令和6年度の秋冬期講座は、吸血害虫がテーマでした
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2024年12月19日
令和6年12月7日に、京都市青少年科学センターにおいて「未来のサイエンティスト養成事業 秋冬期講座」を実施しました!
今回は「令和のヴァンパイア 吸血害虫について知ろう」と題して、家の屋内外で見られる吸血害虫の紹介、種類によって人にどのような害を及ぼすのかなど、お話しました。小学4年生~6年生の児童20名が参加してくださいました。
当日の様子を写真とともに紹介します(一部の写真は加工しています)。
第1部では、屋内で見られる吸血害虫を紹介しました
吸血害虫は、害を及ぼす虫たちの中でも、特に血を吸うことが問題となります。
吸血の目的は、メスの産卵であったり、生きるための栄養であったり種類によって異なります。
第1部では、屋内で見られる代表的な3種類の吸血害虫(ネコノミ、トコジラミ、イエダニ)について、パネルを使ってそれぞれの生態を紹介しました。例えば、成虫と幼虫の両方が吸血する種類や成虫だけが吸血する種類がいる、吸血後の症状や被害箇所に違いがあることなどを説明しました。
参加者の皆さんは、講義を聴いて気づいたことや疑問に思ったことなどを積極的に発言していました。


トコジラミの説明パネル
第2部では、蚊の知られざる吸血メカニズムに迫りました
屋外で見られる吸血害虫として、まず思い浮かぶのは蚊ではないでしょうか。
蚊は、吸血によって痒みや腫れを引き起こすだけでなく、病原体を運ぶこともあります。
海外では、各種の蚊によってマラリアやデング熱などの感染症が蔓延しており、多くの人の命を奪っています。
講座では、蚊に関するクイズを交えながら、次のようなお話をしました。
・日本にいる蚊も病原体を運ぶ危険性がある。
・地球温暖化の影響により、日本におけるヒトスジシマカの生息域が北上している。
・蚊の巧みな吸血メカニズム
少し難しい内容も含まれていましたが、参加者の皆さんは真剣な様子で聴いていました。

ヒトスジシマカ(メス)
実習では、恒例の標本観察をしました
トコジラミやネコノミ、イエダニなど普段なかなか見ることのない標本に、参加者は興味深々。
顕微鏡を上手に使って、熱心にスケッチしている皆さんの様子は印象的でした。
スケッチのやり方は、1種類を細部に至るまでスケッチする人、色々な種類をスケッチする人など、十人十色でした。
寒い中、たくさんのご参加ありがとうございました。

各種標本(蚊、ネコノミ)のスケッチ
イエダニ標本のスケッチ
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