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令和5年度みやこユニバーサルデザイン賞 受賞作品概要

ページ番号323256

2020年10月27日

アイデア部門 大賞

命をつなぐ休憩所/上茶谷 麻由(西賀茂中学校・3年)

【作品概要】

 バス停のような大きさで、子供から大人、車いすの方までひとやすみできるようにしました。また、休憩所の柱は円柱なので、もし地震が起こった時にとっさにつかむことができます。端には110番と119番のみがかけられる緊急時の無料電話です。2つのボタンしかないので、番号を1つずつ押さなくても良くなります。塩アメは、夏の熱中症に備えて設置しました。AEDは、近くで事故にあったりして危険な状態の方がいたらすぐに提供できるように1つ設置しました。

命をつなぐ休憩所

【審査コメント】

 街中の座って休める場所は、高齢者、障害者、妊産婦、子ども連れ、観光客等、全ての人にとって共通のニーズです。様々な状況の人を意識して、シンプルに必要かつ十分な休憩所になっていて素晴らしいです。また、熱中症対策に塩アメを常備している心配りにほのぼのしました。

 作品名「命をつなぐ休憩所」も、アイデアを見事に表現していて秀逸です。

アイデア部門 優秀賞

混雑予報かん板/村上 藍空、北下 羅那(南太秦小学校・4年)

【作品概要】

 こんざつしている所にいくと、大変な事があると思ったのでこの作品を作ろうと思いました。

 外国の人でも分かりやすくした所を工夫しました。こんざつレベルを星(☆)で分かりやすく表した所です。

 目の見えない人にでも、分かりやすく点字もつけた所を、工夫しました。目立つように、カラフルにした所も工夫しました。

混雑予報かん板

【審査コメント】

 最近、京都は混んでいるところが多いので、混雑状況がこのように一目で分かれば、観光客にとっても一般市民にとっても便利だと思います。

 障害の有無や言語の違いに関わらず利用できる配慮がある点もいいですね。

ほっとルーム/川戸 悠之介(南太秦小学校・4年)

【作品概要】

 悲しいときやいやなとき、泣きたいときなどに、だれにも見つかりたくないということがあるだろうと思って「ほっとルーム」をてい案しました。中にはたくさん楽しいものがあり、楽しくなると思います。高れい者やしょう害者も使えていいです。しょう害者用の物もおいてあっていいです。道などいろいろな所においてあります。ぜひ使ってください。

ほっとルーム

【審査コメント】

 気持ちがもやもやしたり、一人になって落ち着きたい人にとって、ほっとできる場所が色んなところにあるといいですね。こうした人々、場所、設備などのニーズに気付いた点も素敵です。

だれでも使える!便利なれいぞうこ/中島 潤(高倉小学校・4年)

【作品概要】

 れいぞうこ、せい氷き、れいとうこがしかくしょうがい者も分かるように、点字を見本にたて、よこ、ななめのでこぼこをつけた。

 れいぞうこの中にある、食べ物をのせるときに使う板をはずす時に、ろう人などは力が弱く、はずせないだろうと思い、板をはずすときに、軽い力ではずせるようにした。

だれでも使える!便利なれいぞうこ

【審査コメント】

 日常生活の中で誰にとっても必要な冷蔵庫に着目し、より多くの人にとって使いやすくする工夫を考えている点が素晴らしいです。触って分かるよう表面の素材を変えるアイデアや、下段を持ち上げて車いすの人が使えるようにする発想も、新しくて面白いと思いました。

だれでも使える砂場/北村 愛(御所南小学校・6年)

【作品概要】

 私は、この砂場で工夫したところは、砂場を高くし、そのだいの中に車いすの足のところがいれられて、車いすの人も砂場であそべて、おとなも子どもも、よごれなくあそべます。そしてたかさを変えて、そこにかこいをして、砂をおちないように工夫しました。そして、砂のしゅるいは、中心はかたく、まわりはさらさらにすることで、手をいれることであぶなくないと思うし、まわりのかこいに点字をつけることで、目の見えない方も分かると思ったからです。

だれでも使える砂場

【審査コメント】

 砂場は子どもの発達や高齢者の情緒の安定にとって大切なものですが、砂場をユニバーサルデザインにするという発想は日本にはまだ少ないので、今後の京都にこのような砂場が普及すると大変嬉しいです。

 車いすの方や、視覚障害者の利用も考慮されている点も、ユニバーサルデザインだと思いました。


the・みんなのブランコ/中川 珠緒(御所南小学校・6年)

【作品概要】

 ベンチ形の方はイスの高さを車イスと同じ高さにし、簡単にのりかえができるようにしました。また、乳幼児が乗る用のブランコも取りはずし可能にしました。そしてシートベルトをつけることで安全性を高めました。箱形の方は、車イスごと乗れるようにし、レバーで動くようにしました。その後ろにはだれでも乗れるイスもつくりました。この2つは、どちらも一般的なブランコのとなりにせっちします。

the・みんなのブランコ

【審査コメント】

 小さな子どもや車いすの方など、多様な人も、安心して遊べるブランコになっています。隣に設置して、共に遊べることを前提とするための細かな工夫が施されていて素晴らしいです。

転ばぬ先の白杖/岡本 凛(西京高等学校附属中学校・1年)

【作品概要】

「視覚障害者のための防災・避難マニュアル」に、「大声を出すこと」「持病の薬、白杖、ラジオ、ライトを肌身離さず」とあったので、白杖にライト、音声、薬を装備しました。ライト→○ボタンを押すと光り、長持ちするLEDライトを使用。人がいることを知らせてくれます。音声→△ボタンを押すと、「私は目が見えません。助けてください。」と大きな音で助けを求めることができます。薬→常備薬や服用中の薬を入れておくことができます。特にライトをつけるボタンと、音声ボタンの形を変えることで、触ってボタンの違いが分かるように工夫しました。

