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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(伝統産業)堀金箔粉

ページ番号290132

2021年10月4日

堀金箔粉(令和3年10月4日更新)


 市役所の向かいの御池通御幸町を少し東に入ったところに,「堀金箔粉」があります。堀金箔粉は江戸時代中期(1711年)に創業され,今年(2021年)で310周年を迎えました。当時は幕府の許しを得た業者だけが金を扱うことができ,現在の両替町御池に幕府の貨幣を鋳造する金座がありました。金座にも近い堀金箔粉では幕府からの許しを得て金箔の製造をされ,当初から金箔は仏壇仏具や伝統産業品,和装関係の着物,帯などに使われてきました。金箔がもつ上質な輝きは人々を魅了しつづけ,近年では,装飾用の金箔の他に,「食用金箔」の需要も高まり,日本酒や料理に用いられています。
 一般の金箔は金・銀・銅を配合していますが,健康面の配慮から銅抜きの金箔が求められるようになり,試行錯誤の末,堀金箔粉は金と銀だけで作られ検品を徹底した食用金箔を開発して、信用を確立していきました。

 また装飾用や食用の金箔の他にも,「転写箔」の分野でも取扱いを広げてきました。転写箔は本の表紙や箱、ラベル、プラスチック容器などへの特殊印刷の材料として広く用いられています。

 「金箔そのものの価値は大きく変わりませんが,その用途は無限大です」と,10代目の代表取締役社長の堀さん。「金の魅力を継承していくためには,職人の技はもちろんのこと,様々なお客様の提案に対応する製品開発力や企画力が必要不可欠であり,時代に合わせて対応することが,310年間も続けられた秘訣だと思います」と語られ,老舗企業であっても新しいことに挑戦し続けることの大切さを語られました。

 コロナ禍の中,今年1月には海外向けのオンラインショッピングサイト外部サイトへリンクします(サイト名「至善堂」)を立ち上げました。構想はコロナ禍となる前からあり,インスタグラムで日本の伝統工芸の材料を,海外のインテリアやアート関係のアーティスト向けに紹介したところ,海外のファンが増加したことから始めた挑戦です。オンラインの活用により離れていても箔の魅力を伝えられたことで,新たな販路を開拓しました。

「金は,絶対に必要なものではありませんが,あると幸福感を与えてくれるものだと思います」と堀さん。今日も国内外問わず世界中の人々を魅了する金を用いた商品開発に日々取り組んでおられます。

堀金箔粉 代表取締役社長 堀 智行(ほり ともゆき)様からのメッセージ

 新型コロナウイルスによって,日常も価値観も大きく変わってしまいましたが,そのような中でも新しい市場が見えてくるかもしれません。探そうとして見つかるものではありませんができることを確実にこなし,下を向かないで挑戦していれば自ずと良い光が見えてくると思います。みんなで前を向いて,このコロナ禍を乗り越えていきたいと思っています。

<詳細情報>
   堀金箔粉株式会社
 所在地:〒604-8095 中京区御池通御幸町東入大文字町356
 電話:075-231-5357
 公式ホームページ:https://www.horikin.co.jp/外部サイトへリンクします





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