区民ライターがゆく！頑張る中京人・魅力再発見（文化・教養・スポーツ）スポーツコミュニケーション KYOTO

★今回は，京都の大学に通う学生さんに区民ライターとして執筆いただいています！

　「スポーツコミュニケーションKYOTO」は、京都のプロバスケットボールチーム「京都ハンナリーズ」を運営している企業で、京都を支える中小企業2社（※）が共同で経営を行っています。「中小企業が運営をしているのは、全国的に珍しいチームです」と、今年7月に新たに代表取締役社長に就任された松島 鴻太さん。元アスリートであり、トップリーグのプロラグビー選手として活躍されていた選手経験と、現在31歳という若さを活かして、京都ハンナリーズに新しい風を吹かせています。

　運営に携わられた当初、松島さんが最初に抱いた印象は「京都ハンナリーズが真の力を発揮しきれていない」ことでした。トップリーグの場合、通常、社員は50名ほどが運営に携わっていますが、京都ハンナリーズの場合、当時社員は10名ほどという少人数で運営されており、人も資金も足りていない状況が続いていました。そのような状況下で最初に取り組まれたのが、「京都ハンナリーズの存在意義の明確化」でした。何のために京都ハンナリーズが存在しているのかを改めて考え、「京都ハンナリーズに1秒でもかかわる全ての人に夢と感動を！」という新しい理念を掲げました。「ただスポーツを楽しんでいただくだけでなく、それを通じて京都の未来に貢献する」というチームのビジョンをしっかり共有し、1からスポンサーの獲得に奔走するなど、チームを支えるための環境づくりから地道に行ったたことで、賛同するファンや企業を増やすことにつながりました。

　「サッカーチームの『京都サンガ』が京都では大人気ですが、京都ハンナリーズも京都でより愛されるチームにしていきたい」と松島さん。次代を担う子どもたちの運動能力の向上や応援を目的に、現役選手に実際に指導していただく「バスケットボールクリニック」や、ミニバス（小学生により行われるバスケットボール競技）チームへのバスケットボールの贈呈及び試合への招待を行っています。また、松島さんも学生時代、お弁当づくりや早朝や夜間の送迎等のご両親の献身的なサポートのおかげでスポーツに励むことができ、自分だけの人生ではないという思いが芽生え、責任感もわき、より努力できた経験から、「スポーツに励む子どもたちはスキルの向上に励むだけではなく、親や支えてくださる人への感謝の気持ちも大切にしてほしい」と話されました。

　さらにチームづくりにおいても、プロの選手として活躍されていた経験や学生時代から強豪チームのキャプテンを務められていた経験が活かされています。「リーダーシップを取って、みんなが同じ方向に向くように、先頭に立って引っ張っていくことも大切ですが、チームのみんなを当事者として巻き込んでいくことが必要なのは、スポーツでもビジネスでも共通している」と話され、「自分ができないことを自分だけで何とかしようとするのではなく、チームのメンバーにお願いして、一緒に取り組み、そして心から感謝する。そういう風に、かっこつけず素直に周りの人に相談して、一緒にチームをつくっていけたら良いのかなと思っています」とチームづくりの熱い思いを語られました。取材を通して、周りの人に感謝しながら、ともに目標に向かっていくことの大切さを改めて実感しました。

　スポーツからビジネスの世界へ、戦うフィールドは違っても自分の可能性を模索し続け、今なお広げておられる松島社長が運営する「京都ハンナリーズ」をぜひ一緒に応援しましょう！

※今年7月から、自動車の正規ディーラー業を中心に事業展開をされている株式会社マツシマホールディングスと、ホテルや駐輪場の運営等をされている株式会社アーキエムズの共同経営体制となりました。

　コロナ禍では対面でのコミュニケーションが難しくなり、スポーツにおいても試合の中止や無観客での実施など、これまで当たり前にできていたことができなくなりました。私は、そのような状況下でもスポーツは人々に「夢」と「感動」を届けられるものであり、気持ちを「前向き」にしてくれるものであると思っています。

　スポーツ観戦を通して、会場で一緒にリアルなときを共有しませんか？ぜひ京都市体育館にお越しいただき、京都ハンナリーズの実際の試合を生で見て、夢と感動を感じていただけたら幸いです。

＜詳細情報＞
　スポーツコミュニケーション KYOTO 株式会社
　所在地：中京区両替町通御池上ル龍池町449-1
　ホームページ：https://hannaryz.jp/

★今回ライターを務めていただいた学生さん　京都産業大学　3回生　水田淳実さん