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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(中京のすごい人!)三若神輿会 会長 近藤浩史さん、幹事長 吉川忠男さん

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2025年7月13日

三若神輿会 会長 近藤浩史さん、幹事長 吉川忠男さん(令和7年7月13日更新)


幹事長 𠮷川忠男さん(左)と会長 近藤浩史さん(右)

 7月に入ると、京都は祇園祭が始まります。1日の吉符入(きっぷいり)から始まり、先祭りの山鉾巡行、神幸祭、後祭りの山鉾巡行、還幸祭と続きます。

 祇園祭は、平安時代前期の869年、全国に疫病が流行し、政争に敗れ亡くなった人々の祟りであると、卜部日良麿(うらべのひらまろ)が神泉苑に、国の数と同じ66本の鉾を立て、悪霊を移して穢れ(けが)を祓い、薬師如来の化身とされる牛頭天王を祀り、さらに牛頭天王を主祭神とする八坂神社から、3基の神輿を送り、牛頭天王の力での病魔退散を祈願した祇園御霊会が起源とされ、1000年以上も続いてきたお祭りです。

 今回は、この祇園祭の神幸祭、還幸祭で、中御座神輿(なかござみこし)の神輿渡御(みこしとぎょ)に奉仕されている「三若神輿会(さんわかしんよかい)」の近藤会長と𠮷川幹事長にお話をお伺いしました。

 祇園祭は山鉾巡行が有名ですが、神輿渡御も行事として非常に大切なものです。最初に鉾が町を清め、お神輿が清められた町に入る。鉾の行列が終わらないと、神輿も入れない、山鉾と神輿は切っても切り離せない関係にあるのです。しかし、現在は華やかさや注目度は、鉾のほうが上回っています。「それでも最近は、中京区民の方や観光客の皆さん、さらに『京都検定』などで勉強された方など多くの方々に神輿渡御の存在が広まり、実際に見に来てくださる方が増えてきてうれしく思います。その反面、観覧客の安全により一層気を付けていかなければならないと対応をすすめています。」と話されていました。

 「三若神輿会」は、八坂神社さんから神輿をお預かりしている組織です。12のみこし会が所属しており、それぞれの会に神輿を担ぐ輿丁が在籍しています。今年の輿丁の数は約890人で、全員が白い法被を着て神輿を担ぎます。輿丁の統制を取って、どう動くかを指示するのは𠮷川幹事長の仕事です。「お神輿は、肩で担ぐと神につながるご奉仕です。力いっぱいのご奉仕、神輿は荒々しく揺することで、神様のお力が増すといわれているので、三若の神輿は勢いよく担ぎたい。そして担いだ人たちが、終わった後、精いっぱいやったと思えるようなご奉仕をしたい」と話されました。

 近藤会長は、「町の雰囲気もだいぶ変わってきましたが、三条通はアーケードもあって、声も響くし、昔の雰囲気で迎えてくださる地域です。24日の還幸祭には、学外授業の一環として、朱雀第一小学校、洛中小学校の4、5、6年生の希望者たちが神輿をお迎えしてくれるし、お年寄りの方々は家の前で神輿に手を合わせてくださる。賑々しい(にぎにぎしい)神輿渡御ができるのも、京都三条会商店街をはじめとした地域の人々のご協力があってのことであり、我々の背筋が伸びるんです」と三若神輿会と地域との繋がりについて語ってくださいました。

 三若神輿会で神輿を担ぐことの魅力について伺うと、「輿丁の人たちは、神輿を担ぐことで『神様に対する御奉仕を頑張ろう』と意気投合する。最初は、“ええかっこ”したくて来る人もいますが、5年10年続けてくると、皆、顔が変わってくるんです。中御座神輿を担ぐということにプライドを持ち、ご神事に奉仕させてもらうことが、態度、顔つき、姿勢に現れてくるのです。終わったときに、感極まって涙を流すくらい打ち込んでいます。それを見ると、本当にありがたいなと思います。」と中御座神輿を担ぐことへのプライドや神様への奉仕の気持ちが神輿を担ぐことへの魅力に繋がっていることを教えてくださいました。

 昨今伝統産業などにおける人手不足が問題視されています。神輿業界においても人手不足が問題なのか伺うと、「三若の神輿を担ぎたい人はたくさんいるので人手不足とはなっていません。しかし、『高齢化』が問題となってます。歳をとると、神輿を担ぐことはやはり危ないです。今後は、将来の担い手である若い世代に祇園祭の歴史を教えていき、将来へ繋いでいくことが大事だ。」と力強く語ってくださいました。

<詳細情報>
 三若神輿会
 場所:中京区今新在家西町11
 電話番号:075-841-2344
 Facebook:https://www.facebook.com/sanwakamikoshikai/外部サイトへリンクします

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