「舗装長寿命化修繕計画」について
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2023年3月31日
舗装長寿命化修繕計画について
令和4年4月1日現在、本市が管理する舗装道は延長約3,200㎞に及び、これまで以上に効果的かつ効率的な維持管理が求められています。
このため、点検・診断・措置・記録のメンテナンスサイクルを構築するとともに、定期的な点検に基づき、損傷が深刻化する前に舗装の表層部分を修繕する「予防保全型」の維持管理を進めること等で、予算の平準化や長寿命化による中長期的なトータルコストの縮減を図る必要があります。
そこで、限られた財源の中でも、舗装の修繕を着実に推進するため、「舗装長寿命化修繕計画(以下、本計画という。)」を平成30年3月に策定しました。
【舗装長寿命化修繕計画の概要】
1 計画の対象とする道路
⑴ 本計画では、本市が管理する舗装道約3,200㎞のうち、予防保全型の維持管理によりコスト縮減効果が期待できる比較的大型車交通量の多い道路として、バス等の大型車交通量が概ね100台/日以上で、主に2車線以上の道路592㎞を対象道路と位置付けています。
⑵ 一方、上記以外の大型車交通量が比較的少ない道路は、職員によるパトロールや「みっけ隊」アプリ等を活用した市民からの通報、要望等を踏まえ、損傷状況を確認し、必要となる補修や更新等を行うことにより、安全で円滑な交通の確保を図っており、今後もよりきめ細やかな対応を行っていきます。
2 舗装修繕の基本方針について
本計画では、予防保全型の維持管理を進めるに当たり、次の事項を定め、点検・診断・措置・記録のメンテナンスサイクルを確立し、計画的で効率的な舗装修繕を実施します。
<定める事項>
●点検
◇道路の分類と点検頻度
・大型車交通量等から損傷の進行が早い道路と緩やかな道路に分類
・分類ごとの点検頻度(損傷の進行が早い道路は5年、緩やかな道路は10年で一巡)を設定し、路面性状調査による点検を実施
●診断
◇管理指標
・ひび割れ率、わだち掘れ量など
◇管理基準値
・管理指標ごとに修繕時期の目安とする基準値を設定
ひび割れ率40%、わだち掘れ量40㎜など
◇健全性の評価方法
・指標ごとの劣化の程度を基準値に照らして3段階で評価
Ⅰ:損傷レベル小 Ⅱ:損傷レベル中 Ⅲ:損傷レベル大
●措置
◇修繕の優先順位の考え方
・健全性の区分、道路の分類等から判断することを基本とし、必要に応じて道路ネットワーク上の役割や周辺工事の状況等も考慮して決定。
◇修繕工法について
・切削オーバーレイを基本とし、損傷状況に応じて最適な工法を選定
●記録
◇修繕内容の記録について
・修繕内容を京都市公共物GIS(地理情報システム)に記録し、今後の修繕に活用
3 実施計画
⑴ 計画期間
令和5年度から令和9年度までの5年間とします。
本計画では中長期的な取組の観点から「管理基準を満たしていない区間※」を令和29年度までに解消することを目標とし、5年ごとに実施計画を策定します。
※令和4年度末時点で63km(過去の点検結果を基に劣化予測した値)
⑵ 修繕延長
中長期的な目標達成に向けて、前述の63kmに、計画期間の今後5年以内に新たに管理基準値を超過すると予測される75kmを加えた138kmを修繕対象区間に、概ね100kmの修繕を予定しています。
⑶ 計画事業費
将来予測シミュレーションから概算事業費は概ね10億円を見込んでいます。
⑷ 実施スケジュール
予算を平準化したうえで点検及び修繕を実施します。
なお、点検データを基に将来予測に用いる劣化予測モデルを適時更新し、令和9年度(計画最終年度)に次期実施計画を策定します。
舗装長寿命化修繕計画(令和5年3月一部改定)
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お問い合わせ先
京都市 建設局土木管理部土木管理課
電話:075-222-3568
ファックス:075-212-3092