市内産木材の需要拡大など山村地域振興について~京都の町並みに市内産木材を~
ページ番号178262
2015年2月10日
市長記者会見資料
平成27年2月5日
産業観光局農林振興室 電話222-3351
市内産木材の需要拡大など山村地域振興について
~京都の町並みに市内産木材を~
京都市の面積の約75%を占める森林を健全に保ち,大規模な土砂災害の防止や美しい景観を守るためには,地域林業を活性化させることが不可欠です。
そのため,本市では,木材の需要拡大を喫緊の課題と捉え,「京都市公共建築物等における木材利用基本方針」を定め,市内産木材である「みやこ杣(そま)木(ぎ)」を,まずは本市が率先して利用することで,民間への利用拡大に繋げる取組を精力的に進めてきましたが,昨今の円安や地方創生の動きから,国産材に対する注目が急速に高まりつつある状況は,市内産木材の魅力を発信し,需要を拡大する絶好の機会と認識しています。
この度,京都らしい屋外広告物への市内産木材の普及を図るとともに,建築資材への需要を拡大するための加工施設を整備することにより,林業を活性化しようとするものです。併せて,山村に暮らす農林業者の所得向上に繋がる6次産業化を支援し,地域の振興を図ってまいります。
取組内容
1 屋外広告物への市内産木材の普及促進(予算案:3,000千円)
京都の町並みや風情に調和した屋外広告物への市内産木材の利用助成
[支援内容]
商店などの事業者を対象に1件当たり10万円を上限として,市内産木材の材料代9割相当を助成 【写真1参照】
2 製材加工施設の整備支援(予算案:330,000千円,事業費:660,000千円)
市内産木材をはじめとする国産材の需要拡大に向けた製材加工施設整備助成(1/2,京北地域を予定)
[支援内容]
一般的な在来軸組工法のほか,現場施工が容易な金物工法(図1参照)にも対応した加工機※1,
2×4パネル※2(図2参照)の加工機の導入,建屋整備
※1 一般的な加工機は最大加工寸法が15cm×45cm×6mであるが,今回導入する加工機は30cm×125cm×10m
まで対応可能
※2 厚さ2インチ(約3.8cm)×幅4インチ(約8.9cm)の角材で作った枠組に構造用の合板を張り合わせたパネル
3 山村地域における新たな特産品開発支援(予算案:17,300千円,事業費:21,620千円)
各地域の特性を生かしつつ,地域ごとに特色のある様々な手づくり加工品の開発等を支援する。
⑴ わさび
豊富で清らかな水を利用し,美しい棚田を維持しながら,休耕田等において新たな特産品となるわさびの
栽培に向けた営農環境(農道水路)の整備支援(宕陰(とういん)地域(樒原(しきみがはら)))
⑵ 京の花街(はなまち)みょうが※3
新京野菜「京の花街みょうが」(写真4参照)を使用した特産物(しば漬け等の漬物)(写真5参照)の加工施設の
整備支援(広河原地域)
地域の新たな特産品としての「京の花街みょうが」の導入(宕陰地域(樒原))
※3 京都大学大学院農学研究科の協力の下,開発した新京野菜の一つで,通常のみょうがに比べて大きく,
紅色(べにいろ)の発色が良く,香りも良いのが特徴(写真5参照)
【参考】
<これまでの市内産木材の利用促進に係る主な取組>
・住宅リフォームにおける市内産木材の利用助成(H18~)
・市内産木材認証制度の創設(H19)
・2千㎡以上の建築物への市内産木材の利用義務付け(H24~)
・京都市公共建築物等における木材利用基本方針の策定(H25)
・区総合庁舎,横断防止柵等,公共施設及び公共工事での利用
・学校図書館の机や椅子などへの計画的かつ継続的な木材利用(H25~)
・市内産木材の利用助成の対象を新築及び店舗にまで拡充(H25~)
・バスの駅への市内産木材の構造材等としての利用(H25~)
年度 | 助成件数 | 備考 |
---|---|---|
平成22年度 | 19 | 北山丸太2割使用義務付け |
平成23年度 | 19 | |
平成24年度 | 21 | |
平成25年度 | 37 | 新築,店舗等を補助対象に追加(うち店舗等6件) |
平成26年度 | 35 | 平成26年12月末時点(うち店舗等6件) |
年度 | 区分 | 加工量 |
---|---|---|
平成25年度 | 国産材 | 2,366 m3 |
(実績) | うち市内産木材 | 12 m3 |
平成30年度 | 国産材 | 6,300 m3 |
(目標) | うち市内産木材 | ※2,400 m3 |
【写真1】屋外広告物への市内産木材利用イメージ
【図1】
【図2】
【写真2】
【写真3】
市長記者会見資料
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お問い合わせ先
産業観光局 農林振興室
TEL:075-222-3351