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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(飲食店・ショップ)SHUKA 斗六屋

ページ番号305314

2022年10月28日

SHUKA 斗六屋(令和4年10月28日更新)


 祇園で芸妓さんをしていた近藤すゑのさんが、1926(昭和元)年に創業した老舗甘納豆専門店「斗六屋(とうろくや)」。創業当時は京都南座前にお店があり、南座に出演する役者さんや芸舞妓さん等から愛される「都名物 元祖甘納豆」として広く知られていました。戦後に現在の壬生の地にお店を移されてからも、今なお地元の方々に愛される甘納豆を作り続けておられます。

 「甘納豆と言えば、古いイメージを持つ方が多いと思う」と4代目の近藤 健史さん。近藤さんは京都大学の大学院で微生物の研究をされたのち、滋賀県の老舗和菓子屋で修業を重ね、2016(平成28)年に家業である斗六屋に入られました。初代からの思いである「都名物」としての甘納豆を、後世に残しつつ、一方で「古いイメージ」を変えていくため、近藤さんは研究者ならではの視点で、「素材の色や形まで残し、人の手を入れすぎない甘納豆の作り方に、自然や生き物へのリスペクト(敬意)がある」ことに着目されました。

 甘納豆は豆(種)と糖だけを材料に、シンプルかつ伝統的な製法で作る環境にも優しい植物性のお菓子なので、宗教や習慣による食に制限のある方も食べられることから、世界中に発信できるのではないかと考え、イタリアで開催されたスローフード(食品添加物を使わず、伝統的な食材や、その土地ならではの素材を活かした食べ物のこと)の世界大会への出展や、京都のクラフトチョコレート企業とのコラボレーションによるカカオ豆を使った甘納豆の開発など、国内外で様々な取組を行うことで得られた経験を活かし、「自然の恵みに手を添える」をコンセプトとした「SHUKA(種菓)」という新しいブランドを立ち上げられました。

 新しいブランドでは、創業時からの伝統を守りながら、ピスタチオやカカオ豆等の新たな素材取り入れ、種それぞれの持つ「個性」を大切にした(種ごとに異なる色や形だけでなく、食感までもを活かした)新たな商品開発に挑戦しておられます。

 また近藤さんは、壬生寺の節分祭への出品や、「働く」ことをテーマとした母校である朱雀中学校での講演など、地域とのつながりも大切にしておられます。「地元の方には、斗六屋として知られていますが、新しいブランドも知っていただき、古くて新しい種のお菓子を世代を問わず楽しんでほしい」と話されました。




SHUKA 斗六屋 近藤 健史(こんどう たけし)様からのメッセージ

 コロナ前は百貨店等に商品を卸すBtoBを中心に販売していましたが、コロナ禍では人が多く集まる場所での販売ができなくなり、これまでの販売形態が維持できなくなりました。そこで始めたのが自社での店頭販売(BtoC)でした。店頭販売をするようになって、直接お客様とお会いし、反応を伺うことができ、また商品の製造だけではなく、販売まで自社で行うため、自立できたことも非常に良かったと思っています。
 人類の進化において「適応力」は欠かせません。人類は予期せぬ変化にも常に適応し続けたことで、今があります。現在を生きる私たちもコロナ禍という変化に「適応」し、できることに取り組んでいくことが大切なのかなと思っています。


<詳細情報>
 SHUKA(シュカ)有限会社斗六屋(とうろくや)
 所在地:中京区壬生西大竹町3-1
 電 話:075-841-8844
 ホームページ:https://shuka-kyoto.jp/外部サイトへリンクします
 営業時間:火曜日〜金曜日 11時~18時(土曜日・日曜日 は17時まで)
 定休日:月曜日
 駐車場:2台有

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