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京都市次世代環境配慮型住宅 ~エコリノベーション・京町家~

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2015年5月21日

京都市次世代環境配慮型住宅 ~エコリノベーション・京町家~

※一般公開は終了しております。多数ご来場いただきありがとうございました。
外観写真

現代のエコな最新技術と京町家の知恵と工夫が融合

 京都市では,産学公の連携により設立した「スマートシティ京都研究会」での検討を踏まえ,省エネルギーの推進や再生可能エネルギーの普及拡大を図るとともに,京都の町並みを形成し京都らしい暮らしの文化を継承している京町家を住宅ストックとして活用するため,「現代の先端技術」と「京町家の知恵・工夫」が融合した「次世代環境配慮型住宅」のモデル住宅となる改修型京町家の普及促進に取り組んでいます。

 実際の改修モデル住宅において,居住された状態で省エネルギー効果の検証を進め,検証結果を情報発信するとともに,本改修住宅を,エネルギーを上手に活用・制御する住宅の一つのモデルとして住宅関連業界・事業者と連携し普及促進を図っていきます。

スケジュール

  • 改修モデル住宅公開:平成26年8月~平成27年1月
  • 居住実証:平成27年6月から1年間

改修住宅の概要

  • 所在地:京都市下京区(醒泉学区内)
  • 床面積:延べ84.17㎡(1階44.03㎡,2階40.14㎡)
  • 連棟住宅のうち1棟を改修し,以下のエネルギー関連設備や建築仕様を導入。 

事業主体

京都市次世代環境配慮型住宅エネルギー実証協議会

構成:大阪ガス株式会社,冨家建築設計事務所,株式会社日新システムズ,株式会社八清,公益財団法人京都高度技術研究所,京都市

機器提供協力企業

株式会社京セラソーラーコーポレーション(太陽光発電システム)

株式会社日新システムズ(HEMS)

モデル住宅の「現代の先端技術」と「京町家の知恵と工夫」の紹介

パース

1 太陽光発電システム

太陽エネルギーから電力を生み出し,家庭で使用する電力として活用するとともに,余った電力による売電収入が得られます。モデル住宅は太陽電池容量2.28 kWを導入。

太陽光パネル設置に際し,屋根構面の強化や屋根の軽量化,断熱材の設置を施工されるケースも多く,これらは京都市の耐震リフォーム,省エネリフォームの補助金対象となります。

2 家庭用燃料電池システム(エネファーム)

ガスを使って発電し,発電時に発生する熱でお湯を作る設備で,太陽光とのダブル発電により環境的にも経済的にも高い効果を創出します。モデル住宅では発電・排熱の総合効率95%(現市販品としては最高値)を採用するとともに,自立運転機能を有し,停電時にも電力の供給が可能です。また,通常左右並んで配置される燃料電池発電ユニットと排熱利用給湯暖房ユニットをそれぞれ庭の両端に離れて配置するなど,限られた庭スペースと景観を生かす工夫を施しています。

家庭用燃料電池

3 京の底冷えを和らげる床下空調

床下と居室間を高気密・高断熱仕様とするのではなく,空気の流れを一定確保し,床下の温度,湿度を調整する「建物にやさしい仕様」という京町家の利点を生かしつつ,冬場は京の底冷えを緩和するため,床下に温風を送り込みます。また夏場は床下の無双窓を開け,自然通風で熱を放出させます。

4 縁側

奥の座敷と庭をつなぐ縁側空間は,室内外の温度差を和らげる環境調整空間の機能を果たす京町家の知恵が生かされた建築仕様です。
縁側

5 出格子

家の外側から内側が見えにくい格子状の出窓空間は伝統的な京町家の外観デザインのひとつであり,表通り側からの通風の確保や環境調整空間の機能も果たします。
出格子

6 トップライト

伝統的な町家に見られる火袋に天窓を設け自然光と風を取り入れることで,隣家と接する狭隘な住空間においても,明るさと通風を居室内に確保します。
トップライト

7 HEMSによる電気,ガス,温湿度の計測と「見える化」

時間ごとの電気使用量や発電量を見える化し,効率的なエネルギー使用に役立てるHEMS(家庭用エネルギーマネジメントシステム)。モデル住宅では,付加的にガス使用量や温度・湿度の計測・見える化も可能となり,実証に活用します。

8 複層ガラス

居室内の断熱性に最も大きく影響するのが開口部(窓部分)です。窓ガラスを複層ガラスに変え,さらに太鼓貼障子との組み合わせで断熱効果を大幅に高めています。

複層ガラス

9 断熱材

夏場に居室内に入ってくる熱を防ぎ,冬場に居室内から逃げていく熱を抑えるために,外壁や屋根等に断熱材を設置することで住宅の省エネ性能が大きく向上し,光熱費の削減につながります。

断熱材

一般公開について

※一般公開は終了しました。

公開期間

以下の期間において,一般公開を行いました。

  • 平成26年8月30日(土曜日)~平成27年1月30日(金曜日)

公開終了後の販売

本改修住宅は,事業趣旨を理解いただいた個人の方に販売し,居住実証実験にご協力いただきます。

協議会による実証

 住宅購入者の入居後(平成27年6月以降)1年間,実際の使用電力量・ガス量,室内外の温湿度の計測を行い,省エネ効果等を分析するとともに,居住者への住み心地アンケートを実施します。

 また,京都大学大学院工学研究科の鉾井修一教授及び伊庭千恵美助教のご協力により,改修前後の建物外壁・内壁の熱伝導率,熱損失率等の計測・分析を合わせて行います。  

 上記の実証結果については,市民や住宅・建築関連業界等に広く情報発信し,今後の京町家改修のモデルの一つとして普及促進を図ります。

問合せ先

事業内容に関すること

京都市産業観光局新産業振興室

〒604-8571

京都市中京区寺町御池上る上本能寺前町488番地

TEL:075-222-3324

パンフレット

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お問い合わせ先

京都市 産業観光局産業イノベーション推進室

電話:075-222-3324

ファックス:075-222-3331

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