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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(伝統産業)細辻伊兵衛美術館

ページ番号303490

2022年9月8日

細辻伊兵衛美術館(令和4年9月8日更新)


 令和4(2022)年4月に開館された「細辻伊兵衛美術館」では、江戸から令和までの各時代の最高技術を結集し制作されてきた手ぬぐい(小巾(こはば))を展示しています。美術館の名前になっている「細辻伊兵衛」さんは、手ぬぐいのデザインやプロデュースも務められています。「奥深い手ぬぐいの魅力を日本中、世界中に、またその先の未来に伝えていくという使命をもって美術館をオープンした」と語られ、手ぬぐいの歴史・魅力について教えていただきました。

 手ぬぐいというと、首や頭に巻いたり、ハンカチとして使用することをイメージされる方も多いと思いますが、手ぬぐいはコレクションして「見て楽しむ」という芸術的な側面も持っています。芸術性が高まることで、使うだけではないより多くの層で支持を受け、昭和初期にはファン層が全国に広がり、手ぬぐいに描かれたデザインを気に入って集めるコレクターも現れました。新しい染めの技法の導入など、長い歴史の中で様々な挑戦と困難を乗り越えた証として、手ぬぐいは実用性も芸術性も兼ね備えました。

 「老舗は会社として利益を出すことも重要であるが、文化の継承と人々のつながりが最重要である」と細辻伊兵衛さん。手ぬぐいの製作には織る職人、デザインする職人、さらす職人など、数多くの工程に対応した職人さんが携っています。こうした職人さんの技法とつながりがなければ良い手ぬぐいをつくることができず、文化の継承もできません。さらに、「同じ事業をずっと続けていくことが『継承』ではない。ただ続けるのではなく、衣・食・住といった人々の生活の中に『なかったら困るもの』であり続けることが大切である。」と語られ、そのために今回の美術館のオープンをはじめ、アーティストとのコラボレーションによる手ぬぐいの魅力発信など、最新のトレンドを取り入れながら価値を高めるための取組を日々続けておられます。



細辻伊兵衛美術館 館長 細辻伊兵衛(ほそつじ いへえ)様からのメッセージ

 これまで京都は、新しい挑戦、そして時には我慢をすることで、様々な困難を幾度となく乗り越えて今に至ります。ウイルスという目に見えないものと闘うには、「できない、仕方ない」と諦めるのではなく、前を向いて何事にも挑戦することが大事だと思います。一緒に頑張りましょう!


<詳細情報>
 (一財)細辻伊兵衛美術館
 所在地:中京区室町通三条上ル役行者町368
 電 話:075-256-0077
 ホームページ:https://hosotsuji-ihee-museum.com/外部サイトへリンクします

★今回ライターを務めていただいた学生さん 京都女子大学 3回生 内海万知子さん

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