スマートフォン表示用の情報をスキップ

京都市中京区

言語選択を表示する

検索を表示する

スマートフォン表示用の情報をスキップ

現在位置:

区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(寺院神社)佛現寺

ページ番号311331

2023年4月14日

佛現寺(令和5年4月14日更新)


 六角油小路にある佛現寺(ぶつげんじ)は、14代続く浄土真宗(西)本願寺派の歴史あるお寺です。佛現寺はもともと、1600年頃に十条油小路で開基されたといわれており、1868年の「鳥羽伏見の戦い」の戦禍に巻き込まれ、六角油小路に移り再建されたといわれています(諸説あり)。再建以来、地域の人に親しまれています。

 コロナ禍では、地域の方々をはじめとした、誰もが気軽にお寺に集える機会をつくろうと、子どもの遊び場やマルシェの開催など、様々な新しい取組を行いました。「コロナの影響によって、佛現寺に来てくださる方がほとんどおらず、しんとした本堂の姿を目にしつづけ、改めてお寺のあるべき姿を見つめ直しました」と副住職の油小路 和貴さん。油小路さんは、大学院で仏教学を学び、学ぶほどに面白さを感じた仏教に夢中になっていた時期が、コロナ禍と重なり、もっと仏教界を盛り上げたいと強く願うようになりました。

 改めてお寺の在り方を考えたところ、より多くの方々に親しまれ、心安らぐ時間を過ごしてもらうという本来のお寺の目的を大切にし、「地域に開かれたお寺」を目指したいと思うようになりました。その思いを、高倉小学校からの幼馴染に打ち明けたところ、今すぐ何かアクションをすべきと背中を押され、気軽に立ち寄れる「止まり木」のような存在になろうと、二人で新しい取組をスタートさせました。

 令和4年5月に、初めてのイベントとなる「てらのみ」を開催しました。「てらのみ」では、近所の酒屋さんから仕入れたお酒を飲みながら、参加者と交流することができます。油小路さんは「生酒は、栓を抜いた瞬間から変化しますので、『諸行無常』を感じていただき、杯を片手にご自身の変化と重ね合わせる、そんな時間も楽しんでほしいと思っています」と語られ、お寺ならではの楽しみ方を教えていただきました。

 その後も、多くの方に来てもらえるように手探りで活動を続け、回を重ねるごとに様々な変化が生まれたそうです。例えば、小さな子どもを連れて来られる方が増えたため、子どもも楽しめるボールプールや駄菓子釣りを用意すると、子どもやお母さん同士の交流が生まれ、お酒を楽しむ場から、思い思いにご縁を紡ぐ場になっていきました。このような変化もあり、その変化に対応して様々なイベントを開催していると、最近では「一緒に何か面白いことをやってみたい」と声がかかるようにもなり、活動の幅を広げられています。

 最後に、「中京には、隠れた才能や魅力を持った人がたくさんいると思います。いろいろな人がここで集ってつながり、休んだり遊んだり、時に何かに挑戦してみたり、そんな場になれれば嬉しいです。そして“ここに佛現寺があって良かった”と思われるお寺になれたなら、それが本来のお寺のあるべき姿だと思います」と語られました。


「てらのみ」の様子



佛現寺 副住職 油小路 和貴(あぶらのこうじ かずき)様からのメッセージ

 コロナ禍では人とのつながりを感じることが難しくなりました。自分という存在は人(他者)がいることで感じられるため、人とのつながりを感じることは大切だと思います。これからはちょっと表に出て、色々な人に触れる機会を持たれてみてはいかがでしょうか。
 そのような機会の一つとして、うちのような変わったお寺もありますし、よろしければ中京区を散歩して、新たな出会いを求めてみるのも面白いかもしれません。


<詳細情報>
 佛現寺(ぶつげんじ)
 所在地:中京区六角油小路町316
 電話番号:075-255-3372
 インスタグラムはこちら外部サイトへリンクしますから
 (https://instagram.com/butugenji_aburanokoji?igshid=YmMyMTA2M2Y=外部サイトへリンクします

このページに対してご意見をお聞かせください

このページは役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?

お寄せいただいたご意見は、今後のホームページ運営の参考とします。

お問い合わせ先

京都市 中京区役所地域力推進室総務・防災担当

電話:庶務担当075-812-2420 地域防災担当、調査担当、企画担当075-812-2421

ファックス:075-812-0408