転ばぬ先の白杖

【審査コメント】

 白杖を利用されている全ての方にとって役立ちそうです。困っている時に音声で伝え、暗いところでは光で位置を知らせることができるという安全性を高める工夫や、常備薬入れなど現実的ですぐにでも実用化できそうな点を評価しました。

みんなを手助け!!多機能コードレスイヤホン/佐々木 壮馬(西京高等附属中学校・1年)

【作品概要】

 この多機能コードレスイヤホンの良い点は、避難場所に案内してくれたり、逃げ遅れや危険な状況に追い込まれた時に、助けを呼んだり、連絡できる所だ。また、手があくため、安全に避難できるし、メールに慣れていない高齢者でも、しゃべるだけで伝えることができる。もし、耳が悪い人だった場合は、骨伝導を利用することもできるし、補聴器の役割もしてくれる。

みんなを手助け!!多機能コードレスイヤホン

【審査コメント】

 音声入力ができるので、スマートフォンの文字入力が難しい方や、荷物や杖を持っている人でも簡単に使用できますね。タップすることで救助要請ができたり、振動でナビゲーションができる等の工夫もユニバーサルデザインで素晴らしいです。

丈夫で便利!ポケットいっぱいレインコート♪/

【作品概要】

 下の部分を取りはずせるので小さい子供も使えます。また、ポケットも沢山あるので、手を動かしづらい方の下のポケットを使えたり、手でもつものが減れば車いすの方の手助けもできます。下の部分を取ればふろしきやレジャーシート代わりにもなるので、食料や衣服を分けたり避難先で福をかわかしたりにも使えます。実際にできたら、数多くの方がすみやかに行動できるでしょう。

丈夫で便利!ポケットいっぱいレインコート♪

【審査コメント】

 レインコートは防災グッズに必ずあるものですが、ここまで多機能になっているものはあまり見かけません。荷物を手に持たず身につけていられる点がいいですね。広げると風呂敷になるという点も京都らしさがあり、まさに「みやこユニバーサルデザイン」です。

何度もあなたにあたたかさを/能勢 心春(西ノ京中学校・3年)

【作品概要】

 このお皿は災害時の避難後に洗わなくても何度も使えるようになっています。

 避難所ではお皿にラップをしいて使っていることを知り、ラップを用意する手間がないよう、めくって使えるパレットからアイデアを得て、紙をめくることで何度も使えるしくみにしています。まためくりやすいよう紙にめくる部分をつけたり、こぼさないよう深皿にして持ち手をつけたりしました。色は、少しでも災害時の中であたたかさを感じてほしいと思い、赤にしてよりごはんをあたたかく思えるようにしました。素材はおとして割れる危険のないようプラスチックでできています。

何度もあなたにあたたかさを

【審査コメント】

 シンプルな発想のアイデアですが、これまでなかなか気付かなかったユニークさがあり、ニーズも十分にあると感じます。物理的な工夫だけでなく、こぼさないとか温かさを感じるようにといった、使う人の心情にまでアプローチしている点も素敵です。

エピソード部門 優秀賞

「声をかける」/喜多 優月(御所南小学校・6年)

【作品】

 私は休日に飲食店で店員さんにメニューを伝えるのに困っている外国の方を見かけました。そのメニューは英語で訳しておらず、その外国の方は必死で伝えていました。すると女性が声をかけ、その人の代わりに店員さんに伝えていて、店員さんはやっと理解することができました。私もこれからは、困っている人に声をかけれるようになりたいと思いました。


【審査コメント】

 誰かが困っている場面を見かけても、なかなか行動に移せない人は少なくないでしょう。今度は自分が声をかけようという素直な意思を感じました。全てを助けてあげられなくても、「声をかける」ことから始めていきたいですね。

「大切なのは気持ち」/平尾 美優(西京高等学校附属中学校・1年)

【作品】

 学校の帰り、駅でおじいさんに道をきかれ、私は自分の知っていることを最大限に伝えた。するとおじいさんは「ありがとう」といってくれ、温かい気持ちになり、自分もうれしくなった。

 今まで、人見知りで口下手な自分は人助けなんてできないと思っていたが、そんなことより大切なのは助けたいという気持ちだった。この温かな気持ちを忘れず人助けしていきたいと思った。


【審査コメント】

 勇気を出して最大限のことをするというほほえましい小さな一歩が、ユニバーサルデザインの社会をつくるきっかけになると思います。できるかどうかよりも、まずは「誰かを助けたい」という気持ちが大切だと教えてくれるエピソードです。

「あたりまえ」/三宅 紗寧(西京高等学校附属中学校・1年)

【作品】

 私が学校から帰るバスでよく見かける視覚障害者の方がいます。そして、その人に席をゆずるだけでなく、視覚障害の方が乗るところからおりるところまであたりまえのように手伝いをしているおじいさんがいます。おじいさんはバスのルールでまちがったりしている人に教えたりしているので、私も誰かのために考えて行動できるようになりたいと思います。


【審査コメント】

 当たり前のように手助けをしたり車内ルールを伝えるおじいさんの姿に、「誰かのために考えて行動できるようになりたい」と思ったのですね。見ている他の人たちも同じだったかもしれません。社会はさまざまな人で成り立っています。その人々のニーズを理解し、「あたりまえ」にさりげなく行動できる人が、もっと増えてほしいですね。

お問い合わせ先

京都市 保健福祉局障害保健福祉推進室

電話:075-222-4161

ファックス:075-251-2940

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