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区民ライターがゆく!頑張る中京人・魅力再発見(中京のすごい人!)杉下印染工場の杉下さん

ページ番号288809

2021年8月27日

杉下印染工場(令和3年8月27日更新)



杉下印染工場 店主 杉下浩教さん

 創業80年を超える杉下印染(しるしぞめ)工場は「染のまち」と呼ばれる中京区の本能学区にあります。「印染」は,生地にもち米で作った糊で文様を描き,糊がついたまま生地全体を染め上げ,糊を洗い流すと文様が白く浮かび上がるという染の技法の一つです。主に風呂敷やのれん,旗,幕などに多く用いられ,お客様のオーダーに合わせて一つ一つ手作業で染めています。「染めは生きています。手で染める方が何かあっても臨機応変に対応できるため,お客さんの御希望にすぐに応えられる」と3代目店主の杉下さん。

 「染めのまち本能」は,昭和40年頃まで京染めの製作工程の大半を担っていましたが,近年は染工場がマンション等に建て替わることも多く,新しい住民の方が増えています。新旧住民のつながりの希薄化が課題となる地域もありますが,杉下さんは「本能にゆかりがあって,このまちに引っ越してきてくれたと思っている」と新しい住民の方々との関係構築をとても重視し,これまで本能まちづくり委員会(現在は解散)の副委員長や本能学区体育振興会の役員などを担い,地域活動を続けてきました。本能まちづくり委員会では,公開工房や染の体験教室,古代色で染めたのれんを軒先に飾っている工房を巡る「のれんスタンプラリー」などを実施し,学区内の染色関連の業種がどのようなことをしているのかを地域住民に広く知っていただく場をつくりました。さらに,本能消防分団の分団長(現在は中京消防団の副団長)もされ,日夜,地域住民を災害から守るために奮闘しています。

 「コロナ禍では新しい生活様式となり,なくなるものもあれば,見直されて残っていくものもあります。100年に一度の大きな変化になると思うので,地域のつながりが希薄にならないよう,継続できる地域活動をしっかり考えて取り組んでいきたい」と語られました。

有限会社杉下印染工場 店主 杉下浩教(すぎした ひろのり)様からのメッセージ

 コロナ禍で変化した生活を受け入れながら毎日お過ごしかと存じます。新型コロナウイルス感染症による変化で,デメリットだけでなく気付かされることも多々あったのではないでしょうか。家族と一緒に夕飯をともにする時間が増えたことで,語らう時間が出来たことはとても良いことでした。大変な状況でも喜びを見つけて毎日をありがたく過ごすことが大切だと思います。これが子々孫々と,中京区が,そして京都市が続いていくためにも必要なのだと思います。

<詳細情報>
  有限会社 杉下印染工場
   所在地:〒604-8251 中京区油小路通三条下ル
   電話:075-221-0613


古代色で染めたのれん


取材の様子

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