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京都市中京区

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中京の年中行事 節分

ページ番号306899

2023年3月2日

節分

 京都市では、伝統文化に親しみ、生活文化を継承していく機会となっている年中行事の価値を見つめ直し、継承していく大切さを再認識するとともに、その意義を広く市民に発信していくため、「京の年中行事」を“京都をつなぐ無形文化遺産”に選定しています。

 そのなかから、中京で楽しむことができる「京の年中行事」について、その歴史や楽しみ方を紹介するコンテンツ「中京の年中行事」。第5弾の今回は、「節分」を取り上げます。

1 動画について

 豆をまき、鬼を追い払う行事として人々のくらしの中に定着している「節分」を、誓願寺で開催される代表的な行事とともに紹介しています。節分にちなんだ伝統産業品の紹介もございますのでぜひご覧ください。
https://youtu.be/n-oeiHWQS70外部サイトへリンクします

下記の誓願寺へのインタビュー記事も合わせてご覧ください。

※下の画像をクリックすると動画ページへ移動できます。


今回動画で紹介した伝統産業品は京都伝統産業ミュージアム外部サイトへリンクします等でお買い求めいただきます。

2 インタビュー記事(令和5年1月4日更新)


★ 中京で楽しむことができる「年中行事」に注目し、その歴史や楽しみ方を紹介するシリーズ企画「中京の年中行事」。第5弾の今回は、「節分」について紹介します。


 2月3日に、「鬼は外、福はうち」と言いながら豆をまき、鬼を追い払う行事として人々のくらしの中に定着している「節分」。そもそも「節分」は季節の移り変わりを表す言葉であり、立春だけではなく、立夏、立秋、立冬といった季節の変わり目に、無病息災、豊作、子孫繁栄等を願い、お供えをしたり、邪気を祓う行事が行われたりする日本の年中行事です。その中でも、旧暦において新年を迎える立春(2月)は、一年の区切りの日として特に大切にされてきました。今回は、その立春の「節分」について、誓願寺の長谷川さんにお話を伺いました。



 京都は三方を山に囲まれた盆地で、穏やかな春と秋、暑い夏、底冷えのする冬といったように、季節がはっきりとした特有の風土をもっています。また春には桜を、秋には紅葉を楽しむ名所が多くあり、くらしの中に彩りをもたらせてくれます。そのような気候と彩りにより、京都は四季の移ろいである「節分」を特に感じられる場所であり、今なお様々な場所で節分にちなんだ行事が開催され、文化が受け継がれています。「京都では、誓願寺や壬生寺といったお寺だけでなく、武信稲荷神社といった神社においても、節分の行事が開催されています。それぞれの地域で根付いた節分をぜひ体感してみてください」と長谷川さん。「節分」は地域や家庭ごとに特色があり、形式にとらわれない様々な楽しみ方があります。

 誓願寺では、2月3日に「節分会(せつぶんえ)」を開催し、豆まきのほか、御祈祷や踊りの奉納、扇供養など、様々な儀式が執り行われます。会の最初に御祈祷として行われる「大般若転読会(だいはんにゃてんどくえ)」では、複数の僧侶が600巻に及ぶ「大般若経(※)」を転読(全部は読まずに一部のみ流し読むこと)し、参加された方々の願いを仏様に祈祷します。転読することで得た御利益を人々と分かち合い、みんなで幸せになろうという願いが込められています。

※「大般若経(だいはんにゃきょう)」とは、唐の時代の僧侶である三蔵法師玄奘(さんぞうほうし げんじょう)が今から1300年以上前に天竺(てんじく、日本や中国が用いたインドの旧名)から持ち帰り、その後4年余を費やして翻訳したという、経本の大全集のこと。


大般若転読会


踊り・長唄の奉納

 御祈祷の後には、さらに、「芸道上達」のお寺としても知られ、毎年多くの芸能関係者が訪れる誓願寺ならではの行事として、僧侶や日本舞踊家による「踊り・長唄の奉納」が行われます。「福を届け、幸せを持って帰っていただくという願いを込めています」と話されるよう、転読と同じように、人々の幸せを願い、演目の中ではオリジナルのハンカチがまかれます。そして同日に行われる「扇供養」では、日頃の芸事や稽古で使用し古くなった扇子に感謝し、その扇を持ち寄って供養していただくことで芸道の精進を祈願します。

 そして最後に、豆まきが執り行われます。毎年、大豆を炒った「福豆」を来られた方に届けられます。悪霊や邪気を「鬼」に見立て、豆をまくことで邪気を祓う豆まきは、室町時代以降に市井の人々の間に定着したと言われています。もともとは宮中行事の「追儺(ついな)」という邪気祓いでしたが、後に、疫病を象徴する鬼を払うことで新たな1年の無病息災を願う風習として、お寺や家庭での豆まきが一般化しました。家庭では「鬼は外、福は内」と言いながら豆をまき、その後、1年の厄除けを願い、自分の年齢よりも1つ多く豆を食べる「年取り豆」を行うのが恒例となっています。「このように節目に儀式を行うことで、家族や周りの人々と一緒に楽しめ、気持ちのリセットになると思います」と話されるように、節目に訪れる年中行事に参加することは、気持ちの切り替えに役立ち、日々を大切に生きていくことにもつながるのではないでしょうか。

 このように誓願寺では、人々の幸せを願い、様々な行事が節分に執り行われています。いずれの行事にも深い意味が込められていますので、ぜひ皆さんも中京区の寺院神社をはじめ、それぞれの地域に根付いた節分をぜひ体感してみてください。



扇供養


豆まき

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