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河川用語集

ページ番号276487

2023年4月6日

Ⅰ.河川一般


(1)一級河川(いっきゅうかせん)

本川と支川を合わせた河川をまとめて水系といい,国が管理する一級水系と都道府県が管理する二級水系がある。一級水系に係わる川を一級河川,二級水系に係わる川を二級河川というが,一級河川の一部区間については都道府県が管理を行っている。京都市内の一級河川には,桂川,山科川,宇治川等がある。

(2)準用河川(じゅんようかせん)

一級河川および二級河川以外の河川のうち,市町村長が管理する河川。河川法の一定の規定が準用される。京都市内の準用河川には,堀川,日野川等がある。

(3)普通河川(ふつうかせん)

一級河川,二級河川,準用河川以外の河川法に基づく指定を受けない小河川が普通河川である。

(4)浸水(しんすい)

大量の降雨が生じた場合に,排水施設に雨水を排除できない,また,排水施設から河川等に雨水を排除できないことにより、排水施設から水が溢れだし,被害が発生する現象。家屋や建物の床に水位が届かない場合は「床下浸水」,床の高さを超えて水につかった場合は「床上浸水」という。

(5)外水氾濫(がいすいはんらん)

台風や前線によって流域に大雨が降り,河川の水位が上昇して堤防の高さを越えたり,堤防が決壊したりして川から水が溢れて,氾濫する現象。

(6)内水氾濫(ないすいはんらん)

大雨によって,雨量が下水道,側溝,排水路の雨水処理容量を上回り,排水路等から水が溢れて氾濫する現象。

(7)冠水(かんすい)

河川や下水道等からの氾濫により普段は水の無い土地が水につかる現象。

(8)溢水(いっすい)

河川,側溝及び下水道などの水があふれ出す現象。

(9)越水(えっすい)

増水した河川などの水が,堤防などの高さを越えて溢れ出す現象。

(10)破堤(はてい)

堤防などが洪水などで壊れる現象。

(11)洗堀(せんくつ)

 激しい川の流れ等によって,河床等が削られる現象。

(12)天井川(てんじょうがわ)

川底が周辺の土地より高くなっている河川。

(13)確率年(かくりつねん)

洪水時の発生頻度の表現方法の一つで,「何年に一度の割合で発生する降雨量の規模」。正確には1年のうちに発生する確率のことを指す。10年の場合,10年に1度程度の確率で発生する降雨量の規模という意味である。

(14)浚渫(しゅんせつ)

洪水等による災害を防止するため,河川内の土砂を掘削すること。

(15)河川占用(かせんせんよう)

河川に橋などの工作物を設置する際に河川内の土地を占用(使用)すること。河川占用に当たっては,許可申請の手続が必要。


出典:国土交通省ホームページ (https://www.mlit.go.jp/river/pamphlet_jirei/kasen/jiten/yougo/03_04.htm外部サイトへリンクします

(16)堤内地(ていないち)

堤防で守られている土地(家や学校がある区域)。

(17)堤外地(ていがいち)

堤防に挟まれて水が流れている土地。

(18)河川区域(かせんくいき)

河川を管理するために必要な区域で,基本的には堤防と堤防に挟まれた間の区域(堤防を含む)。※上図参照

(19)河川保全区域(かせんほぜんくいき)

一級河川等で決められており,堤防や護岸など洪水・高潮等の災害を防止するための施設や河岸を守るために,一定の制限を設けている区域で,堤内地の区域。

(20)右岸(うがん),左岸(さがん)

河川を上流から下流に向かって眺めたとき,右側を右岸,左側を左岸と呼ぶ。

(21) 河川敷(かせんじき),河道(かどう)

常時水が流れている区域(低水路)と増水時に冠水する平坦な土地(高水敷)を合わせた区域。

(22)河道拡幅(かどうかくふく)

現況の川幅を広げ,流下能力を向上させること。

(23)河床掘削(かしょうくっさく)

河川の断面積を広げる際に,河床を掘り下げること。


              河道拡幅,河床掘削(西高瀬川(有栖川工区))

(24)河床整正(かしょうせいせい)

流下能力を向上させるため,河床の凹凸を整えること。

(25)築堤(ちくてい)

河川が氾濫することを防止するために堤防を築くこと。

(26) 引堤(ひきてい)

川幅が狭い場合に,広げるために堤防を堤内地に移動させてつくりかえること。

(27) 背水(はいすい:バックウォーター)

本川と支川との関係で,洪水時に本川の水位が高いと,支川の水が流れづらくなり,水位が上昇する現象。

(28)H.W.L.(Hight Water Level)(ハイ・ウォーター・レベル)

河川の改修計画に用いる計画高水位。河川改修や護岸工事などでこれを超えると水害・洪水の危険があるレベルを指し,必要高の目安となる水位。

Ⅱ.河川構造物

(1) 堤防(ていぼう)

住居等に河川の水が浸入しないように,河岸に沿って土砂等を盛り上げた治水構造物。

堤防の構造は,様々な種類があり,自然堤防,ブロック積堤防,石積み堤防等がある。

(2)護岸(ごがん)

河川を流れる水の作用(侵食作用など)から河岸や堤防を守るために,それらの法面に設けられる施設。

(3)法面(のりめん)

堤防の斜面。

(4) 河床(かしょう)

川底の部分。

(5) 管理用通路(かんりようつうろ)

河川の巡視や河川構造物の点検等を実施するために設置する河川沿いの通路。

(6) パラペット

堤防の上に更にかさ上げするために設置する壁状の構造物。

(7) 開渠(かいきょ)

上部に蓋のない水路。

(8)暗渠(あんきょ)

地下に埋設したり,蓋をかけたりした水路。

(9)調整池(ちょうせいち)

下流の水害を軽減する目的で,雨水を一時的に溜める池。

(10)遊水地(ゆうすいち)

下流の水害を軽減する目的で,河川に設置し,河川の流水を一時的に貯留する土地。

(11)堰(せき)

河川の流れの水量や水位を調節,制御するため河道を横断して設けられる構造物。

(12)樋門(ひもん),樋菅(ひかん)

堤内地の雨水や水田の水などが川や水路を流れ、より大きな川に合流する場合、合流する川の水位が洪水などで高くなった時に、その水が堤内地側に逆流しないように設ける施設で,堤防の中にコンクリートの水路を通し、そこにゲート設置する場合を樋門と呼ぶ。また,通水断面が特に小さいものは,一般的に樋管と呼ぶ。


           樋門

(13)排水機場(はいすいきじょう)

洪水時に樋門などを閉じてしまうと堤内地側に降った雨水が川へ排水できない。そのため,洪水時に堤内地側の水をポンプにより川へ強制的に排出する施設を排水機場と呼ぶ。


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