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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(伝統産業)京こま匠 雀休

ページ番号290130

2020年10月13日

京こま匠 雀休(令和2年10月13日更新)


 神泉苑の前にある京こま専門店「雀休(じゃっきゅう)」。店内には,カラフルなこまや鉾の形をしたこまなど,様々な種類のこまがあります。

「京こま」の製造を始めたのは終戦後。こまの需要の減少により一度は製造を中止しましたが,今なお「京こま」を作り続けています。製造を再開したときは,作ったこまを商店に卸す生産者でしたが,ある日の朝,修学旅行生を乗せたタクシーの運転手さんから「今近くにいるのですが,『京こま』を見に行ってもいいですか」と突然電話がかかってきたことがきっかけで,「京こま」を置いている商店や観光施設で製造実演をするようになりました。インターネット等でそれを見た修学旅行生からの電話もあり,思い切って,平成20年頃に中京区の神泉苑の前に製造と販売,体験教室ができる店舗を出し,今に至ります。

 普通のこまは木で作られ,ひもを使って投げて回すものですが,「京こま」は布を巻いて作り,ひもを使わず座敷ごまとして手で静かに回すのが特徴です。全国でも布を巻いて作るこまは「京こま」だけです。また,デザインも朱や藍色などで染めて,西陣織などの京染物のような華やかさを持つのも特徴です。平安時代から続くこま文化は,江戸時代になるとお茶屋さんのお座敷遊びにも使われるようになり,「京こま」の文化は継承されていきました。

 コロナ禍では,百貨店や文化施設などでの実演が難しいため,「今こそ新しい発想で,『京こま』を作りたい」と京こま職人の中村佳之さん。京象嵌とコラボレーションした豪華な「象嵌付きの京こま」や百人一首の歌に合わせて色合いを工夫した「百人一首+京こま」など,新製品の開発に取り組まれています。

京こま匠 雀休 職人 中村佳之(なかむら よしゆき)様からのメッセージ

 皆様も大変な状態だと思います。すべてをやめる・省いてしまうというよりは,対策を十分にとって,今までの仕事に支障のないように仕事を進めていこうと思っています。“こま”は,大人になっても楽しんでいただけるもので「心をつなぐツール」だと思いますので,細々と消毒をしたり,透明の衝立を使ったりと安全対策を取りながら体験教室などを続けていければと思っています。新たなスタ-トだと思って,力を合わせて頑張っていきましょう。

<詳細情報>
  京こま匠 雀休(じゃっきゅう)
    所在地:〒604-8371 京都市中京区神泉苑町1
    電 話:075-811-2281
    ホームページ:https://www.shinise.ne.jp/jakkyu/外部サイトへリンクします



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