプロジェクトアドバイザー

○ 

◎:座長 ○副座長

 

上質宿泊施設候補の選定について(「旧鳴滝寮」宿泊施設計画)

Adobe Reader の入手
PDFファイルの閲覧には Adobe Reader が必要です。同ソフトがインストールされていない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Reader をダウンロード(無償)してください。

このページに対してご意見をお聞かせください

このページは役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?

お寄せいただいたご意見は、今後のホームページ運営の参考とします。

お問い合わせ先

京都市 産業観光局観光MICE推進室

電話:075-746-2255

ファックス:075-213-2021

フッターナビゲーション