「トンネル長寿命化修繕計画」及び「道路付属施設長寿命化修繕計画」について
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2024年3月29日
「トンネル長寿命化修繕計画」及び「道路付属施設長寿命化修繕計画」について
道路は、橋りょう、トンネル、舗装、道路附属物など、様々な施設で構成されており、高度経済成長期に集中的に整備されたものも多く存在し、それらが今後一斉に更新の時期を迎えつつあります。こうした道路施設について、限られた財源の中、長期にわたり市民が安全に利用できるよう機能を維持していくためには、「予防保全型」の管理手法により、効率的、効果的な修繕を進めていくことが必要不可欠です。
本市では、平成27年3月に「トンネル長寿命化修繕計画」を、平成28年12月に「道路付属施設長寿命化修繕計」を策定し、トンネルや横断歩道橋等※1の道路付属施設を対象に、点検・診断・措置・記録を繰り返す「メンテナンスサイクル」を着実に運用し、予防保全型の維持管理への転換を進め、施設の長寿命化による、トータルコストの縮減及び予算の平準化を図っています。
なお、これらの計画は「京都市公共施設マネジメント基本計画」に掲げる個別施設計画に位置付けています。
※1 横断歩道橋等とは、横断歩道橋、大型カルバート、シェッド及び門型標識(道路情報板を含む。)をいいます。
1.メンテナンスサイクルの運用方針
これらの計画では、次のとおり、対象施設ごとに点検・診断・措置・記録のメンテナンスサイクルを運用することを基本的な考え方とし、予防保全型の維持管理を推進します。
メンテナンスサイクルの概念図
区分 | 状態 |
Ⅰ 健全 | 構造物の機能に支障が生じていない状態 |
Ⅱ 予防保全段階 | 構造物の機能に支障が生じていないが、予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい状態 |
Ⅲ 早期措置段階 | 構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態 |
Ⅳ 緊急措置段階 | 構造物の機能に支障が生じている、又は生じる可能性が著しく高く、緊急に措置を講ずべき状態 |
※トンネル等の健全性の診断結果の分類に関する告示(平成二十六年国土交通省告示第四百二十六号)
2.トンネル長寿命化修繕計画について
トンネル長寿命化修繕計画では、明治期や昭和初期に建設されたレンガ形式のものから、平成以降に建設された全長2kmを超えるNATM形式※2のものまでトンネル(19箇所)(令和5年3月末時点)を対象に予防保全型の維持管理を推進します。
※2 NATM形式とは、掘削した部分に素早くコンクリートを吹付けて固め、ロックボルト(地山とコンクリートを固定するボルト)を地山の奥深くまで打ち込むことで、コンクリートと地山が一体化し、地山の保持力を利用し、トンネルを保持する工法です。
トンネル長寿命化修繕計画【令和5年3月一部改定】
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対象施設例
八瀬トンネル(国道367号)
落合トンネル(主要府道 京都日吉美山線)
3.道路付属施設長寿命化修繕計画
道路付属施設長寿命化修繕計画では、トンネルや橋りょう以外の道路施設の中でも、大型の構造物で老朽化等により異常が生じた場合に道路の構造又は交通に大きな支障を及ぼす恐れがあり、定期点検が義務付けられている横断歩道橋(27橋)、大型カルバート(8箇所)、シェッド(2箇所)及び門型標識等(20箇所)(令和6年3月末時点)を対象に予防保全型の維持管理を推進します。
道路付属施設長寿命化修繕計画【基本計画】【令和6年3月一部改定】
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道路付属施設長寿命化修繕計画【実施計画】【令和6年3月一部改定】
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対象施設例
横断歩道橋(西万寿寺)
大型カルバート(中山稲荷線)
シェッド(国道477号)
門型標識等(道路標識)(四ノ宮四ツ塚線)
お問い合わせ先
京都市 建設局土木管理部土木管理課
電話:075-222-3568
ファックス:075-212-3092