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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(飲食店・ショップ)齋(いつき)造酢店

ページ番号324026

2024年4月5日

齋(いつき)造酢店(令和6年4月5日更新)


★京都の大学に通う学生さんに区民ライターとして執筆いただいています!

 江戸時代から続く、創業200年余のお酢の老舗「齋(いつき)造酢店」。お酢は昔、食用のほかにも、京友禅の色止めを目的に使用されていたこともあり、そのお酢を中心に製造されていました。その後、色止めに薬品が用いられるようになったことで、7代目の嘉造(かぞう)氏は、当時需要が高まっていた食用酢に注目します。そして、現在も看板商品となっている純米酢「花菱酢」を生み出し、食用酢を中心とした製造・販売が今もなお続いています。


趣のある店内。花菱酢、花菱味ぽん酢も購入できます。

 商品を販売するうえで「目の届く範囲で」の販売を重んじられています。そのため、お店で試飲していただき、お客様から直接感想を聞くことで、買い手の声を反映したお酢造りを実現しようとされています。また齋造酢店では、防腐剤を使用しなかったり、夏のお酢は冬よりも塩分を多めにするなど季節によって製造工程を変えたりしておられ、手づくりのお酢ならではのこだわりが伺えます。そのため、オンラインでの購入が可能な「ぽん酢」とは異なり、「純米酢」については店頭のみの取扱いとなっています。

 さらに、お酢の魅力について伺うと「しっかり酸味を感じるのにまろやかであることや、食欲増進や夏バテの効果が期待できることがお酢の魅力であり、料理の味を決める調味料としてさまざまな場面で使用できます」と9代目店主の齋 正浩(まさひろ)さん。今はお鍋の他にも、ピクルスや餃子のたれ、ドレッシングなど、お酢の活躍の場が増えているそうで「楽しみ方は変化していきますが、お酢の役割には変わりはなく、『縁の下の力持ち』として、ベースとなる味を変えないように努めたいです」と話されました。

 そして、原材料が高騰している中でもお酢の「縁の下の力持ち」という役割は変わることがなく、これからも「品質を落とさずに美味しいモノを届けたい!」という気持ちを大切に、先代たちが守り続けてきた味を提供していきたいと語られました。

お店の奥にはお酢が入った桶がたくさんありました。

 また、「お酢を365日管理しているので、社員とともにずっとお酢のことを考えていますが、仕事への活力・意力を維持するためにも、社員がしっかり休むことも大切にしたい」と10代目となる亜美さん。大学で経営学を学ばれ、実際に社員の方の様子をみて「ワークライフバランス」を重視するようになられたそう。「私自身が女性ということで、力仕事はなかなか難しく、また休むときもあるかもしれない。迷惑をかけることもあるが、お酢を使ったレシピの発信や新商品の検討など、自分ができることを考えて、商品の品質はもちろんのこと、その作り手である職人さんたちを支えたい」と話され、まさにお酢と同じ「縁の下の力持ち」として日々励まれています。

齋造酢店 齋 正浩さん、亜美さんからのメッセージ

 お酢を使うことで、料理の幅や楽しみ方が広がります。使い方や召し上がり方ならなんでもお答えさせていただきますし、日頃は料理店の方に販売をしているため、区民の方に知っていただく機会があまりありませんので、ぜひお店にお立ち寄りいただき、知っていただきたいです。お待ちしています!


<詳細情報>
 齋造酢店(いつき ぞうすてん)
 所在地:中京区六角通油小路東入
 電話番号:075-221-5393

 ★花菱味ぽん酢はオンラインでも購入できます。
 https://hanabishiponzu.com/外部サイトへリンクします


★今回ライターを務めていただいた学生さん 立命館大学 3回生 小越 美緒さん

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ファックス:075-812-0408