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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(伝統産業)辻和金網

ページ番号298145

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2022年5月16日

辻和金網(令和4年5月16日更新)


 京都御所から堺町通りを下がり夷川通を過ぎたところに「辻和金網(つじわかなあみ)」があります。昭和8(1933)年に創業し,京都の伝統産業の一つである「京金網」を製作しています。京金網は平安時代が起源とされ,職人が金属をたたいて延ばしながら1本1本針金を作り,それを編んで網を製作していました。そのため針金は大変貴重で,寺社仏閣の建具の金網や香炉の上にかぶせる銅製の金網細工品などに使用され,上流階級で使用する高価なものでした。明治時代以降は,針金が機械で大量に作られるようになったため,調理道具の水切り網や茶こし等の一般家庭で使用するものが出回るようになり,身近な存在になっていきました。「京都は料亭や和菓子屋さんが多くいらっしゃるので,調理道具の需要も多く,京都の金網産業は発展していきました」と3代目の辻さん。しかし戦後は安く手に入るプラスチック製品が出回ったことで,需要が減り,手作りで金網を製作する店舗は京都市内で4軒となりました。そのような状況でも辻さんは「手編み」にこだわり続けました。「手編みは網目を自由につくることができるので,お客さんの要望に応えやすい」と話され,「亀甲あみ」という技術を軸に繊細な模様を作り出し,実用的ながら美しい製品が生み出されています。

 最近はコロナ禍による生活スタイルの変化に伴い,「おうちごはん」が増えたことで,「焼き網」の需要が高まっています。焼き網というと,お餅やお魚を網に乗せて焼くイメージが強いですが,最近は「食パン」を焼けるということで話題になりました。辻和金網さんの焼き網は網が二重になっており,ガス火に近い網は網目を細かくしているため,均等に火をならしてやんわりと焼くことができるので,パンの外はカリカリ,中はふんわりと焼けるとSNS等で紹介されているそうです。SNSやホームページで紹介されたことにより,海外からの問合せも増えており,オーダーメイドの金網製品にも対応されています。さらに,「焼き網の取っ手が移動の時にかさばる,といったお客様の声を反映し,取っ手をはぶいた『両手付焼き網』を製作したところ,キャンプ需要の高まりもあり,人気が出ました」と話され,創業当初は業者向けの調理道具等を製作していましたが,時代の変化に対応し,国内のみならず海外のユーザーの声にも耳を傾けて,伝統を守りながら新しい金網の形を模索し続けています。

 また「手作りの金網は丁寧に作り込んだものなので,使い捨てではなく,補修や修理ができます」と辻さん。製作の過程で余った金網材料も針金に加工しなおし,再度使用できるようにしているそうで,持続可能なものづくりを体現されています。


お香の道具(お香を上に乗せて使用する)


左側:取っ手付き焼網,右側:足付焼網

辻和金網 辻 泰宏(つじ やすひろ)様からのメッセージ

 コロナ禍で世界情勢も,人々の生活も不安定な状況となり,大変な時代になりました。一日も早く,作り笑いではなく,心から笑えるような毎日を皆さんに過ごしてほしいと思い,これからも皆さんの生活を彩る製品を作っていきたいと思っています。


<詳細情報>
   辻和金網(つじわ かなあみ)
  所在地:中京区堺町通夷川下る亀屋町175
 電 話:075-231-7368
 ホームページ:http://www.tujiwa-kanaami.com/外部サイトへリンクします


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