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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(飲食店・ショップ)近清

ページ番号320346

2023年12月15日

総本家 近清(きんせ)(令和5年12月15日更新)


 創業約250年の歴史を誇る、京都で一番古い漬物屋「総本家 近清」。元々は滋賀県の草津で農業を営み、近江の産物を販売する直営店「近江屋」を構え、野菜や米、味噌などを販売していましたが、江戸幕府第8代将軍「徳川吉宗」が財政立て直しのために行った「享保の改革」によって、お店を京都の魚の棚通(六条通)に移しました。

 「享保の改革」では、農民が自身でつくった作物を加工して販売(家内工業)できるようになりました。それにより、お店で売れ残った近江の野菜を捨てるのはもったいないと考えていた初代清右衛門は、野菜を味噌やぬかに漬けて保存し、それを販売することにしました。瞬く間に大人気商品となり、これが漬物のはじまりとなりました。

 その後、1764年に農業から漬物屋へと転身し、屋号も「近清」に変更し、漬物屋として一歩を踏み出したのです。当時、魚の棚通は本願寺門前町として本願寺を訪れた人々や観光客がにぎわう商店街であったため、漬物屋として広く親しまれるようになっていきました。

 「近清」の漬物は、全て化学調味料や保存料、着色料は一切使用せず、無添加でつくられています。また、野菜は全て国産で、信頼のおける農家から直接買い付けています。「旬の野菜の鮮度を保ち、野菜本来の旨味を最大限に引き出す努力を惜しまない」と熱い信念を語ってくれた10代目清右衛門の櫻井慎也さん。近年では若者や海外から来られた方にも食べていただけるよう、パプリカやミニトマト、オクラ、アスパラなど、色合いが華やかで、漬物では珍しい野菜を漬物にする商品開発を行っています。パプリカは輸入品が多く販売されていますが、やはり国産にこだわり高知県から仕入れておられ、色艶が良く肉厚で新鮮なパプリカを見せていただきました。


 パプリカの漬物はホテルなどに卸しておられ、海外から来られた方にはピクルスをイメージし漬物に親しみを持ってもらうきっかけとなる人気商品になっているようです。

 ほかにも、カレー屋さんもプロデュースしておられ、「欧風土鍋カレー近江屋清右衛門」「土鍋スープカレー近江屋清右衛門」の2店舗(いずれも中京区)を運営しています。「カレーが好き」というところから開業され、食材はもちろん国産にこだわり、「近清」の漬物もいただけ、漬物を身近に感じるお店となっています。

 創業250年守り続けているもの、それは完全無添加で食材は全て国産にこだわり、野菜本来のおいしさを引き出すことを一番に考えた究極の手法でした。代々の社長が邁進され、明治時代中頃には京都を代表して勧業博覧会に出品され、1977(昭和52)年には「京都市が選ぶ老舗」(100年以上の歴史がある京都の伝統産業のお店)に選定され、2004(平成16年)には「千枚漬」・「すぐき」・「しば漬」の3つの商品が正式に京都ブランドの認証を受けるなど、今もなお京漬物を代表しています。これからも京都の地で、食を支える漬物に向き合い、妥協を一切許さない10代目社長と共ともに継承されていきます。



総本家 近清 代表取締役 櫻井 慎也(さくらい しんや)様からのメッセージ

 漬物の原点といえる「ぬか漬け」。ぬか床作りを体験してみませんか?無添加にこだわったぬか床を専任スタッフが丁寧に伝授します。卵やチーズ、チョコレート等、実はぬか漬けと相性が良い食材もご紹介します。初めての方も、お一人でも大歓迎です!
 今は物にあふれ、何でも簡単に手に入る時代になりましたが、原点に戻り野菜本来のおいしさを最大限に生かす漬物をぜひご賞味ください。一度体験すると、漬物に対する感覚が変わります。是非お気軽にお越しください。

※ぬか床づくり体験は、通常5,500円のところ、「中京区民」であることをお伝えいただきますと、500円オフの5,000円にしていただけることになりました!ぜひご参加ください!


<詳細情報>
 総本家 近清(きんせ)
 所在地:中京区堺町三条上ル大阪材木町699-101
 電話番号:075-257-7066
 ホームページ: https://www.kyo-tsukemono.jp/外部サイトへリンクします

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