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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(伝統産業)千總

ページ番号302117

2022年7月27日

千總(令和4年7月27日更新)


 烏丸三条に本店を構える「千總」は1555年創業、15代続く京友禅の老舗です。創業当初は「法衣」を主に取り扱い、多くの寺院や宮家に納めていました。
 しかし、明治維新での東京遷都や廃仏毀釈によって市場が大きく変わり、事業転換を迫られることになりました。新たな可能性を模索する中で、千總は「友禅」に着目します。日本画家に下絵を依頼し、今までになかった斬新なデザインの創造や、ビロード友禅(天鵞絨(ビロード)の生地に友禅染めを施す技術)等を用いた美術染織品の製作など、独自のデザインや染めの技法を続々と発表しました。事業の主軸を友禅へと転換したことで、美術品のように美しい友禅は人気を呼び、海外にも数多く輸出されるようになり、市場の変化に対応していきました。その後も戦時下には、着物は贅沢品とされ、製造・販売を禁じられるなど、厳しい状況に置かれることもありましたが、これまで培ってきた技術を途絶えさせることなく、今日まで脈々と継承されています。

 現在、その高い技術はあらゆる業界から信頼を集め、国内外のブランドとのコラボレーション等も手掛けられています。また、令和2(2020)年にはフラッグシップストア(一般店舗と異なり、コンセプトや自社ブランドの訴求に重点が置かれた中核となる店舗)をオープンし、卸売販売に加え、長年の目標であった小売り事業も立ち上げました。フロアには、友禅から絞り、刺繍に至るまで、全て職人の手仕事で作られるという技術の粋を集めた逸品が並びます。また、2階には無料で入場できるギャラリーを併設し、保有する約20,000点のアーカイブの中から、屏風や染織品、絵画など貴重な文化財を展覧会の企画ごとに展示しています。「店舗でゆっくり丁寧に説明させてもらい、非日常の時間を楽しみながら千總の世界観を知っていただきたい。そして、着物だけでなく文化やアートに興味がある方にも気軽に足を運んでもらえたら嬉しいです」と、代表取締役社長の西村さん。多くの方々に知ってもらおうと、SNSやブランドサイト、オンラインショップの充実を図るなどの情報発信にも積極的に取り組まれています。

 今回のコロナ禍では、これまで実施していた、多くのお客さんを招いて実施する大きな販売会が開催できない一方で、お客さまと一対一で丁寧に接客することができるようになりました。代表取締役の西村さんは、「目的を明確に持って来られたお客さまに、時間をかけて接客をすることで納得して買っていただけるので、千總を深く知っていただくことで、ブランド価値も上げられたのではないかと思います」と語られました。

 460余年という長い歴史の中で、いつの時代も変化を恐れず、一日一日を大切に積み重ねて幾多の困難も乗り越えて来られた千總さん。京都の伝統産業を担う先駆者としての「芯の強さ」を感じました。




千總 代表取締役社長 西村真一(にしむら しんいち)様からのメッセージ

 震災の時もそうでしたが、コロナ禍においては改めて絆を大切に感じました。そして、物として残せるものはきちっと記念として残して行きたいという想いも強くなりました。人との繋がりでは、電話やメールでは上手く伝わらないこともあり、目を見て対面でお話することで、共感や安心感も得られることに気づきました。これから益々、大切にしてもらえたら良いかなと思います。


<詳細情報>
 株式会社 千總(ちそう)
 所在地:中京区三条通烏丸西入御倉町80
 電 話:075-253-1555(千總本店)
 ホームページ:https://www.chiso.co.jp/外部サイトへリンクします   


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