スマートフォン表示用の情報をスキップ

京都市中京区

言語選択を表示する

検索を表示する

スマートフォン表示用の情報をスキップ

現在位置:

区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(伝統産業)大西京扇堂

ページ番号290131

2020年9月8日

大西京扇堂(令和2年9月8日更新)


 大西京扇堂は,天保年間創業の京都を代表する老舗扇子店です。儀式等で古くから貴族たちが使用していた中啓(ちゅうけい)や,日常に使用する扇子まで,あらゆる種類の扇子を販売しています。扇子の使い方は時代とともに変化しており,かつては貴族が使用していましたが,実用性が高いことから一般にも広く活用されるようになり,生活必需品となりました。

 しかしながら,扇風機やエアコンの普及,和室のない家などが増えたことで生活必需品から,日本文化を楽しむための嗜好品へと変わっていきました。近年は,コンパクトで実用的かつ芸術性も高いことから,お土産品としても人気があるそうです。また,今回のコロナ禍では,疫病をおさめる妖怪として知られ,新型コロナウイルス感染症の平癒の願掛けとして注目されている「アマビエ」と扇子を組み合わせた「アマビエ扇子」を発売し,品切れが続くほどの人気となっています。「他にはない,職人さんの技術力を活かした商品作りを目指している」と大西将太 代表取締役社長。「アマビエ扇子」は,葛飾北斎の版画作品「神奈川沖浪裏(なみうら)」上でサーフィンをするアマビエを描いており,荒波を新型コロナウイルスに例え,この荒波を乗り越えていこうという思いを込めてデザインされています。アマビエ扇子を購入された方が,SNSに「食事ではマスクを外すので,扇子で口元を隠して話している」といった内容の投稿をしたところ,「雅な感染対策」として大きな反響があり,扇子の多様な使い方を世の中に広めるきっかけとなったそうです。

 「扇子は日本らしさを象徴する伝統産業品で,日本人としてなくてはならない存在となっています。時代の変化とともに革新し続け,ウィズコロナ時代でも多くの人々に喜ばれる商品を作り,非対面式の販売方法も模索して,誰でもいつでも購入できるようにしたい」と今後の展望を語られました。

大西京扇子 代表取締役社長 大西将太(おおにし しょうた)様からのメッセージ

 コロナと聞くと暗い気持ちになりますが,前向きな気持ちで,できることを探して,地道にコツコツとSNSで発信し続けています。今回のアマビエ扇子のように,SNSを通して多くの人に知っていただくことができました。これからも感染拡大の防止に向け,「新しい生活スタイル」を守りながら,みんなで支えあって頑張っていければと思っています。

<詳細情報>
   大西京扇堂(おおにしきょうせんどう)
 所在地:〒604-8036 中京区三条通寺町東入石橋町18
 電 話:075-221-0334
 ホームページ:http://www.onishi-kyosendo.jp/外部サイトへリンクします



このページに対してご意見をお聞かせください

このページは役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?

お寄せいただいたご意見は、今後のホームページ運営の参考とします。

お問い合わせ先

京都市 中京区役所地域力推進室総務・防災担当

電話:庶務担当075-812-2420 地域防災担当、調査担当、企画担当075-812-2421

ファックス:075-812-0408