京都市中央卸売市場第一市場 新水産棟整備に係る基本設計について
ページ番号237795
2017年5月24日
お知らせ(経済同時)
平成29年5月24日
産業観光局(担当 中央卸売市場第一市場 tel 075-311-6274)
京都市中央卸売市場第一市場 新水産棟整備に係る基本設計について
日本初の中央卸売市場として昭和2年に開設した第一市場は,これまで90年もの永きにわたって,市民の食生活や世界に誇る「京の食文化」を支えてまいりました。
しかしながら,主要建築物が築後30年以上を経過し,施設の老朽化が進む中,物流の高度化や更なる安全・安心の確保など,今日求められる社会的なニーズに十分に応えられていない状況にあります。
このため,第一市場が,将来にわたって,生産者に選ばれ続け,市民に安全・安心な生鮮食料品等を安定的に提供するとともに,国内外の観光客に「京の食文化」の魅力を広く発信できるよう,平成27年3月に「京都市中央市場施設整備基本計画」を策定し,これまで再整備に向けた取組を進めてまいりました。
この度,再整備の第一歩となる新水産棟整備に向け,基本設計を取りまとめましたので,その概要をお知らせいたします。
新水産棟整備基本設計の概要
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1 新水産棟整備基本設計の概要
(1) 施設概要
構造 鉄骨造及び鉄骨鉄筋コンクリート造
階数 地上3階,塔屋2階建
建築面積 約28,800㎡
延べ床面積 約41,400㎡
建物高さ 約21m
現状 | 基本設計 | 備考 | ||
水産エリア | 約32,400㎡ | 約20,200㎡ | ||
卸売場 | 約11,600㎡ | 約4,800㎡ | ||
仲卸売場 | 約15,600㎡ | (1F)約12,700㎡ (3F) 約1,600㎡ | ピッキングエリア含む | |
活魚スペース等 | 約5,200㎡ | 約1,100㎡ | 新水産棟内に集約 | |
綜合エリア | 約2,600㎡ | 約1,000㎡ | 新水産棟内に集約 | |
新機能 | - | 約5,950㎡ | ||
トラックバース | - | (1F) 約4,300㎡ (3F) 約700㎡ | ||
見学者用通路 | - | (2F) 約900㎡ | 通路距離約260m | |
ガイダンスルーム | - | 約50㎡ |
(2) 主な特徴
ア 衛生管理の向上
- 閉鎖型施設として衛生管理エリアを設定
(サニタリールームや仕切り壁を設置し,エリア毎に必要となる温度管理や衛生管理を徹底)
- 最新の食品安全国際規格であるFSSC(※)への対応
※ 「FSSC」とは,これまでの食品安全マネジメントシステムを発展させ,フード・テロ対策や原材料及びアレルギー
物質の管理などを追加した食の安全を守るための国際的な仕組み。既に,アメリカ・EUなど多数の先進国や
大手企業が導入しており,輸出や量販店との取引の拡大が期待できる。
イ 物流の効率化
- 入荷用及び出荷用トラックバースの設置
ウ 商いの活性化
- 買出人動線の集約
- 水産仲卸店舗に隣接した綜合食品店舗の配置
エ 市民との交流
- エントランスホール及びガイダンスルームの設置
- 見学者用通路の設置(「賑わいゾーン」との円滑な連携を検討)
- 市民交流イベントの開催
オ 環境への配慮
- 太陽光発電及びマイクロコージェネレーションシステムの導入
- LED照明及びBEMSの採用
カ 建物の耐震性及び災害時の業務継続対策
- 構造の強化(構造耐震指標:Is≧0.75を確保)
- マイクロコージェネレーションシステム(再掲)及び非常用発電機の導入
- 井水の利用(災害時に水道代替として活用)
(3) 概算工事費
(4) 基本設計受託者
2 今後のスケジュール
平成30年 3月 実施設計完了
6月 水産事務所棟解体完了
9月 新水産棟整備工事着工
平成33年度 新水産棟第一期完成
平成34年度 新水産棟第二期完成
平成37年度 新青果棟第一期完成
平成40年度 新青果棟第二期完成
お問い合わせ先
産業観光局 中央卸売市場第一市場
電話:075-311-6274
ファックス:075-311-6970