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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(中京のすごい人!)竹又 中川竹材店 中川さん

ページ番号297060

2022年4月8日

竹又 中川竹材店 中川さん(令和4年4月8日更新)


 今回の「地域活動をしている中京のすごい人!」は,竹細工の職人でありながら,富有学区自治連合会の一員として,地域活動にも積極的に取り組んでおられる「竹又 中川竹材店」の中川裕章さんを取材しました。その活動のきっかけとなった事柄や,竹を用いた伝統工芸の魅力等について,お聞きしてきましたのでご紹介します。

 御幸町の二条通を上ったところに「竹又 中川竹材店」はあります。元禄元年(1688年),創業334年の老舗竹材店です。明治の頃に,竹の加工をはじめ,筧(かけひ)やお箸といった小物から,犬矢来や竹垣といった幅広くエクステリアまで手掛けられています。

 11代目の中川裕章さんは一級建築士として住宅関連の企業で働いておられましたが,30歳になってから,竹材店を引き継がれました。「30歳で引き継ぐのは遅いと感じると思いますが,その通りで,材料を探すところから,お客様の要望を叶えた完成品に仕上げるという一連の流れができるようになるには,5年から10年ほどかかります」と中川さん。「竹の加工をしていくうちに,『竹の無限の可能性』に気づき,竹の魅力に引き込まれていきました。地元の子どもたちを含め,若い人に,竹の技術を伝えていくのも大切だという思いが年々強くなってきています。子どもへの貢献は,未来への貢献だと思っています」と語られ,地元にある御所南小学校で10年近く,子どもたちに授業をしてこられました。「自分の作品が世の中の人に役に立っているのか,子どもたちがどう思ってくれているのか,接点がないため知ることができませんでしたが,授業を通して,子どもたちの作成に対する熱意や反応を知ることができたのでこれからも大切にしたい」と,自身を育ててくれた地域への恩返しについて語られました。

 中川さん自身も,幼少の頃,お父さんが体育振興会で地域のために活動している姿をみてこられました。こうしたこともあって,学校での授業のほか,富有学区の自治連合会にも入り,お仕事の傍ら地域活動に励まれています。

 また,「情報発信しやすい現代だからこそ世界に竹の素晴らしさを伝えていきたい」という思いから,シャネルのパリ本社の日本庭園や祇園花見小路でのエルメスのポップアップストアの装飾を手掛けるなど,国際的なブランドやデザイナーとコラボレーションし,竹の魅力と竹による「日本の和の美しさ」を世界に発信されています。さらに,オリジナル商品やオーダーメイドの相談等にも積極的に対応されており,最近では,マンション等の洋風の空間の中に,和風の空間組み立て式茶室「茶の間」を作り上げるなど,新しい需要を常に考え,生活の中に「竹の文化」を取り入れる取組を積極的に展開されています。

「竹又 中川竹材店」11代目 中川裕章(なかがわ ひろあき)様からのメッセージ

 竹が皆さんの癒しになればいいなと思います。日本人にとって竹は身近なもので,思わず手でなでてしまうようなものです。中京区内には二条城をはじめ,竹がたくさんあります。遠くに行けず区内を散策するとき,竹を見つけて,竹の良さを感じていただけたらと思います。

<詳細情報>
  竹又 中川竹材店(たけまた なかがわたけざいてん)
    所在地:中京区御幸町通二条上る達磨町610
    電話番号:075-231-3968
    ホームページ:https://www.takemata.jp/外部サイトへリンクします
    オンラインショップのHPはこちら外部サイトへリンクします




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