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第11回食の拠点機能充実戦略委員会

ページ番号63203

2009年7月10日

 このたび,京都市中央卸売市場第一市場第11回食の拠点機能充実戦略委員会を開催いたしましたので,その内容について以下のとおり,お知らせします。

 

1 日時 平成21年4月15日(水曜日)午後2時から午後3時30分まで

2 場所 ホテルセントノーム京都 平安の間

3 出席委員 18名 (50音順・敬称略)

出席委員
 京都市中央卸売市場協会         副会長 池本周三
 京都青果小売商組合連合会     会長 石塚清三
 京都市中央卸売市場協会    会長 内田昌一
 京都水産物小売団体連合会     会長 岡本 勲
 京都市小学校給食研究会    会長 小川初美

京都たべもの文化研究会         代表   

 河本ひさ子
 ジャーナリスト(元株式会社京都新聞社論説委員) 関根英爾
 京都市中央卸売市場協会    副会長 田中 一
 京都市中央卸売市場協会    副会長 奈佐隆司
 NPO法人京都土の塾          理事長 八田逸三
 京都大学大学院農学研究科   教授 伏木 亨
 株式会社京都リビング新聞社  編集部編集長 藤田晶子
 京都大学大学院農学研究科   准教授 細野ひろみ
 市民公募委員 堀 洋子
 社団法人京都市観光協会    専務理事 湊 二郎
 KBS京都              ラジオパーソナリティー 山崎弘士
 NHK京都放送局アナウンス     副部長 吉田 賢
 京都市中央卸売市場第一市場   場長 上田典男

4 内容

(1)開会あいさつ

   京都市中央卸売市場第一市場 場長 上田典男

(2)委員紹介

(3)平成20年度食の拠点機能充実事業報告について

   パワーポイントを使い,スクリーンに映して,事務局から報告

(4)平成21年度食の拠点機能充実事業計画について

   レジュメを使い,事務局から説明

(5)意見交換

 議長:内田委員長

○ 平成19年3月にマスタープランを策定し,大きく分けて施設整備と京の食の拠点としての機能の充実を図ることの2点を掲げている。主に施設の整備について,現在,本市場の施設をより高度化する狙いで,青果及び水産物の加工配送センターの整備を進めている。また,今後は,都市計画決定よるエリア外となった2か所の土地についても,周辺のにぎわい作りと関連させる方向で活用できないか考えている。それとともに,食育,食文化の拠点としての機能も作り出していきたいと考えているが,具体的な内容についてはまだ検討中である。

○ 京都には子どものための観光がない。そのようななかで,現在,梅小路公園に水族館構想とJR西日本による鉄道博物館の建設計画があるが,これらの計画によって梅小路公園が子どもの観光の一つのスポットになると考えられる。京都市中央卸売市場においてもこれらと関連するような,子どもの視点,観光の視点を取り入れた事業を考えていただきたい。

○ 食育指導員等,食育に関する他の取組のなかでも本事業と関連できるものについては関連させていきたい。

○ リサイクルを含め,食べ物がどのように循環しているのかについて関心があるのだが,リサイクルを進めるためには,まず市民が喜び楽しめるような食に関するイベントや施設整備等を形作ったうえで,問題があれば解決していってはどうかと考える。

 また,消費者の産地に対する関心が高まっているが,その川上である産地と川下である消費者を結ぶ中間層のところの勉強をもう少し充実させてもらいたい。

○ 市場のゴミを有機肥料にする試みは今までもいろいろと行ってきたが,経済面などの諸問題があり,実現できていないのが現状である。有機肥料にするよりもはるかに安い肥料ができているなかで,京都市中央卸売市場の経済面も含めて考えると,清掃工場に持って行くのがいいという考えになっているのが現状である。

 しかし,取組むべき課題であり,都市によっては家庭ゴミの有機質を近くの農村に返す取組がなされているところもある。

○魚アラのリサイクルについては,10年ほど前に横大路にリサイクルセンターを作り,仲卸業者も小売業者もすべて,そこに魚アラを持っていく仕組みを作った。平成19年度からは建物の老朽化等に伴う建て替え整備を行い,平成20年4月から京都市の直営で運行し,リサイクルに対してきちんと取組んでいる。

