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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(伝統産業)京うちわ 阿以波

ページ番号329076

2024年6月28日

京うちわ 阿以波(あいば) (令和6年6月28日更新)


 清々しい初夏を迎え、心地よい風を感じる季節となりました。今回は、これからの季節に需要が高まる「うちわ」に注目し、京うちわ「阿以波(あいば)」の女将 饗庭 麻弥(あいば まや)様にお話を伺いました。

 うちわの歴史は古く、中国の周時代(紀元前3世紀頃)には存在しており、エジプトの壁面にも描かれていました。日本には飛鳥時代(593年前後~710年)に伝わり、高貴な方々が顔にかざすように使っていましたが、庶民の間でも広がりを見せ、アクセサリーのような感覚で愛用されました。また、邪気を払う縁起物としても親しまれていました。その中でも「京うちわ」は、竹で細かく裂いて作った骨を一本ずつ放射状に並べた団扇面と、持ち手の柄(え)を別々に作成し、のちに組み合わせる手法で、繊細優雅なうちわという特徴を誇っています。



 京うちわの「阿以波」は元禄2年(1689年)近江国(現在の滋賀県)高島の「饗庭(あいば)」から京都に出て店を開いたのが始まりで、竹や紙にこだわり最良の材料を使用し、磨き抜かれた職人の技により、新しいデザインを展開し、330年余りの歴史を牽引し続けています。

 うちわは仰いで涼を感じるという印象が強いですが、阿以波の京うちわは、季節ごとの様々なデザインが芸術的で、インテリアとして飾ることも楽しめます。その繊細さからは、一目見れば心が吸い込まれる程の魅力があります。現在は3人の職人さんが、熟練した技術を用い、ひとつひとつ手作りで、唯一無二のうちわを生み出しています。

 「一度手に取っていただき、仰いでみてください。うちわによって風の質が異なります。」と饗庭さん。お風呂あがりの熱を冷ませる大きい風のうちわや、ずっと仰いでいたくなる優しい風のうちわ。うちわそれぞれに風の個性を感じます。また、風とともにほのかなお香の香りを楽しむことができます。「心地よい風を感じてほしい」と購入時にはお香を添えていただけるという粋な計らいもあります。京都の暑い夏に、上品な風を感じながら、目で見て癒される…そんな自分流の京うちわに出会ってみてはいかがでしょうか。


京うちわ 阿以波 女将 饗庭 麻弥(あいば まや)様からのメッセージ

 木版のうちわが、最近若い方に人気です。デザインは流行りのものから、定番のものまでそろえていますので、京都の夏にお好みのうちわをぜひ探しにお越しください。鞄の中から粋なうちわが出てくる…そんな流行が来ることを願い、京うちわの良さを伝えていきたいです。


<詳細情報>
   京うちわ 阿以波(あいば)
 場所:中京区柳馬場通六角下ル
 電話番号:075-221-1460
 ホームページ:https://www.kyo-aiba.jp/外部サイトへリンクします



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