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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(飲食店・ショップ)祇園小石

ページ番号327165

2024年6月10日

祇園小石(令和6年6月10日更新)


 「祇園小石」は、1936年に創業された京飴専門店です。「祇園小石」の社名について、取締役会長の山田健介さんに伺うと、京の「祇園」と鴨川の「小石」に掛けて命名されたそうです。また、祇園の風情を唄った「祇園小唄」の一節に「祇園恋しや だらりの帯よ」とあり、「親しみを感じてもらえたら」と話され、社名のこだわりを感じました。

 こだわりの飴は個包装にかかれている「一粒のくつろぎ」からも感じられます。「祇園小石の特徴は、滑らかな舌触りと繊細な色味」と話されるように、造り方も工夫されています。そもそも飴は、砂糖と水飴をまぜ、高温で炊き、冷やし、固めて仕上げます。火力が不足すると、炊くのに時間がかかってしまい、歯にくっつくようなベタベタした舌触りになってしまうそうです。そのため、「祇園小石」では高温で一気に炊き上げる「直火釜炊き製法」がとられています。また、飴を伸ばす工程は機械によって生まれてしまう飴の表面のザラつきをなくすため、数名の職人さんの手作業で行われています。そして、安全性の観点からも合成着色料は使用していません。その中でも「目で見て食べる」ことも楽しんでもらうため、味にあったお色味を天然着色料で出せるよう、味ごとに色合いにもこだわりを持って製造されています。

 ほかにも、「おちょぼ口」の舞妓さんにも召し上がっていただけるようにと、開発された商品もあるそうです。また、飴は基本的に賞味期限を1年とするそうですが、でき上がりの状態で食べてほしいとの思いから、「祇園小石」の商品はベストな味を保つことのできる9箇月となっています。

 このように丁寧に作られている飴ですが、特に人気の商品やおすすめの商品についてに教えていただきました。
 一番人気の商品は屋号を冠した「祇園小石」で、ささつゆ(べっこう)、黒飴、宇治抹茶飴、紅茶、ぶぶあられ、こがし飴という6種の京飴がひとまとめになっている商品です。おすすめの商品は「祇園飴歳時記」で、新店舗を祇園に出された際に「何か新しい取組を」と開発された商品です。この商品は毎月種類が変わるため、通年で商品を売り出す飴業界では珍しい取組だったそうです。


祇園小石


祇園飴歳時記4月「さくら飴」


祇園飴歳時記5月「新緑茶飴」

 山田会長は「祇園小石と出会い、良いもの、おいしいと感じてくださった方々を大切にしたい」と話され、また「祇園飴歳時記」を生み出されたように、昔の味ばかりにとらわれず新しい取組に「挑戦」する姿勢も大事にしておられます。そのような心持ちにより、「今愛されている『祇園小石』の良さは保ったまま、海外の方に向けてもアプローチしていきたい。飴としては一般的なものより手作りであるため少し高いが、その価格に納得してもらえる良いもの、おいしいものをこれからも造り続けたい」と話されました。

 「一粒のくつろぎ」「良いあめ召し上がれ」を社訓に、これまでの「出会い」もこれからの「出会い」も大切に、こだわりの京飴が今日も造り続けられています。

祇園小石 取締役会長 山田 健介(やまだ けんすけ)様からのメッセージ

 中京で商売をしてから約80年。地元第一で良いものを造り続けてきましたが、これからもその思いは変わりません。中京区民の方にはぜひ「素敵な食の出会い」をしてほしいと思っています。「祇園小石」の飴にも出会っていただければ幸いです。


<詳細情報>
祇園小石(ぎおんこいし)
所在地:中京区錦小路猪熊西入七軒町481
電話番号:075-841-3051
ホームページ:https://www.g-koisi.com/外部サイトへリンクします

※錦小路猪熊西入に本社がありますが、平成6年に「祇園小石 祇園本店」を構えられました。甘味処としても、京飴の伝統を生かした「黒蜜」を楽しむことができます。

★今回ライターを務めていただいた学生さん 立命館大学 3回生 吉山 知里さん

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