 ○リサイクルを行うに当たっては,経済面の問題が一番大きい。作られた有機肥料が活用されるためには,まず,全市民の認識が,価格よりも地球環境の負荷の軽減が優先されるという考えにならなければならない。

 市場のゴミを有機肥料にすること自体はそれほど難しいことではない。

 ○個人的に,有機肥料をもらって家庭菜園をしているが,購入単位が大きいことや運搬の労力等を考えると,京都市中央卸売市場であれば,もっと簡単にこのような良い肥料ができるのではないか。多少の経費はかかるであろうが,それを売ることで回収できるのではないか。最近は家庭菜園等も増えており,消費者はそのような本物の肥料を求めている。

○山形県長井市では,レインボープランと言って,食の残さをすべて農業の堆肥に変える取組みを行っている。京都市でも,家庭から出た天ぷら油を回収し,バイオディーゼルとして活用しているが,リサイクルは混ざりものがあってはいけないため,市民の意識が非常に高くないとできない。京都市中央卸売市場でそのような食の残さを整理するための費用として,市民から環境税のようなものを徴収することができればよいが,それほどきちんとしたことを行わない限り,リサイクルもただのゴミでしかない。

 しかし,小さな団体でそのような取組みを行っているところはあるので,そのなかで盛り上がっていけばよいのではないかと思う。

 ○子どもたちも会員として参加し,本物の食材等に触れ,流通について知ることで,もっと食を大切にするようになるのではないかと思う。しかし,子どもたちにはなるべく費用のかからないものを紹介したいため,年会費が必要な点が支障になっている。もっと多くの子どもたちにこのような取組に参加させてあげたい。

 ○「食と農」というのが今の流行で,本紙でも体験農園について取り上げたところ,読者からの申込が殺到した。そのように関心の高い人たちが多いのに,食の拠点の事業の参加者数が,60人や80人と少ないのが残念である。150万人の市民の数からすれば受け皿が十分とはいえない。

 まだまだこの事業を知らない人も多いであろうし,もっと情報発信を行いながら裾野を広げ,京都市民の食に対する意識が高まればリサイクル等も進んでいくと思う。

○市場の役割等について,もっとアピールする機会があればよい。築地市場においしい寿司屋が多くあるように,京都中央卸売市場でも京都らしい料理を出すような店や催しを考えたらよいのではないか。

 また,食育について,事業のなかで小学生を対象とした取組はあるが,中学,高校と経るうちに一人で食事をする機会が増えるなどして食生活が乱れ,小学生の時に身につけた知識や記憶が崩れてしまうことも考えられる。中学生や高校生,大学生を対象とした食育の事業もあればよいと思う。

○昨年の鍋まつりで地産地消に関するブースを出展したが,その来場者の数に圧倒される。京都の食関係以外の財界人といわれる方々にも,もっと足を運んでもらい,あの来場者の数を目にしてもらえれば,京都市中央卸売市場が本当に重要な京都の拠点であるということを理解してもらえると思う。外部からも目を向けてもらい,そのような人たちの知恵を借りて,事業の推進を図っていく必要があるのではないか。また,われわれもそのお手伝いをしていきたいと考えている。

○かなり充実した事業が行われており,引き続きこの事業を進めていくことが一番大事である。内容もかなり成熟したものとなっており,これから先は各方面に働きかけ,横の連携を強化していくことで,この事業もさらに幅広く進展していくのではないか。

 また,すでに情報誌はあるが,ホームページ等,もっと身近に接することができる情報発信の仕方も考えていけばよい。

○些細なことではあるが,まず,この事業がほとんど土日に行われている点がありがたい。やはり,平日に来ることができない人たちも大事な層であるため,これからも土日での事業を進めていってほしい。

 また,日本の食について,世界では,その品質の高さや料理人の思い入れ等さまざまな観点から日本料理は優れているという考えが定着しており,その地位が高まっている。

 しかし,当の日本人が日本料理についてあまり関心を持っていない状況であり,なんとかしていかなければならない。特に,京料理は日本料理の真髄であり,その良さをしっかり伝えていかなければならない。

(6)閉会あいさつ 

   京都市中央卸売市場協会 副会長 池本周三

お問い合わせ先

産業観光局 商工部 中央卸売市場第一市場
電話: 075-311-6251 ファックス: 075-311-6970

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