区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(中京のすごい人!)京都府更生保護女性連盟会長 西村さん
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2021年12月6日
京都府更生保護女性連盟会長 西村さん(令和3年12月6日更新)
京都府更生保護女性連盟は,地域社会から犯罪・非行をなくし,犯罪や非行に陥った人たちの更生を支援するとともに,次代を担う青少年の健全育成を願って,より良い地域づくりに努められている女性ボランティア団体です。
刑務所から出所した方を個々にサポートする「保護司」とは異なり,更生保護女性連盟は,更生保護施設(出所後居場所のない方に,期間を設けて生活できる場所を提供し,その間に仕事を見つけて自立できるように支援する施設)を中心に,夕食づくりなど家庭的な「おふくろの味」を届ける活動や,施設が行うフォローアップ事業(施設退所後の生活相談等を支援する事業)などのお手伝いをしています。
「普通の少しおせっかいなおばちゃんの会ですよ」と笑顔で語られる会長の西村葉子さん。食事やフォローアップ事業のクリスマス会や餅つき大会,そうめん流し,七夕の行事などのお手伝いをし,退所された方のその後の現状や悩みなどをお聞きします。退所された方は,話を聞いてもらえることや,今頑張っている姿を見てもらいたいという思いがあるため,参加することを楽しみにされている方も多く,彼らの頑張る姿を見ることで参加したスタッフや連盟の会員も元気になります。
「『更生保護』という言葉は硬いものですが,言葉にとらわれず,みんなが生きやすい世の中を目指して,明るい社会を構築していきたいです」と西村さん。「初犯をなくすこと」を第一に,まずは地域に「更生保護」という考え方を広め,啓発していくことが大事であると考え,フリーペーパー「京更女(こうじょ)じかん」の発行などの広報活動や,年1回の公開シンポジウムの開催による会員の資質向上と地域への啓発などを行っています。
「更生保護」の活動は,被害者の方もおられるため難しい問題ですが,罪を犯した人たちの人権の支援も,「誰一人取り残さない社会」の実現には避けて通れません。関係者だけではなく,身近な地域の方もこのような活動を行うことで,犯罪を防ぎ,より良い地域づくりにつながると確信しています。
京都府更生保護女性連盟 会長 西村葉子(にしむら ようこ)様からのメッセージ
コロナ禍ですが,自分に今できることは何かを問いかけて,今こそ,活動している団体が連携しあって,お年寄りはどうだろう,子どもたちはどうだろうと考えながら,自分たちの立ち位置でできることをやっていくことが大切だと思っています。みんなで一丸となって乗り越えていきたいですね。
※西村さんは民生委員・児童委員も務められ,本年11月,令和3年度社会福祉功労者に対する厚生労働大臣表彰を受けられました。
国際会議場での啓発の様子
公開シンポジウムの様子
夕食づくりの様子
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