「環境モデル都市・京都」
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2020年7月31日
「環境モデル都市」への選定
私たちの便利で,快適な生活は,電気,ガス,ガソリンなどのエネルギーを多量に消費することで成り立っています。エネルギーを使用することによって排出される二酸化炭素には,気温を上げる働き(温室効果)があります。
二酸化炭素は,人間の活動に伴って排出される一方で,森林や海に吸収されますが,現在,排出される量のほうがはるかに多いことから,大気中の二酸化炭素濃度は増加の一途をたどっています。
世界の平均気温は,1880年から2012年の132年間で約0.85℃上昇しました。現在の生活,経済を続けると,21世紀末(2081~2100年)までに最大で更に4.8℃上昇する恐れがあります。
地球温暖化が進行すると,
- 海面の上昇(陸地・海岸の消失)
- 洪水など(熱帯性低気圧の勢力が大きくなる)
- 農業への影響(農産物の減産,様変わり)
- 健康への影響(マラリアなど感染症の広がり)
などが生じることとなります。地球温暖化によるこれらの重大な影響を避けるためには,世界全体で温室効果ガス排出量を削減しなければなりません。
温室効果ガスを大幅に削減する社会――低炭素社会――の実現に向け,高い目標を掲げて先駆的な取組にチャレンジする都市が「環境モデル都市」です。
平成21年1月23日に,本市はこの「環境モデル都市」に選定されました。同日に首相官邸で開催された「環境モデル都市」認定証授与式に門川市長が出席し,「環境モデル都市認定証」の授与を受けました。
環境モデル都市認定証
環境モデル都市行動計画
京都市環境モデル都市第2期行動計画(平成26~31年度)
提案書に基づき,第1期行動計画(平成21~25年度),第2期行動計画(平成26~30年度)を策定し,取組を推進しています。
京都市環境モデル都市行動計画
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取組実績と評価結果
取組実績
「地球温暖化対策に係る年次報告書」をご参照ください。
地球温暖化対策に係る施策の実施状況と,市域内における温室効果ガスの総排出量を毎年とりまとめています。
国による評価
平成30年度取組評価
最新実績である平成30年度の取組評価は,環境モデル都市23都市の中で最も高い評価(24点)となり,これで6年連続で最も高い評価を受けました。
<各評価項目について>
A:取組の進捗
取組の進捗状況結果を点数化し評価
B:温室効果ガス削減・吸収量
取組によって発現した温室効果ガスの削減・吸収量と,計画に掲げる削減目標の達成への寄与度を評価
C:地域活力の創出
当該都市の持続的な発展に資する成果を評価
D:地域のアイデア・市民力
「地域のアイデア,特性を活かした取組」や「市民参加・市民力強化に資する取組」の先駆性,モデル性とともに,その取組の実施による成果を評価
E:取組の普及・展開
地域内外に普及・展開(他団体との連携も含む。)した成果を評価
評価結果の詳細はこちら
- 平成30年度評価結果(PDF形式, 1.02MB)
- 平成29年度評価結果(PDF形式, 324.07KB)
- 平成28年度評価結果
- 平成27年度評価結果
- 平成26年度評価結果
- 平成25年度評価結果(PDF形式, 583.69KB)
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第1期行動計画の総括評価
第1期行動計画(平成21~25年度の5年間)の取組実績に関する国による総括評価結果は以下のとおり。
いずれの取組も排出量削減にいたっていることを高く評価
- 人口1人当たり、GDP当たり、延床面積当たりの排出量原単位がそれぞれ削減に至っており、取組が着実に進んでいることがわかる。
- 運輸部門の歩行転換戦略や、特定事業者制度、観光振興の低炭素化など印象的な取組によって削減が実現されており、高く評価できる。
- 各部門に対する状況把握や分析が適切になされており、観光振興と低炭素化の両立、特定事業者制度など、いずれの取組もしっかりした情報に基づく施策の成果として高く評価できる。
- 世帯数が大幅に増えている中で、家庭部門の排出量増加を抑えられているが、今後は、相対的に削減が遅れている家庭部門への梃入れ(家電更新、共住化)に期待したい。
- 目標とする2030年度までに40%削減というのは非常に厳しいと思われるが、観光都市という産業構造を生かしつつ、2030年度40%を目指した高位の取組、集住化など野心的な取組が実現に向かうことを期待したい。
「環境モデル都市」施策について
環境モデル都市施策の内容については,内閣府のホームページをご参考ください。
環境モデル都市や,その他の持続可能社会に向けた先進的な都市・地域づくりの取組は『環境未来都市』構想のページをご参考ください。
お問い合わせ先
京都市 環境政策局地球温暖化対策室
電話:075-222-4555
ファックス:075-211-9286