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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(寺院神社)西光寺(通称:寅薬師)

ページ番号293923

2022年1月21日

西光寺(通称:寅薬師)(令和4年1月21日更新)


 新京極通にある浄土宗西山深草派の西光寺は,「寅薬師」という通称で古くから知られてきました。通称は,本尊阿弥陀如来様の右側壇上に安置されている「寅薬師如来像」に由来しています。寅薬師如来像は,弘法大師が寅の日の寅の時刻(午前3時~5時)に完成したことからその名がついたといわれ,宮中に安置されていましたが,弘安3年(1280年)頃に後宇多(ごうだ)天皇が西光寺に下賜(かし)され薬師堂が開かれました。

 寅の字は,種子が地上に芽を出そうとする様子を表していて,これから伸び上がり,躍動して繁栄に向かうという意味が込められているため,寅薬師は寅年生まれの守護仏であることはもちろんのこと,開運繁栄や無病息災,病気平癒の御利益を人々にお与えになるとされています。

 「コロナ禍ではツアーでお参りに来られる方が減りましたが,個人のお参りが増えています。」と住職の板倉さん。このような大きな感染症の流行により,心身ともに健康でありたいと,自分だけではなく家族の平癒を祈願したいと個人で真剣にお参りに来られる方が増えています。「寺社に見学や拝観されるとき,一度,自分の御先祖様のことを考えてみてください。今自分が存在するのは,寄って立つ祖先がおられたからであり,大願や御利益も大事ですが,寄って立つ自分の由来についても考えていただく機会にしていただきたいと思っています。」と語られ,当たり前に思っていたことを見直し,感謝することの大切さについて話されました。

 令和4年は寅年ということで,コロナ禍で休止していた行事・法要の再開や,新たに薬師祈願の開始などを検討中です。また,古い資料をひも解いて,幾多の火災により焼失してしまった西光寺の一部の歴史を調査したいと考えておられます。

西光寺 住職 板倉 吉宏(いたくら よしひろ)様からのメッセージ

 新型のコロナウイルスにより,生活環境が大きく変わりました。人との交流が絶たれると,生活や経済活動にどのような影響が出るのかといった不安が常に心のどこかにあり,日常生活を普通に過ごせることがどんなに有り難いことかわかります。

 「災い転じて福となす」。コロナの終息時には,今までとは違う人との生活,人とのつながりがスタートすると思います。「新たな芽生えの時の始まり」であり,これまでのことを見直すきっかけになることを,皆さんに伝えていくことが寺の役割だと思っています。

 お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。


<詳細情報>
  西光寺(さいこうじ)
    所在地:中京区新京極通蛸薬師上る中筋町495-1
    電 話:075-211-1938
    (注)西光寺は現在堂外からの参拝となっています。

★京都十二薬師巡り(京都市内にある12のお寺のお薬師様を順にめぐる風習)
   中京区には5箇寺の薬師霊場寺院があります。詳しくはこちら外部サイトへリンクしますから

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