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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(文化・教養・スポーツ)つくるまなぶ京都町家科学館

ページ番号310882

2023年5月17日

つくるまなぶ京都町家科学館(令和5年5月15日更新)


★今回は、京都の大学に通う学生さんに区民ライターとして執筆いただいています!

 壬生檜(みぶひのき)公園に面した小さな通り沿いに位置する京町家。今回は、ここ「つくるまなぶ京都町家科学館」をご紹介します。

 つくるまなぶ京都町家科学館は、小学生や未就学児向けに、科学や数学などの視点を取り入れた「ものづくり講座」を提供されています。アントレプレナーシップ教育を掲げ、子どもたちに、枠にはまった答えを探すのではなく、自分自身で問いを立てて考え、行動し、新しいことに挑戦できる人になってほしいという思いから、館長の宿野さんが全国の科学館等の展示装置を手がけてこられたノウハウを生かし2020年3月に開館されました。

 ものづくりナビゲーターを務める倉橋さんからは、「これまで光や音など、様々なテーマを扱ってきましたが、どのイベントでも、子どもたちに実際に自分の手で触れ、自ら何かに気づいてもらうというスタイルは一貫しています」と講座を企画する上で大切にされているポイントをお話しいただきました。科学館ではこうした多彩な講座に加え、「実際に手で触れて学びや発見を得てもらいたい」と数々の実験機材が並んだ京町家の内部も一般公開されています。

 科学館を開くにあたって京町家を選ばれた理由をお聞きすると、「想像力を働かせやすいという点で、落ち着いた雰囲気の京町家はクリエイティブな作業にもってこいの環境なんです」と宿野さん。静かな木々と風の音や差し込む太陽の光も、子どもたちの学びを手助けしてくれているといいます。

 「一部の理工学生などを除くと、多くの人が科学との距離を感じてしまっているようですが、科学はもっと身近にあって、科学のおかげで享受できている豊かさが日常的にたくさんあることを知ってほしいです」と宿野さん。全国にもこのような日常の中に隠れた科学に触れることができる科学館がいくつもできてほしいと今後の展望をお話ししてくださいました。

 また、区役所と連携して中京区内の小学生の学びを後押しする事業にも取り組まれています。昨年の夏休みには、京都の伝統ある金属工芸をテーマにものづくり体験ができる講座をオンラインで開催されました。宿野さんは、「中京区は京都の中心。何世紀にもわたって作り上げられてきたまちの歴史・文化を知り、この地域を守っていってほしい」と中京区の子どもたちへの思いを語られました。

 取材を通して、これからの時代を主体的に生き抜くことができる人材を育てていきたいという強い思いをひしひしと感じました。




つくるまなぶ京都町家科学館 館長 宿野 秀晴(しゅくの ひではる)様、ものづくりナビゲーター 倉橋 克彦(くらはし かつひこ)様からのメッセージ

宿野様:
 多くの人が、科学は身近なところにあるにもかかわらず、科学館をどこか遠い存在に感じているのではないでしょうか。科学館での取組を通して、そんなギャップを埋めていきたいと思っています。また、京都というまちの歴史背景に思いを馳せ、身近にある文化にたくさん触れていただきたいと思います。不確実な時代では、多様な学びを通して世の中の大きな動きを掴むことが大切です。

倉橋様:
 中京区の文化は、外から多様な人が集まってくる特別な場所だからこそできたものだと思っています。どこか遠いところに遊びに行くのも面白いかもしれませんが、近くに目を向けてみても、ちょっと歩いただけで歴史的な建造物があったり、有名な職人さんが思いもよらぬところで作業をしていたりと面白いことがまだまだ発見できますよ!


<詳細情報>
  つくるまなぶ京都町家科学館
 所在地:〒604-8846 中京区壬生西桧町17番地2
 電話:075-950-0650
 公式ホームページ:https://tsukuru-manabu.jp/


今回ライターを務めていただいた学生さん 立命館大学 4回生 松本 丈 さん

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