全国衛生化学技術協議会年会で研究成果を発表しました

　全国衛生化学技術協議会年会は年に一度、全国の地方衛生研究所や国立医薬品食品研究所の理化学分野の職員が参加して最新の研究成果について発表を行い、意見や情報交換をする場です。私たちの業務に直接関わる内容が多く、毎年参加して新たな知見を得ています。

　令和5年11月に福島県で開催された第60回全国衛生化学技術協議会年会では、「LC/MS/MSを用いた乳の残留動物用医薬品の一斉分析」について発表しました。従来行っていた方法に比べ、より多くの動物医薬品が検査可能となり、検査時間も短縮できたことを報告し、参加者からは今後の業務に役立つ有意義な意見や指摘をいただきました。当研究所は毎年、研究成果を発表しており、昨年度は「LC/ICP/MSによる魚介類中のメチル水銀迅速分析法の妥当性評価」について発表しました。

　私たちは食の安全・安心をまもるため、日々、食品中に含まれる添加物、農薬・動物医薬品などの微量有害物質、アレルギー物質等の検査を行っていますが、試験研究として従来の分析方法の改善や新たな方法の確立などにも取り組んでいます。今後も試行錯誤しながら業務の質を向上させていきます。