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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(飲食店・ショップ)カンブライト

ページ番号314796

2023年7月14日

カンブライト(令和5年7月14日更新)


★京都の大学に通う学生さんに区民ライターとして執筆いただいています!

 「カンブライト」は、社名の「カン」のとおり、「缶詰」の製造・販売からスタートした中京区に本社を構えるフードテック(※)ベンチャー企業です。社名の由来は「Can(缶・Can(~できる)」×「Bright(明るい)」=「カンブライト」で、「日本の食と食文化の未来が明るくなるように」という思いが込められています。今回は、缶詰が食文化の未来に与える影響や可能性について、京都本社におられるクリエイティブ事業部長の猪上(いのうえ)さんにお話を伺いました。

 ※IT分野を活用して、食の持つ可能性を広げること

- カンブライト創業の経緯 -

 カンブライト代表の井上 和馬さんは企業向けのシステム開発を中心に、ITの専門家として15年活躍されていました。長期の海外出張の中で、日本の食生活や衛生面に素晴らしさを改めて感じていた時、偶然目に入った「日本の地域資源を活かした社会起業家を募集」というテレビ番組の特集を見たことが、創業のきっかけとなりました。

井上さんは、運命に導かれるように応募を決意し、「日本の豊かな食を子どもたちに残したい」という思いから、世界市場に流通できるように常温で長期保存ができる「缶詰」に注目し、「カンブライト」を立ち上げられました。

- ピンチをチャンスに -

 創業当初は失敗の連続でした。売れ残りが増え、在庫を抱える日々。そもそも缶詰業界は大量生産が主流であり、売れ残った場合は廃棄につながってしまうため、新しい挑戦にはどうしてもリスクが伴います。そのため、新しい挑戦をしてみたくても、在庫を抱えるリスクや食品ロスを考えると、アイデアや挑戦したいことがあってもなかなか一歩を踏み出せない状況がありました。

 そのような状況に対して井上さんは、缶詰の専門学校で学んだノウハウ(缶詰を作る工程で必要な真空度や滅菌方法、缶詰に適した味付けなど)を活かし、小規模で製造できる仕組みを導入しました。小規模生産を取り入れることで改良を繰り返し、商品のクオリティを高めることができます。そうしたことで、自社だけではなく企業等からの依頼も増え、ピンチをチャンスに変えました。

 さらに、食品衛生管理手法であるHACCP(※)が義務化されたことを受け、安心安全に作っていることを証明するための様々な記録をとる必要があり、食品製造業の現場の負担は大きくなりました。「対応できないと事業を継続することも難しくなり、結果としてその味が失われる可能性があります」と猪上さん。そこでカンブライトでは、代表の井上さんの前職であるIT技術を駆使して、衛生管理をITによって簡単にできる、独自の製造管理システムを開発しました。そのシステムによって、製造現場の負担を減らし、守り伝えてきた味を途絶えさせない取組になると期待されています。

※HACCP(ハサップ):食品等事業者自らが原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、食中毒や異物混入等の危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法


- 今後の展望、京都での取組ついて -

 最近は料亭やホテル、鮮魚等の素材を扱う水産業者、地域の食材を活かした飲食店等から「ギフト商品」を作りたいという依頼が多く、商品開発はもちろんのこと、高級感やオリジナリティを強調するためにパッケージの外箱のデザインにも強いこだわりを持ち、それらも自社のクリエイティブ事業部で行っています。

「缶詰は気軽に持ち運べて、遠くの人に味を届けることができるという長所があり、国内外の人々に、日本各地にそれぞれある特有の味を知っていただくことができます」と話され、食からITの分野まで幅広く高い技術力と、食文化の保存という強い思いで、カンブライトは食の未来が明るくなるように日々奮闘されています。


カンブライト クリエイティブ事業部長 猪上 実可(いのうえ みか)様からのメッセージ

 京都は日本の食文化の中心地であり、中京区はまさにその真ん中です。様々な味との出会いがあり、日本の食文化を発信するにはふさわしい場所であると思っています。飲食店の方はぜひその味を残すために缶詰づくりを検討いただきたいですし、区民の方はぜひ気軽に缶詰をお手に取っていただけたら嬉しいです。
 また食だけではなく、世界的有名な観光名所もあり、国内外問わず愛され、憧れに思われる京都は魅力的で、仕事もしやすいと感じています。(外国籍の社員も京都での打ち合わせがあると非常に喜んでいます!)コロナ前は寺町商店街の中に店舗を構えていたこともあり、商店街組合に入ったことで、学生さんとのまちおこし企画など、地域活動に関わらせていただける機会もありました。商店街に活気があるのも中京区ならではと感じています。


<詳細情報>
 株式会社カンブライト
 所在地:中京区朝倉町富小路通三条下る540-309号
 ホームページ:https://canbright.co.jp/外部サイトへリンクします
 ★缶詰の購入はこちらから:カンナチュール https://can-naturel.jp/外部サイトへリンクします


★今回ライターを務めていただいた学生さん 京都産業大学 3回生 野村 紗香さん

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