さすてな京都と連携した学習プログラムを実施しました!
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2025年4月2日
テーマは、令和のヴァンパイア(吸血害虫)
3月25日にさすてな京都の環境学習プログラム(※)において、「令和のヴァンパイア!?吸血害虫について知ろう!」と題して、屋内外で見られる吸血害虫の紹介、種類によって人にどのような害を及ぼすのかなど、お話ししました。小学生1年生~6年生とその保護者や家族、計8組23名の方が参加されました。
当日の様子を写真とともに紹介します(一部の写真は加工しています)。
蚊の吸血の不思議に迫りました
屋外で見られる吸血害虫として、まず思い浮かぶのは蚊ではないでしょうか。
蚊は、吸血によって痒みや腫れを引き起こすだけでなく、病原体を運ぶこともあります。海外では、各種の蚊によってマラリアやデング熱などの感染症が蔓延しており、多くの人の命を奪っています。
講座では、蚊に関するクイズを交えながら、次のようなお話をしました。
・日本にいる蚊も海外と同様に、病原体を運ぶ危険性がある。
・地球温暖化の影響により、日本におけるヒトスジシマカの生息域が北上している。
・蚊が持つ巧みな吸血メカニズム
・冬にも活動する蚊がいる!
参加者の皆さんは真剣な様子で聴いていました。
蚊の模型パネル
吸血害虫は他にも…
蚊の講義に続き、屋内で見られる吸血害虫(ネコノミ、トコジラミ)について、パネルを使ってそれぞれの生態を紹介しました。
ネコノミは飛び跳ねて人の足を狙って吸血するのに対し、トコジラミは部屋が暗くなると出てきてストロー状の口を使い、露出した肌を狙って吸血します。このように被害箇所や吸血後の症状など特徴的な違いがあることなどを説明しました。
トコジラミ(左)とネコノミ(右)の説明パネル
実習では、吸血害虫の観察をしてもらいました
参加者の皆さんは、熱心に顕微鏡で観察しながら、蚊の体のつくりや毛の生え方など細かい部分に至るまでスケッチしていました。中には、保護者の方も一緒になってスケッチされている様子も見られました。
参加者のアンケートから、「顕微鏡で観察する機会はなかなか無いので、貴重な経験になりました。」、「説明が詳しく、質問にも丁寧に答えてもらいました」など嬉しい御感想をいただきました。また、実習中には多数の御質問をいただき、吸血害虫に対する関心の高さを感じました。
レジャーや行楽など野外で過ごす機会が増えるこれからの季節は、蚊などの吸血害虫の活動が盛んになる時期です。これら吸血害虫による被害を防ぐための良い啓発の機会をいただきました。
多くの方に御参加いただきありがとうございました。
顕微鏡による観察

参加者のスケッチ1

参加者のスケッチ2
※さすてな京都の環境学習プログラムについて
「さすてな京都」は、京都市南部クリーンセンターに併設された環境学習施設です。ここでは、焼却炉やごみ発電、バイオガス化施設など迫力満点の大規模施設を間近に見学できるほか、ごみ減量や、地球温暖化、生物多様性、環境面から見た地域の歴史など幅広い分野の環境学習プログラムを実施しています。
春休み期間中の3月は「さすてな京都春のSDGsフェスタ」月間として、様々な体験型の環境学習プログラムを開催しています。当研究所は、さすてな京都との連携事業として、令和4年度から環境学習プログラムに職員を講師派遣しています。
お問い合わせ先
京都市 保健福祉局医療衛生推進室衛生環境研究所
電話:075-606-2676
ファックス:075-606-2671