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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(飲食店・ショップ)中里

ページ番号318388

2023年11月1日

京都 中里(筆・刷毛・製造卸)(令和5年11月1日更新)


★京都の大学に通う学生さんに区民ライターとして執筆いただいています!

  御所の南にある「中里(なかさと)」は、筆の製造・販売を行う京都の老舗企業です。創業当初から御祖母様の御実家である京都で、友禅で用いられる筆や小刷毛を製造されていました。京都は京都市立芸術大学をはじめとした芸術大学や画家が多いことから、絵筆の需要が高く、水彩画や陶器に描くことができる筆の製造も行うようになりました。「時代やその土地のニーズに合わせた筆作りを心がけています」と、代表取締役社長の中里文彦さん。現在は、コーヒーミルの掃除用の刷毛や釣り具の装飾用筆などを開発され、幅広く対応されています。

 幼い頃から筆が身近にあった中里さん。筆作りに対する思いを伺うと、「先代の頃から続いている筆作りは、お客様の期待や信頼があってこそ。その期待や信頼に応えたいという思いがまずあります」と話され、コロナ前は、中国の工場まで実際に足を運び、原材料の状態を確認したり、現地の筆作り職人とのコミュニケーションを取り、日本では補えない部分をお願いしたりと、ニーズに応えるために安定したものづくりに尽力されています。

 しかし、筆作り業界では、職人の高齢化が進み、多数の同業者がやむを得ず廃業する現状にあります。また、原材料については、輸入制限や動物愛護が強調され、原材料が手に入りにくい状態が続いています。「求めているお客様がいらっしゃる限りは、そのニーズに応えていきたい」と前向きに話され、製造や輸入方法に工夫を凝らしながら、伝統ある筆作りに勤しんでおられます。

 筆作りのほかにも、ユーザーショー(見本市)での出店や芸術大学での講演を通して、筆の使い方や可能性(毛の組み合わせで筆が変わることなど)を伝える活動に取り組んでおられます。「たくさん試して、いろいろな筆があることを知ってほしい」と中里さん。また、「この活動を続ける第一の目的は、筆を買ってもらうことではなく、筆選びの幅を広げ、絵を描くことは楽しいと思い続けてもらうこと」とおっしゃられていたことがとても印象的でした。

筆に印字する際に用いられる鉄板


筆に印字する様子


大学での講演で用いられる多種多様な筆


刷毛制作の様子

中里 代表取締役社長 中里 文彦(なかさと ふみひこ)様からのメッセージ

 中京区はマンションの建設などが相次ぎ、人口減少といわれている中でも増えていますが、新しく中京に来られた方、特にマンションにお住まいの方と接する機会がないので、ぜひ町内で開催している地蔵盆や、学区の運動会や夏祭りといった地域の行事に参加していただきたいです。実際に参加することで、まちの良さや魅力をさらに感じることができると思います。お待ちしています!


<詳細情報>
 株式会社 中里(なかさと)
   所在地:中京区麸屋町通竹屋町上る
 電話番号:075-241-4178
   ホームページ:https://www.kyoto-nakasato.com/外部サイトへリンクします

 

★今回ライターを務めていただいた学生さん 立命館大学 3回生 清水 小秋さん

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電話:庶務担当075-812-2420 地域防災担当、調査担当、企画担当075-812-2421

ファックス:075-812-0408